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連載 対応力 精神疾患とうまくつきあう方法 全21巻

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私自身30年以上双極性障害に翻弄されてきました。 私の経験が似た境遇の方々の助けになればと思い筆を執りました。
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2020年10月の記事一覧

連載⑭ 対応力 40代2度目の長期入院 その4

そして、2010年暮れから新薬のラミクタール導入に突入。今まで飲んでいたリーマスをいったんストップする荒療治でしたが、案の定、切り替えに失敗して強烈なウツが出てしまい2011年4月8日から5月31日まで入院。  この時もmECTを受けましたが、7回処置でその都度絶飲食と全身麻酔と点滴。この時の記憶はまだ残っていますが、2009年当時の記憶が全くないに今更ながら恐ろしさが拭えません。 ひょっとしたら苦痛軽減のため、主治医が何かしらの処置を施したのではないかとの疑念が今もあり

連載⑮ 対応力 40代2度目の長期入院その5

そんな中2013年4月から、デイケアの紹介で俗にいうA型作業所のビジネスホテルの清掃メンテナンス作業に従事。しかし半年で躁状態に陥り9月28日から10月29日入院。 11月1日に退院の手続きをしてくれた父親が外出先で倒れ意識不明に。そのまま入院して手術も受けることに。休肝日もなくアルコールの過剰摂取がたたって肝臓胆嚢は変成していて手術の後、組織片も見せてもらいましたが、胆嚢は正露丸のような石でびっしり埋まっていました。 その後話すこともままならなくなり転院が続き、父親の看

連載⑯ 対応力 心相科学との出会い(講師時代)その1

タロットと占星術の基礎知識は持ったものの、経営的センスの皆無な私にとってはこれをそのまま実業に結びつけることが難しく、タロット以外でもっと確実な資格はないかと探して、2014年6月に心相科学の門を叩きました。 心相科学とは、宮城悟師匠の創始した体系で誕生日から81種類の心相数とよばれる3桁の数字を導き、性格情報、相性情報、運気リズム情報を紡ぎだすもので、その精緻さには私も今もって驚きの連続です。 著書の出版社にFAXして師匠の連絡先を確認。すると師匠から直接連絡がありとん

連載⑰ 対応力 心相科学との出会い(講師時代)その2

父親の状態は、小康状態が続いていたのですが、なかなか活動を開始できずにいる間に、2015年3月17日父親が亡くなりました。相続その他で忙殺されしばらく頓挫していましたが、2015年8月から駅西口のレンタルスペースで、心相科学のセミナー講師デビューを果たす。 初級講座5回、中級講座2回と順調に進んでいたのですが、何たることか年末になって躁状態に陥り、開講不能の状態になり水の泡に。 つづく

連載⑱ 対応力 心相科学との出会い(講師時代)その3

仕事帰りの社会人をターゲットにしていたせいもあって、夜の生活がだんだん長くなり、睡眠時間の極端な減少が原因だと後になって頭の整理はついたものの心相科学の知識があれば、病気は再発しないという信念は、あっさり粉々に打ち砕かれました。  2015年12月21日から閉鎖病棟の独房に入り、年明けの2016年1月23日に退院。この日は東京での国際心相科学協会の新年会でしたが出席はかなわず、この年は軽躁状態がずっと続く感じで仕事復帰はなかなかできず一年経過。 つづく

連載⑲ 対応力 現職に就いて その1

2017年1月外来で見かけた障害者枠の就職説明会に応募。面接をあっさりクリア。障害者枠のこともあったと思いますが、2月から即採用。 途中2週間ほどの入院がありましたが、おかげさまで仕事にもスムーズに入ることができて定着。最初は正社員の方と同じ部屋で若干緊張していましたが、途中から障害者のみの部屋になりリラックスできたのも大きく、2020年8月1日現在、丸三年半経過。 仕事内容は、全国の店舗と直結したパソコンのモニター映像を見ながら、店内の衛生状況を確認していく作業で、内線

連載⑳ 対応力 現職に就いて その2

体調を崩さないようにするには、どんなことに気を付けたらいいか?もし体調を崩しても、ダメージを最小限にとどめて早く元の状態に戻すにはどうすればいいのか? 自分で自分をコントロールするすべを身に着けるべく日々考えています。 繰り返しになるかもしれませんが、現在の持病に対するスタンスは「なるべくなら発病しないように気を付けるが、発病してしまっても必要以上に落ちこまず、どうしたらダメージを最小限に抑えることができるか」 今までは、特に2015年までは入院はしてはいけない、再発は恥

連載㉑完 対応力 現職に就いて その3

体調がすぐれないことも多いだろうし、自分一人の力ではどうにもならないことのほうが多いと思います。それだけに家族をはじめ友人知人といったサポーターをできるだけ多く作っておくといいですね。 転んでもただでは起きない。すべてのことには意味がある。今現在ここにあることへの感謝を忘れない。とは言っても私自身感謝の気持ちが腑に落ちるようになってきたのはこの数年です。 だからこそ、私より若い方々には、決してあきらめない心を持てるよう日々の生活に気を付けていってほしいと願っています。私よ