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風花


クリスマスソングです。
いや、クリスマスにちなんだ詩です。
いや、気がつけばクリスマスだった詩です。

2007.8.9.10年あたり、
ずいぶんと全国をふらふらしていました。
プロ・ミュージシャンになりたくて、
でもなかなかお金がいただけなくて。

ならばお金を使わず生きよう。
と「身の程ツアー」と(一人で)名付けて、
東京のアパートを引き払い、
自転車で寝袋とテントを積んで、
初夏から冬までツアーした年もありました。

そんな日々の折、
とあるご縁で、とある地方都市の外れの公園で
行われるクリスマスのイルミネーションなイベントに
声をかけていただきました。

ギャラも宿泊も不確定なまま、
そのバザーっぽいイベントで演奏して、
なかなか身の置き場がなくて、
「あの〜泊まる場所がないんですけど・・」
と、物欲しそうにイベントの終わりまで居続けるには
ちょっと恥ずかしすぎたので、
誇りを持って
「おつかれさまでした」
と挨拶をして去りました。

さてさて、
またバスに30分ほど揺られて
駅のある街まで帰って、
マンガ喫茶にでも泊まろうか。

いや、多分、21時過ぎ。
バスがもうなかったんだと思う。

タクシーに乗れる身分ではない。

歩きます。

山頭火の句を想いながら。

でもまぁ、ちょうどmixiの時代ですよ。
そこまで悲壮感はないです。
地図アプリを頼りに歩くことも出来ました。
けっこう覚悟の上(っていうか楽しみながら)
寝袋も持ち歩いていたと思います。

川沿いを歩く。

そうだ!ここで焚き火して野宿をしよう♪

流木を集め、火を焚きました。
この詩で歌っている「イモ」は
じつは持っていません。フィクションです。

今、その当時のブログを発見しました!

悲壮感、あったな・・・
まぁ、こんな現実引き寄せて
楽しんでたのは僕自身だと、
わかっていたと思います。
2006年。若かったな。

そんな野宿の翌日、
出来たこの詩を、道端で、
かじかむ手をこすりながら
MDウォークマンで録音したことを
はっきりと覚えています。

月日が流れた数年前、
僕も結婚できて、
なんと車を持っているという
奥さんと出会いタマノコシに乗りました。

彼女の車は古くて、なんとMDが聴けたので、
実家に帰ると、昔の音源を
ごそっと今住む大分まで持って来ました。

それで昔の痛々しい音源を
嫌がる奥さんと聴きながら運転してたらこの曲
「面白いね」
との高評価♪

そう?
僕には他の未熟で「想い」に振り回された曲達と
大差がわからない。
でも、
嬉しいや・・・(「さくらの唄(安達哲著)」風に♪)

その後、他にも
一緒に音楽やってる信頼する友達からも
高評価をいただいて、
埋もれてた一句が
僕自身の元に蘇りました。

それ以来、
11月、12月、クリスマスとなると、
機会あれば多くの人にお届けしたい曲
となって、演奏しております。

みんなが知ってるクリスマスソングを
ウクレレで弾けたらいいな、と
練習し続けた日々もありました。

ブログを見てみると、おそらく、
こんな取るに足らないオリジナルソングを創るより
みんなが知ってる曲も弾けるようにならなきゃダメだ!
という音楽勉強の方向に舵を切って、
有名な曲を覚え、著作権を気にしながら、
こそこそとCDを作って売る。
そんな生き方になっていったように思われます。

挫折ですね。

挫折でもあり、音楽を勉強する
好い機会でした。

実際、この数年間は
11月、12月で「ウクレレクリスマス」が
一番売れたりしたから、
う〜ん、挫折ですね。

しかもそれでも大した額ではない。

まぁ、そんな紆余曲折もあったので、
昨日投稿した「マネタイズ(笑)」から
解放していきたい気持ちなんです。

去年からずっと
僕のto doリストの上の方に
「風花レコーディング」と残っています。

今年も間に合わず、
数日前、近所の河原へ行って録った動画を
youtubeに上げました。

コロナ故の補助金申請の書面に追われ、
これを機に!と買い物に追われ。

けっきょく買ってインストールした最新の機材は
まだ起動していません。

あ、でもこの動画は補助金で買った
外付けマイクを使って、iPhoneで録りました。

欲しいモノを手に入れた。
手に入れたモノは
使って初めて生きる。
生かす時間が必要で、
生きる時間を
買って売ってに費やすだけで
過ぎてしまっては
元も子もないわけで。

あらゆることで飽和点を迎えた人類を感じます。
今までの歴史の流れを
もう繰り返す必要がないのではないのかと。

夢が叶えば
現実に立つことになる。

ここでまた、想い、叶えようと
希求する人はどこにいるのか。

その今の想いに正直に
誠実に生きた先に、
晴れやかな未来が待っているのではないかと
想うのである。

うたが、音が、言葉が、 もし心に響いてくれたなら サポートいただけたら嬉しいです。