見出し画像

”ファッションセンス”のトレーニング方法

一気に秋の気配がやってきましたね。私ごとながら今週は誕生日でした。もうおめでたい歳ではないけれど。たまたま近所のバルに知り合いが居たので顔を出したら見知らぬ酔っ払いおじさんが大声でハッピーバースデーを歌ってくれたあと、帰れ!と言われました。ツンデレなんだから、もう。

 
今年はこんな状況なので、”宅トレ”をしている人が増えてダンベルが売り切れ続出なんて話も聞きます。ヨガやフィットネスウェア大手のルルレモンも絶好調のようです。

筋トレはやっぱり継続が大事だそうですね。続けないとそれまでの頑張りが無駄になってしまう。でもこれって実はファッションも同じだと思うんですよ。

ファッションというと元からのセンスが全てでしょ、みたいな話になりがちなんですが、本当は日々の積み重ね=トレーニングを続けることの方が大事。いきなりファッショニスタになれるわけはないので、ファッションセンス(というものがあると仮定して)をどうトレーニングするかについて書いてみようと思います。

1、トレンドを知っておこう

これはどんな業界でも一緒だと思うんですけど、今の流れを知っていないともう話にならない。新しい情報を仕入れることでアップデートされ、脳も活性化されます。

よく誤解があるのですが、”トレンドを着よう”ではないのがポイントです。知ってるだけでいい。その上でトレンドを買うか・取り入れるかは自由です。合わないと思ったらスルーでいい。でも知った上で判断しているかどうかが大事。

今は雑誌もどんどんWEBに移行してるし、テレワークの息抜きにちょっと覗いてみるだけでもいい。「ふーん、こんなのが流行ってんだ」という程度でぜんぜんOK。そのかわり定期的にチェックしてほしいのです。

ファッションは流れが速いのが面白いところなんですが、同時に苦手な人にとっては面倒くさい、敬遠したくなるところだと思います。僕らのように毎日張り付けなんてことは言いません。せめてシーズンの頭にチェックするだけでも変わってくるので、ぜひやってみてほしい。

一番良くないのが自分の好きな時代で止まっていること。芸能人や政治家にも居るでしょう?例えば片○さつき議員とか。平野ノラ以上にバブリーか。やっぱり時代に合わせてしなやかにシフトしていける人って素敵に見えますよ。

2、「ジョブズのクローゼット」を目指そう

今の状況から、きっと部屋着で仕事をする機会も多いですよね。部屋着だと気分が乗らないので結局家でスーツ着てるという人も居ましたけど。シュールだな。

あのスティーブ・ジョブズは制服のように同じアイテムを揃えて、毎日同じものを着ていたことが有名ですよね。イッセイミヤケメンの洗練されたアイテムでしたが。

ここで言うジョブズのクローゼットとは「同じアイテムを揃えましょう」と言う意味ではなくって。品質を一定に、どれを着ても満足できるもので構成しましょうということです。

誰でもビジネスやハレの場用に、いわゆる一張羅的なアイテムを持っているはず。それがクオリティとして100点だとして、それと別にどうでもいい部屋着も買っている人が多い。それをやめて、ちょっと近くの街くらいなら行けるクオリティのものを揃えるようにする。

「あると便利」的に適当に着ている3、40点くらいのものを買うのはやめましょう。思い切って処分です。平均点を70点くらいに上げたい。

部屋着なんて、良いものを”おさがり”的に降ろしていけば良いんです。もちろん部屋でカクテルドレスは着ないけども。一瞬デヴィ夫人浮かんだけども。食器だって最初はものすごく丁重に扱うけど、ちょっと傷ついたり汚れたりしたら途端に雑な扱いになったりしますよね。で例えば来客用というランクからは落ちる。服もそうすりゃいいんです。無駄なく最後まで使う。サスティナブルじゃないですか。

それに、どれを着ても一定のクオリティが保たれるようになれば洋服に迷う時間も減るし印象もキープ出来る。本人も良いものに囲まれる、身体が馴染むことで感覚が磨かれるしメンタルも安定する。ジョブズが同じものを揃えていた理由はまさにこれなんです。

