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システムコーチング(ORSC)応用インテリジェンスコース修了まとめ

先月に投稿した基礎編に続き、応用コース4つの1つ「リレーションシップ・インテリジェンス・コース」を受講しました。
学びのまとめとして、noteに投稿します!

システムコーチングについて、私が学ぼうと思った理由などは下記に記載しておりますので、この記事を読む前に是非読んでみて下さい。

残りの3つは、来月から毎月1コースずつ受講して10月末に全コース修了予定になります。

4つの応用コースでは、システム(関係性)が持つ様々な特徴や背景となる理論を理解し、具体的な事例やケーススタディを使って体験していくことで、システムを見立て、働きかけるアプローチをデザインし、包括的に働きかけることができるようになる。
というものです。

今回は緊急事態宣言がでていたこともあり、残念ながらオンラインでの受講になりましたが、システムコーチングで特徴的な身体を動かしながら対話をしていくことはZoomでもリアルに体感で出来たと思います。

インテリジェンスとは

「変化を捉える」

関係性システムは常に出現し続けていて、変化も常に起こり続けています。
個々人の経験と視点はシステムの知性の表現であり、そのシステムに何が起きようとしているかを示しています。

個々にどんな特徴があるのか、それに伴う感情はどのように動き、その変化をどうナビゲートしていくことができるのか?
なかなか捉えにくいシグナルや感情が、人間関係のシステムに置いて果たしている役割を探り、明確にしていくことです。

このコースの内容の多くは、アーノルド・ミンデルのプロセスワークのコーチングを応用しています。
上記に記載したように。個々が実際どんな人たちなのかを感じ取る。
ことは大切ですが、これは彼らがどうあるべきかという私の考えではない、ということです。
「walk in the other person's shoes」相手の靴を履いてみる、ということが大切であると感じました。
それぞれの感情すべてが表現される権利がある。というディープデモクラシーという言葉も、このコースではキーワードになっています。
基礎編に記載した、コーチとしてのメタスキルとして大事になってくるツールです。

一次・二次プロセス・エッジ

インテリジェンス・コースの土台となるものです。

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システムコーチングを行なっていく、そして関係性システムの知性(RSI)を活用していくうえで重要になってくるのが、「一次・二次プロセス」に気づくことです。

よりイメージしやすくするために、私たちが普段どのように自分自身を認識しているかを表現するために、「自分らしさ」を一次アイデンティティ、「自分らしくない」を二次アイデンティティとします。

一次アイデンティティは、本人が自分自身と同一視している状態やあり方で、二次アイデンティティは、本人が自分らしいと信じているのとは別の側面、もしくは逆の面での行動パターンの表現です。
「自分らしい」はより通常の意識に近く、「自分らしくない」はより無意識に近く、否定されがちになるものです。

「自分らしくない」要素も必ず私たちの中に存在する、これを認めて受け入れなければ、出てきた性質と何の関わりを持つこともできません。
私たちは自分が受け入れられないものを、往々にして他者に見ることになり、自分以外の誰かの中に、自分が受け入れていない感情や性質を無意識のうちに探そうとしてしまいます。
これがまさに関係性の中にはっきりと表れるからこそ、システムコーチングでは特にそこに意識的に働きかけることが大事になってきます。

ここで言っている二次プロセスは、下記の記事で記載している「自分のモンスター」に近しいものがあるんじゃないかとも思いました。

システムコーチングでは、クライアントにとって脇に押しやられた側面に光をあて、その人のより多くの側面を関係性や仕事に持ち込むことを可能にしていくことができるという意味で、とても大切になってくるということです。

もう一つ捉えていくことが大切なのが「エッジ」
一次プロセスと二次プロセスの間にある境界領域であり、既に知っている世界から、新しい自分の世界へ向けて超えていくことです。
システム、またはパーソナルコーチングにおいても、クライアントがエッジに立つ瞬間は、重要な場面であることが多いですし、クライアントにとって恐れを感じるような二次プロセスであればあるほど、それを超えるのは難しく、多くの「エッジ行動」が現れます。

例えばこんなエッジ行動があります。
・身体の姿勢、物理的な距離、表情に表れるシグナル、声のトーンや大きさの変化
・そわそわした態度、中途半端な動作
・テーマ(話題)の変更
など

こういった微細な変化に対して、感じとることが大切であり、無意識的なシグナルを紐解いていくことで、智慧や新しいものが生まれてくると思いますし、このエッジへの関わりがコーチとしてのワクワクで、お互いに何が起きるか分からないこの状態がコーチングという面白みであるなと感じています。

まとめ

「リレーションシップ・インテリジェンス・コース」では、
上記で記載した、一次・二次プロセス・エッジ・ディープデモクラシーというキーワードを中心に大きく4つのツールを用いて実践演習を行っていきました。
●フォースフィールド分析
●変化・変革理論
●ダブルエッジ
●迷宮

ここの実践演習は言葉では表現するのが難しく、複数人で言葉を発したり、体を動かしたりしながら行っていくことが、当たり前ですが一番の理解に繋がると思っています。

最後に、今回のコースでよく使われていて、人生においてもとても大切だなと想った言葉をおいて終わりにしたいと思います。

『 人間万事塞翁が馬 』

ある老人が馬を飼っていました。その馬はたいそう美しい馬で、ある品評会で賞をとりました。隣人がお祝いを伝えようと、彼に会いに行ったところ「何が良くて、何が悪いかなんて、誰にもわからないよ。」
と老人は答えるのみでした。次の日、品評会の噂を聴いた泥棒が老人の家に忍び込み、その美しい馬は盗まれてしまいました。
隣人は老人に同情しましたが、老人はまたこのように言いました。
「何が良くて、何が悪いかなんて、誰にもわからないよ。」
それから数日後、その美しい馬は泥棒の家から逃げ出し、野生の美しい馬たちの群れに加わり、その馬たちを連れて帰ってきました。
隣人は老人のことをお祝いしようとやってきましたが、彼はまたこう言ったのです。
「何が良くて、何が悪いかなんて、誰にもわからないよ。」
翌日、野生の馬を調教しようとした老人の息子が落馬し、足を骨折してしまいました。隣人は、悲しみを分かち合おうと老人のもとを訪ねましたが、彼はいつものセリフを言うのみでした。
「何が良くて、何が悪いかなんて、誰にもわからないよ。」
その翌週、軍隊が村を通りがかり、若者たちを強制的に徴兵して戦争に連れていきました。
しかし、老人の息子は徴兵されませんでした。なぜなら、彼は骨折していて、歩くことができなかったからです。
隣人は、一人でこう思いました。

「何が良くて、何が悪いかなんて、本当に誰にもわからないな。」

幸運や不運は予測できず、人生は何が起きるか分からない。
だから一喜一憂する必要はないということを言っています。

まさにコロナという災難が、当てはまるのではないでしょうか。
これからの人生も、必ず良いことや、悪いことが起こると思っています。

楽あれば苦あり。

でも、必ず最後は「幸せになる」こう信じて、一緒に未来にワクワクしながら自分らしく生きていきましょう!

次回の応用コースは8月20日から3日間。
また修了したらnote書きます。

End.



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