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同調圧力はどこにでもある

 NHK100分de名著「力なき者たちの力」(ハヴェル)を見た。読みたいけど難しそうな良書を紐解いてくれるこの番組。最近知ったが、録画しておけばスキマ時間で見られ、毎回楽しみだ。
 ハヴェルによれば「ポスト全体主義」は強圧的な独裁ではなく、「精神的・倫理的な高潔さと引き換えに、物質的な安定を犠牲にしたくない」という人々の欲望につけこむ、と(この感じ、日本のサラリーマンそのもの…?いやいや、そんな人ばかりじゃない😂)ポスト全体主義では、市民たちは、相互監視と忖度によって互いに従順になるように手を差し延べあう(やっぱり、忖度出てきた😂)
 チェコ文学者阿部賢一さんは、豊かな消費社会を享受しながらも、IT技術による高度な情報統制や、個人生活の監視が巧みに強化されつつある現代社会は、たやすく「ポスト全体主義」体制に取りこまれていく可能性があるともいっている。

 勇気・忍耐・責任をともなう「異論を言える環境を作ること」
 
 あらためて、すごく大事だ。

(※オートマティズム:体制から要求される所作を自ら察知し盲目的に行うこと)
https://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/95_havel/index.html

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