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雪の日にのんびり考える

無職のわたしは毎日が日曜日なのである。
アーリーリタイアと言うやつである。父母の介護をして失職し、その後なにも出来ずにいる。たぶんこの先ずっとここに住み、障害年金を貰いながら、生活していくことになる。若干ある貯金の運用と障害年金で生活している。

あるひとはアーリーリタイアがいいなーと言うが、実のところ、ほとんどすることがないのだ。退屈である。朝起きて歯磨き、洗顔、基礎化粧をし、朝食を摂る。皿洗いをし、いつも見る動画がアップされているのでそれを見て、9時前から相場の地合いを見る。前場後場共に見て昼ご飯を作り食べ、その間時には洗濯・乾燥をかけ、台所仕事もひと通りこなす。そしてまた動画を見ながら今日の相場の反省、若干勉強をしながら、夕ご飯を作り食べる。もちろんその合間、食器の片付けもする。そして入浴。3日に一度、風呂洗いをする。毎日のニュースも欠かせない。

時間に幾分ゆとりはあるが、実につまらない。こんなご時世だから外に出ることもままならない。子供もいないし、孫もできる訳でもなく、甥っ子も姪っ子も居ない。団地の小さい部屋で一生懸命生活している。なんかここまで来ると、自分に未来はないように思えてくる。でも生きているのだ。そして案外ストレスは少ない。
今更のように、会社辞めても、人間って生きていけるんだ。と感じる。

ストレスと仕事をしないせいで、だいぶ体重が増えたが、最近徐々に減らしてきて、最高の体重の時から8キロぐらい減った。このままあと5、6キロと思っているのだけど、できるだろうか?相場をノートパソコンと予備のモニタで見ているのだけど、その間バランスボールにでも乗っていようかしらとも思うのだが。

他の文章にも書いてあるが、わたしは統合失調症を患っていて、その障害者である。いまは薬を飲んで、症状を抑えているので、その症状は出ていない。でも過度のストレスを与えると、再発症することもあるのだろう。3週間に一度、メンタルクリニックに通院もしている。本当はわたしレベルだと、大きな単科病院に行かないと行けないんだろうとも思う。いまの先生のところに転院したのは、就職をしたのが原因である。お陰でいまの先生に散々迷惑をかけた。

十数年いまの先生にお世話になっているが、特に就業中は迷惑ばかりをかけていた。人間関係、差別、偏見いろんなものがあったので、挫けそうになってばかりいて、その度にODしたり、診察時同席した就労支援センターのひとの無理解のせいで、先生を怒らせたり。もっと話さなといけなかった。先生にも、職場の人にも、就労支援センターの人にも。でもそれが出来なかった。もっと説明すべきだった。機会はあったのだから。でもそれは過ぎてしまったこと。

いまは落ち着いて、自己分析もできて、考えもまとまりがあるし、ODすることも無くなった。でもやはりちょっと怖くなることもあるし、夜中自分の叫び声で目を覚ますこともあるけど、自分のなかで考え、それらを処理をすることができる。そして自分の行動を理解し、どうしてだったか納得させることもできる。

やっと年月を経て、バラバラになって、こんがらがった糸を、ほぐしてまとめることができるようになった。バラバラにした糸を、仕事環境に自分を置くことによって、こんがらがらせてしまったのだろう。でもやっと、自分のことを考え、分析し、処理することを、いまさらながら理解し始めている。

いまは比較的クリアである。
若干の認知機能の衰えが見られることもあるが、頭の動きは非常にクリアである。嫌なことがあれば、自分から回避することをマスターしたし、ちゃんと主張もできる。他人に引き摺られて、こころを傷だらけにすることも少なくなった。
こうやって寛解に近づくのかな。もう少し、頑張ろう。

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