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こんな症状ありませんか? グルテンが関係しているかも!(3/5)

みなさん、こんにちは。
今回のテーマは、ニキビ、吹き出物、肌荒れです。多くの女性が経験している肌の悩み。そしてそれを解決するため、いろいろな努力をされていると思います。ふだん口にしているものに含まれるグルテンが、肌トラブルの原因の一つだとしたら、あなたはどうしますか。スキンケアをしながら、パンを食べ続けますか。

肌荒れ女性2

ニキビ、吹き出物、肌荒れの原因は

ニキビ、吹き出物、肌荒れの原因は一つではありません。いろいろな原因が複雑に絡み合って起きます。詳しくはウェブサイトで紹介していますので、ご覧ください。原因の中には、思春期、生理前、加齢など、自分ではどうするともできないものもありますが、糖質・脂質の多い食事、辛い食べ物、睡眠不足など、自分の力で改善できるものもあります。
まず、ニキビ、吹き出物、肌荒れについて、復習しましょう。

ニキビは皮脂が毛穴に詰まった状態

皮脂の分泌が増えたり、皮膚のターンオーバーが乱れると、毛穴が皮脂で詰まってしまいます。これが白ニキビや黒ニキビといわれるものです。白ニキビは毛穴が詰まっているだけなので、痛みやかゆみはありません。白ニキビを悪化させないためには、洗顔で皮膚を清潔に保つことが重要です。なお白ニキビを治療するためには、毛穴をふさいでいる角質をはがすお薬が使われます。

ニキビ

炎症が起きると吹き出物に

白ニキビを放置していると、皮脂をエサにする細菌が異常繁殖して、皮膚で炎症が起きて、赤くなったり、かゆみを感じたりします。これが吹き出物で、赤ニキビ、黄ニキビといわれることもあります。

皮膚にはもともとアクネ菌という菌がいます。アクネ菌は肌のpHを弱酸性に維持して、ほかの菌が繁殖しないようにしてます。私たちにとって必要な菌なんですね。でもアクネ菌は、皮脂がたくさんあると、皮脂をエサにしてこれを分解し、遊離脂肪酸という物質を作ることがあります。遊離脂肪酸が毛穴を刺激し、発赤やかゆみの原因になるのです。吹き出物を治すには、菌の増殖を抑えるとともに、炎症を抑えるお薬が使われます。

肌荒れの主な原因は乾燥、古い角質、毒素の3つ

肌荒れは、皮膚が乾燥する、皮膚のターンオーバーの乱れで古くなった角質層が蓄積する、皮膚から毒素が分泌される、の3つが原因で起きます。肌荒れと一口に言っても、人によって症状が全く違います。またニキビや吹き出物のように、症状がはっきりしていれば、お薬で治療することもできるのですが、肌荒れの症状も人によって異なるので、対応が難しいのです。その結果、一部で、効果の怪しい健康食品、医薬部外品、化粧品も出回っているようです。

肌層

グルテンとニキビ、吹き出物、肌荒れの関係

肌荒れのメカニズムは複雑ですが、グルテンによって、
 ①小腸粘膜の損傷
 ②ホルモンバランスの乱れ
 ③過食(食べすぎ)
が起き、それがニキビ、吹き出物、肌荒れにつながっている可能性があります。それぞれ詳しく見ていきましょう。

①小腸粘膜の損傷

小麦などに含まれるたんぱく質であるグルテンは、消化されにくく、小腸の粘膜を傷つけてしまうことがあります。小腸の粘膜が損傷すると、必要な栄養分が取れなかったり、本来吸収されない毒素が体内に入ったりします。
微量元素やビタミンが取れなくなると、免疫力が下がり、皮膚で細菌が繁殖しやすくなります。そうすると、毛穴で炎症反応が起こって、赤く腫れたり、かゆくなったりします。

また、小腸で吸収された毒素は血管を通って全身にいきわたります。その一部は皮膚から体外に排泄されますが、そのとき肌荒れが起きるといわれています。
きちんとスキンケアしても肌荒れが起こるのは、こういうことだったんですね。デトックスもいいですけど、毒素は体の中に入れないことが、一番重要です。

②ホルモンバランスの乱れ

女性のからだは主にエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という2種類のホルモンでコントロールされています。
消化・吸収されにくいグルテンが小腸にとどまることで、副腎という臓器に影響が起こります。これを副腎疲労といいますが、副腎はエストロゲンとプロゲステロンを作る臓器です。

ホルモン濃度変化


その結果、エストロゲンとプロゲステロンのバランスが崩れたり、エストロゲンの量が減ったりすると、皮膚の乾燥やターンオーバーの乱れが起き、皮膚の角質層が硬くなり毛穴で細菌が異常繁殖します。その結果、吹き出物や肌荒れが起こります。ちなみに生理前に吹き出物や肌荒れが起きやすくなるのは、エストロゲンが減るために、皮脂が増え、肌が乾燥するからです。

③過食(食べすぎ)

小麦などに含まれるグルテンを摂ると、脳がドパミンで満たされ、非常に幸せな気分になることがわかっています。でもこれがなくなると、また無性に食べたくなり、小麦が入っている食品をむさぼることになり、結果として過食(食べ過ぎ)につながります。これは麻薬の習慣性と同じメカニズムですが、程度は非常の軽いので、さほど問題にはなりません。
ダイエット目的でグルテンフリー食を選ぶのは、理にかなっていると言えます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。小麦などに含まるグルテンと、ニキビ、吹き出物、肌荒れとの関係、わかっていただけたでしょうか。ウェブサイトには詳しい解説ものせているので、あわせてご覧ください。

次回は、ひどい疲労・もやもや感とグルテンとの関係について、説明します、よかったら、フォローしてください。

まとめ


・ニキビ、吹き出物、肌荒れは、いろいろな原因が複雑に絡み合って起こる。原因の中には、自分でコントロールできるものもある。
・ニキビは皮脂が毛穴に詰まった状態。さらに炎症が起きると吹き出物になる。
・肌荒れの主な原因は、皮膚の乾燥、角質層の蓄積、皮膚からの毒素の分泌の3つ。
・グルテンによって、小腸粘膜の損傷、ホルモンバランスの乱れ、過食(食べすぎ)が起き、ニキビ、吹き出物、肌荒れにつながっている。


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