これは筋トレ的に言うと食の質にあたるのかなと。普段の食生活から見直すことで全体の質が上がります。

3、「ほんとうの自分の姿」を知ろう

自分ではAを表現してるつもりなのに伝わっていなかったりBだろう言われる、なんてことは仕事でもプライベートでもあると思います。これはファッションに於いてもむちゃくちゃ多い。

自分では頑張ってキャリアウーマン風にしてるつもりなのに疲れた主婦にしか見えないとか婚活のために若い子に合わせようとしてるのに痛いおじさんにしか見えないとか、そんな例は枚挙にいとまがありません。僕もこれまで沢山修正してきました。

なぜそんな悲劇が起こるのか。
ほんとうの自分の姿が見えてないからです。

ほんとうの姿というのは、客観的な視点からしか分からない。自分で鏡を見ていても、毎日のことで代わり映えがしないので分からないんです。その認識のギャップを埋めることが必要になってくる。

これを埋めるには、写真や動画を撮るのが有効です。
とにかく色んな角度から自撮る。撮ってもらう。何人かで撮った写りをチェックするのもいい。

自分の好きな角度からだけ撮っても意味がなくて、色々な角度・瞬間を撮ると「こんな風に見えてんのか」というNGショットも出てくるでしょうが、これが大事。それこそが「ほんとうの自分」だからです。

写真や生の動画は、ありのままを写しています。言い訳できない。自分で見ても「これは無いわ」と諦めるしかない。そして、そこから自分の中のイメージに近づけるには何を変えればいいかを考え、実際に変えていく。

服のデザインなのか、質なのか、コーディネートが変なのか、髪型なのかメイクなのか、、見るべきポイントは沢山あります。いっぺんにやろうとせずに、ひとつずつトライ&エラーで試しては変えを繰り返していけばいい。

インフルエンサー的な人たちがいつもセンス良く素敵に見えるのは、自分の外見的な強みも弱みも知っているからです。良いところしか見せない技術が卓越している。もちろん修正もしている。「自分がどう見えることがベストか」というイメージ像が確立されているので、それに沿ったビジュアルが自分で作れるんです。

これこそ日々のチェックが欠かせない。
別に公開する必要はないので恥ずかしがらずに撮りましょう。そのうち自分が好きになる効果も…あるかも知れない。愛着的な意味で。

4、最後に

ファッションは、実は積み重ねのジャンルです。
若い頃はあまり差が目立たないけど、着てきたもの、してきたコーディネートの積み重ねによってある程度の年齢になったとき、一気に差が出てくる。

まさに、継続的にトレーニングをしてきたかそうでないかが分かってしまうわけです。どうせなら”良いトレーニングを積んできたね”となる方がいいですよね。

でも始めるのに早いも遅いもありません。今からでも、幾つになってもその気になればすぐに成果は出せます。でもどうせやるなら早いうちからの方がいいことは間違いない。これも筋トレと一緒ですよね。

ファッションもトレーニングを続けるために、どれだけ楽しみを見出せるかがポイント。単純に変化する自分を楽しんでもいいし理想のイメージに近付く様子にワクワクしてもいい。自分なりの楽しみを見つけて継続していければベストだろうと思います。

僕の立場は、例えるならトレーニングのコーチ。
あれせいこれせいだけではなく、楽しんで続けてもらえるような工夫をしていくのが仕事です。やっぱり楽しくないと続けていけないですからね。

ちなみに、僕はひとりで続けていけるビジョンが見えないので筋トレには一切手をつけていません。とりあえずビリー隊長とTRFと美木良介のDVDを揃えてみるか。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーオフシャルサイトはこちらー
個人の方のスタイリングから、企業丸ごとファッション改革、パリテイストのプロデュースまで幅広く請け負っております。

−ここだけの話が聞ける、ファッションのお役立ちメルマガ配信中です−
 
「読むだけでお洒落になるメルマガ」ご登録はこちらから。
https://www.reservestock.jp/subscribe/82327




この記事が参加している募集

習慣にしていること

サポート頂いた資金は、脳に栄養を与え、より良い内容をお届けするためのスイーツ代に充てさせて頂きます。