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入社1年経ったデザインマネージャーの振り返り

こんにちは、株式会社ダイニーでデザインマネージャーをやっている川上です。ダイニーに入社してちょうど一年が経ったので、マネージャー視点で軽く振り返ってみようと思います。


ダイニーデザインチームのご紹介

まずは、ダイニーのデザインチームをご紹介します。現在、ダイニーには4名のデザイナーが所属しています。プロダクトデザイナー3名、コミュニケーションデザイナー1名という体制ですが、現段階では領域を明確に分けておらず、プロダクトデザイナーでも比較的グラフィックが得意なメンバーが揃っているため、状況に応じたアサインをしています。

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入社当初に感じたチームの課題

入社当初に感じたダイニーデザインチームの印象は、顧客への価値提供に貪欲で、毎週すごいスピードで前のめりに機能をリリースしていく姿が印象的でした。当初、そういった「攻め」の姿勢と熱量には驚かされたものです。

一方で、強い「攻め」故に「守り」の部分への意識や手が回っていないという課題をすぐに感じ取ることができました。各人の属人的な強さと、様々な歴史的経緯から、デザイン運用全般のシステム化・仕組み化が上手く機能しておらず、制作面やコミュニケーション面における細かいロスが多く発生している状態でした。

以上から、自分のやるべきことはチームの強みである「攻め」を最大化するための「守り」= 仕組み化の強化だと理解し、改善していくことに決めました。実施した内容のごく一部を振り返っていきたいと思います。

デザイン運用の改善

仕組み化としては取り組みやすく、デザイナーの本分であるデザイン運用の改善から着手していきました。当時はデザインの運用方法が定められておらず、パッと思い出すだけでも、わりとありがち?とも言える課題がいくつもありました。

  • デザイントークン(主にカラー)が混在していたり

  • Figma上に最新のデザインやコンポーネントがなかったり

  • コンポーネントの参照元が適切でなかったり、リンクが切れていたり

  • Figmaのファイル・プロジェクト構成が原因で、過去に作成したデザインがどこにあるのかわからなくなったり

書いていて少し苦しくなりましたが、現フェーズにおいて、完成度の高いデザインシステムや、ガチガチにシステマチックなデザイン運用を実現したいという思いは微塵もなかったのですが、もう一段、運用方法に秩序とルールを持たせないと、負債は広がっていく一方だと感じたため「デザイン運用改善ロードマップ」と題したチーム内のプロジェクトを発足して、メンバーで手分けして整備を進めました。

notionでやるべきタスクを程よい粒度まで細分化して、地道に上から潰していきました。

デザイン運用改善ロードマップの一部

ダイニーでは運用しているプロダクトが5つ(モバイルオーダー、レジ、ハンディ、キッチンディスプレイ、ダッシュボード) + α(伝票関連のデザイン、その他)あるため、プロダクトごとに担当者を割り当てて、開発頻度が高いプロダクト順に整備を進めました。
この取り組みにより、コンポーネントライブラリ以上デザインシステム未満のFigmaファイル(社内では、便宜上「デザインシステム」と呼んでいます)と最低限の運用ルールができました。

この取り組みを行ったことで、チーム全体でデザイン運用に対する共通理解が進み、既存画面の改修や、新規画面のデザイン速度が向上しました。更にリリースした後のデザインデータは、各担当デザイナーが整理するところまでを一つのタスクと捉え、masterファイルやデザインシステムに更新差分をマージする習慣が定着しました。
また、チーム内でさらなる改善の意見やアイデアも増え、デザイン運用に対する意識が高まったことが大きな収穫だったと思います。ソフトフェア開発は長い旅路なので、こういった弛まぬ活動は、必ず後から事業・組織成長に効いてくると考えています。

デザイン運用に関しては、終わりなきWork In Progressですが、このステータスに持っていけただけでも価値ある一歩になったと考えています。より具体的な内容は、デザイナーのreiさんが書いたnoteをご覧いただければと思います。

体験面に責任を持つために、他領域に溶ける

当時、デザイナーの中では、もっと体験面に責任を持ちたいけど、なかなか上手くいかないという課題がありました。体験から設計するということは、顧客とドメインにディープダイブする必要があります。PdMのメンバーが考えたことをそのまま具現化するだけでは、なかなかその部分が自分ごとになっていきません(自分自身が一番体感しています)。そのためデザイナーのメンバーには、事あるごとに「プロダクトマネジメントの領域にも足を踏み入れると良いかもしれない」というような内容を伝えてきたつもりです。

それがきっかけというわけではありませんが、今ではデザイナーが仕様策定部分から担当したり、施策の玉を受け持つという事例が少しずつではありますが増えてきました。また「デザイナー」という枠に囚われず、デザインから営業、顧客との振り返り等までをワンストップでこなすメンバーもいます。

このようにダイニーの環境は、領域を限定せずにチャレンジしたい方にはもってこいの環境と言えるかもしれません。

最後に

ここまで読んでくださった方なら、もうおわかりいただけたのではないでしょうか。ダイニーデザインチームの強みと弱み、そして、まだまだこれから過ぎるということが..。

2024年は、デザインチーム(のみならず、プロダクトチーム全体)の拡大を目指しています。今回のnoteを見て少しでも興味を持ってくださった方、ただただ雑談したい方、お気軽にご連絡ください!

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