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唯識、唯名、言葉、名詞、ファイル、フォルダ②

前回からの続き。

僕自身が経験した
「名付けられたことで」把握をし、
「そんな一言で括れないだろう?」と
批判もしたくなる
ちょっと言いにくい、
赤裸々な体験談です。

否定的にも肯定的にも
感じ取れる内容だと思います。

僕のことを
「キモい」とか、
「わかる!」とか
感じられたなら、
その気持ちは
あなたのもので
僕の存在はただの映し鏡として
対処していただけたら
幸いです。

*************

「ストーカー」という言葉です。

僕には多分、
「ストーカー気質」があるんだと
思います。

そんな身体の癖を持った、
野口整体で言われる
「腰椎4番」が
能動的に動くタイプなんです。

受動的なタイプの人と比べ、
瞬発力があって、
何か1点にフォーカスして
集中するのが得意。

「規律」を
守ろう、守らせよう。
善悪で判断しがち。

「視野を広く持て」
と言われても、
「はい。わかりました!」と言って、
じつはフォーカスの移動を増やし
エネルギー消費が増える。

しかし、
そういう力の使い方には
意外と体力あったりする。

「去るものは追わず、
来るものは拒まず」
なんて人に憧れるけど、
実際は
「去る者を追い、
来るものを拒む」。

過保護になりがち。
善く言えば
「愛情深い」。

今、パートナーが
僕とは正反対のタイプなので、
逆に、自分の通常運転が
「人それぞれだったんだ!」
と、気付かされ、
思い知らされているのです。

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そんな僕の、
若い頃の経験。

恋愛は超奥手。
二十歳過ぎても童貞で
誇大妄想を日々の糧とする青春が、
「僕」でした。

中学卒業の頃や
高校卒業の頃は
その頃、片想いで好きだった
娘の住所を
連絡網で把握し、
近所を徘徊する・・・
いや、そんな勇気はなかったけど、
偶然を装って、
家の近くをあえて
自転車で漕ぎながら
通り過ぎる時、
偶然、ばったり会っちゃったりなんかして、
「何か」が起きるんじゃないかと、
妄想し、
その時、
カセットで聴いていた
ウォークマンの音楽が
僕の青春の全てでした。

あの時、
もう少し「勇気」があったなら
今で言う「ストーカー」認定が
おりたんじゃないかと・・・。

*************

そんな僕が、
二十歳前後、
曲がり曲がって、
ちょっと可愛い娘から
好印象をいただく。

経験の少ない、
「経験積み重ね中」の僕は
うまくコミュニケーションが取れず、
彼女は去り、
僕は追いかけ、
僕は、彼女に迷惑をかけないように、
3時間くらいおきに
教えてもらったPHSの電話番号に
家の電話から電話をかける。

当時僕は携帯なんて持っていなかったので、
その日は1日、家にいて
電話を見つめてた。

夜の9時か10時頃、
電話が鳴り、
男の声で
「迷惑なんで彼女につきまとうの
やめてもらえません?」
と・・・・。

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いや〜
顔面蒼白でした。

その後、
さすがに追いかける勇気もなく、
2〜3、いや、4〜5年は引きずったかな?

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まぁ、その後も、
若い日々の人生なんで、
なんやかんや、
紆余曲折。
経験の少ない経験の日々を生きて、
20代後半、
もう1回だけ。

しばらくお付き合いして、
フラれたんだけど、
男と居る彼女の部屋へ、
「押しかける」なんてほど
攻撃的じゃなかったと思うんだけど、
ピンポンを何度か押して、
未練タラタラな手紙を投函して、
帰って、酔い潰れた。

そんなこともありました。

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そんな僕が20代後半の頃
だったんじゃなかったかな?

「ストーカー」と
名付けられた「犯罪行為」が
周知され、
世間に認知されていった。

そして僕は振り返るのです。

「僕は『ストーカー』を
してしまっていたんだな」
と。

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何か漠然として、
壮大な「何か」に
名前を付けて、
把握する。

手の内に入れることが出来る。

人類が手に入れた
「言葉」というツールは
すごい力だと想います。

でも、
その「名札」は
「目安」として
使われるべきだと思います。



たぶん・・・
今言った「ストーカー的行為」は
誰にも言ってない話じゃないかと
思います。

別に隠しておきたいわけじゃなくて
ひと言で語れない、
僕の人生が詰まっているんです。

それを一言
「ストーカー行為」と
名札を貼って
晒されてしまうのは
なんとも遺憾な氣持ちに
なってしまいます。

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一方、
こうして名前を付け
名札付け、
レッテルを貼ることで、

「あぁ、僕は
『ストーカー』の気質があるんだな」
と、
自覚し、把握し、
その気質を
発動させるか、制御するか、
監視下に置くことができます。

この性質を
快く、使える機会も
あると想います。

そもそも、
こんなことを忘れないように
憶えていて、
売れもしないのに
「音楽」で表現しようとしている。

10年、20年、30年も
そんな想いに
固執している自分・・・。

良いんだか悪いんだか。
才能発揮していますね(笑)

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僕はこの「ストーカー」という
「変態行為」とみなされるものに
ひとすじの光を与えたく
音楽表現を続けているのかもしれません。

数々の犯罪行為は
なぜ存在するのか?

それを「悪」とか「不快」と
認知させている人は誰?

良いことも悪いことも、
様々な想いの湧く「心」は
人の「豊かさ」の象徴だと
思っています。

「芸術」とは
そんな全ての存在を
慈しむことが出来る領域を
伝える、響かせる行為なのではないか?

僕は「芸術」を
そんなフォルダとして捉えています。

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「名詞」を駆使して
僕らはいろんな現実を「表現」し、
「創造」しています。

これらの手に入れた
「名詞」を
如何に使いこなしていくか。

これが僕らホモ・サピエンスに与えられた
「知」の「恵み」なんじゃないかと

僕は想いながら、
執着気質の「僕」を
乗りこなしていこうと
考えているのです。

P.S.
今日のこのnoteは
「ストーカー」というタイトルが
相応しく、
キャッチーで、
多くの人の興味が注がれるのではないか?

そんなふうに想って、
絶対、そんなタイトルは嫌だ!
と思いました。

やっぱり
そんな
ゴシップで点数稼ぐような社会で
生きていたくは
ないね(笑)。

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