イベントレポート:ゴブリン博士の広場でつくる
こんにちは。HAM2020ディレクターの小池です。
11月7日(土)に開催されたイベントの様子をお届けします。
《ゴブリン博士の広場でつくる》
ゴブリン博士こと小中大地さんは、神羅万象に宿る妖精《ゴブリン》を、身の回りのものや風景にほんの少し手を加えて生み出します。今回は特に、つくばセンタービル1階の空き店舗から出た廃材を用います。
私はこの「広場でつくる」というタイトルこそがこのイベントの肝なんじゃないかと感じました。
よくワークショップでは「〇〇を作ろう!」というタイトルがつけられますし、それがゴールとしてあります。でも、今回は「ワークショップ」や「つくろう」という言葉はありません。ただ、ゴブリン博士が作っている姿を見て興味を持った人や、作りたい人がいれば作ることもできるものになっています。
テーブルいっぱいに道具を広げている博士が広場で制作をしている。そうすると、そこに近づく人が現れました。興味を持ってくれた人には小中さんが自身の活動についてお話しします。
親子で来た人の中には、お母さんは熱心に聞いているけど子どもが途中で飽きちゃって帰りたがることも。しかし、小中さんは「それってすごく自然なことだよね」と話します。
ワークショップとして内容や構成をあらかじめ決めておくことは開催する側としてはすごく安心するけれど、でも見るだけでも話を聞くだけでもいいし、もちろん一緒に作ってもいい。そういう選択できる状況を作ることが出来たことは成功だ、と今回のイベントを振り返ってくれました。
また、私が印象に残ったのは、従姉妹同士で来てくれた子どもたち。お姉ちゃんが張り切って作ろうとする横で、もう1人の女の子は見ているだけだったのですが、お姉ちゃんや博士が作っている姿を見て、「私も作る」と言い出しました。
こんな風に、誰かが働きかけなくても、近くに仲間がいることできっかけが生まれることもあるのです。その女の子も、完成したゴブリンをお母さんや博士に見せに行き、「楽しかった」と言ってくれました。
ゴブリン博士は今後も毎週末、広場に登場する予定です。随時Twitterをチェックしてみてください。(ゴブリン研究所:https://twitter.com/goblinlabinfo)
写真撮影:
栄前田愛香、岡本太玖斗 (HAM2020ディレクター)
小中大地
◎次回イベントのお知らせ
《Orthogonal【kakuzai-bomb】》
11月14日(土) 12:00~ / 11月15日(日) 12:00~16:00
松見公園、中央公園、つくばセンタービルの建築に応答するパフォーマンスを行います。
当日はライブ配信のほか、センター広場のフィンラガン駅前店内モニターにて中継します。
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