なぜその日、私はコンビニで絵本を買ったのか?

何の変哲もない日常です。

しかし、その日常の中で感情が動き物を買った。

こういうときにインサイトを深掘りするのが
クセなのでいっそのこと記録しておくことにします。

マーケティング記録。
夜のコンビニで絵本を買う母親のインサイト

夜、次男を寝かせるために少しお散歩に出ることにしました。

21時、牛乳を買いに近くのコンビニに。


こういうことはよくやっていて、もうすぐ1歳半になる次男を抱っこしながらする些細なおでかけのつもりです。

夜風は涼しく抱っこしてても心地がいいです。
カエルの鳴き声もします。
うるさいほどではありません。目の前に出てくることがなければ特に気になりません。


10キロを超える息子はやや重いけど、あと5年もすれば倍の体重になり、一瞬の抱っこすら出来なくなることを知っているので大事に抱えて歩きます。

必ず余計な物を買ってしまうので、
いつもは抱っこ紐のポケットに現金を入れるようにしています。


でもその日はなぜか、お財布ごと持って出かけました。


コンビニに着くと、本のコーナーを横ぎります。

普段あほほど美容健康に関する広告を見ていますが雑誌の見出しはとても勉強になります。

言葉はもちろんデザインの見せ方もとても参考になる。

薬事ほど制約がないからダイレクトな訴求で脳を刺激する。

あまり長く見過ぎると時間が遅くなるので
飲み物の棚に向かおうと思う前に手に取った本がありました。

1日10分でせかいちずをおぼえる絵本
あきやま かぜさぶろう作


1日10分
たのしくおぼえてわすれない

というワードに惹かれました。
中身をパラっと。
そんなにきちんと見ることはできません。
抱っこされているほぼ1歳半の我が子は
とても好奇心旺盛です。

破られてはいけないと触られないように気をつけなければいけません。

対象年齢は3歳〜小3
6歳の息子にもよさそうだ。

値段は1800円。少し高い。でも欲しい。
これで、買ってしまいました。

何を思って買ったのか、

①きっかけ
②親心
③トリガー


①〜③の3つに分けて、振り返ります。

①きっかけ

しまじろうのチャレンジについてきた世界地図でした。世界地図と、国旗がのっています。

お風呂の時間に遊ぶのにちょうどいいものの、少し飽きがきていたのと最近は暑くてシャワーだけで済ませるのでゆっくり入浴時間が短くなっていました。

※ちなみに今までの遊び方は、国旗で星がついてるのを探すとか、国の位置をクイズし合うとかです。

私自身、世界地図を見るのが楽しいので苦にならず遊びに付き合っていられました。

(かけっこや相撲に付き合うのは苦手です。だって勝つまでやらないと納得しないから。ほぼ接待ゴルフです。)

②親心

本の動物が国に扮する姿が興味をそそりました。
きっと息子も「なにこれ?」と気になり
好きになってくれると思いました。

世界地図を楽しそうに見ていた姿から、好きなジャンルかもしれないと思いました。

勉強として役立ってほしいとの邪念?
もちろんあります。

なぜなら私は勉強がからっきしダメで、それがコンプレックスだからです。

健康でいてくれたらそれでいい。口ではそう言いながら心の中では勉強、スポーツ、コミュニケーション多くのことを求めます。

約1歳半の次男は、着替えで大泣きしても、トミカを私の顔に投げつけても怒られません。
野菜を食べなくても関係ない。
アンパンマンを「パ」と呼ぶだけで皆笑顔になります。

年を追うごとに、親の求めが大きくなる。
生まれてきてくれてありがとう!から
アスパラもちゃんと食べて!!!

えらい違いです。

親心というより、押し付けなのかな。
押し付けかもしれません。

③トリガー

最後のトリガーになったのは今日の夕方の出来事です。習い事に付き添って様子を見学していたところ次の点が気になりました

・人の話を聞かず、指示を正確に受け取れない
・場への慣れからふざけてしまう

どうも、こういうところがよくあるなと。

帰りの車で怒ってしまいました。
きっといつか毒親、親ガチャと言われます。

不用意な指摘だった?
もっと言い方を考えるべきだった?

後悔はいつも後からです。
疲れて8時過ぎに眠った息子。

毎日宿題も、学校の支度も頑張っているのに
ガミガミ怒られては居場所がなくなってしまいます。

「息子と良いコミュニケーションをとりたい」

親として不甲斐ない反省が、最後のトリガーでした。

結局自分のためだなんて。お恥ずかしい限り。

1日10分、息子と2人で世界地図を覚えられたら
それは親子にとって良いコミュニケーションの時間になるのではないか?

そんなことを思って、買うに至りました。


商品を買うとき、見られているのは機能だけではありません。

買い手にどんな未来をもたらしてくれるのか?

これが一番大切です。

私の欲しかった未来は、賢い息子ではなく
親子のコミュニケーションです。


だって10年もしたら、クソババアって言われるんだから。今のうちに幸せな記憶を貯蓄しておかないと。

あまりに平凡な話ですが、割合としてはこういう人が多いと思うので…一例としてマーケティングの思考材料として使ってください。


もし面白いな、役に立ちそうだなと思ったら
♡を指でタップしていただけますと心が6歳にもどります。

よろしくお願いします

ひらさこ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?