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やりたいことが分からない②

つづき

僕は20代の初めに 「やりたいこと」が「音楽」
であることに ちょっとホッとした記憶があります。
金銭的な生き方は難しくても
社会の認識として 「音楽」というものは
なんらか「善」のイメージがあるし、
「音楽」とはどういうものか、
多くの人が知っているキーワードです。 でも、
「音楽」とは何なのか?

音楽をする人たちにとっても 一人ひとり違います。
「音楽」で 何を成したいのか?
「自己追求」「社会との関わり」 「承認欲求」
「モテたい」 「誰かに喜んでもらうこと」・・・
これらは 「音楽」を手段とした「目的」だったり、
それだけじゃないから「音楽」するんだよ。 だったり。

「旋律」に軸を置いて音楽に魅せられる人もいるし、
「ノリ」「踊り」に魅せられる人もいる。
僕は当初は「詩」に惹かれ、
「詩」を表現する手段として
「音楽」を選んでいました。

その後、いろいろな経験を経て、
それぞれの立ち位置から味わえる魅力にも
魅了されるんだけどね。

「音楽」を手段としても
いろんな「目的」があるのだから
「音楽」を手段としなくても
「目的」を目指すために
他にもいろんな「手段」があるんだろうな。

僕は今生のご縁で
その手段を「音楽」としてしまいましたが
いろんな人生があることの
想像を、今なら出来ます。

そして、
現代社会的に「背徳的」な 「手段」
で生きることになる。
そんな欲求と出逢う人生も またあるでしょうね。
ヤクザ、性風俗 etc・・・ 時代が時代なら
「脱藩」とかも 自分が思ってしまった以上
やらねばならない「手段」
となってしまったんだと 想像します。

その時代の「法律」や倫理において
「罪」であったとしてもね。

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「やりたいこと」・・・
「革命」を起こしたいのか
「平和」を創りたいのか。
「秩序」が欲しいのか
「安定」がほしいのか
「乱世」が欲しいのか
「出世」がほしいのか・・・

一人ひとり、違うだけでなく、
1人の中にも たくさんの「想い」が
存在すると想います。

「やりたい事」と 「言葉」で限定するのは
仮留めの「しおり」だと想っています。
「名前」を付けて ファイリングすれば
気持ちを整理しやすい。

もひとつ大きな括りの
「フォルダ」の方が 考えやすいかな?

名前をつけて フォルダリングして
いろんなファイルデータを収納して
気持ちを整理する。

表現が変わるけど、
とりあえず、 出したい音を 音符に変換して、
五線譜に書き留める。
でも、 実際に鳴らすべき音は、
「ドレミ」という記号を
正しく鳴らせばいい
というわけでもない。

最近のAIですら
そんなこと分かってるよね。

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と、
こんなことを考えながら
47年も生きて、
今だからやっと
言える言葉が出て来ました。
「大丈夫 ここで待ってるよ」
もっと若くして
言ってしまえてもよかったと想います。

でも、 僕にはこれだけ年月がかかったし、
今だって、言い切ってしまうだけの
根拠も立場も地位も何もありません。
だから 若くして呟いても
全然「アリ」な 言葉だと想います。

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ほんと、 若いから、
可能性ばかり拡がって、
「やりたいこと」
「目的」を今、設定させるなんて
酷な世の中だよね。

世の中がどう動くかも
わからない社会を
今、僕らは担っている。

弱い大人が さらに弱いものを叩く手段に
「進路希望」とかをまた考えさせて、
僕らが「難しく」生きてきた世の中を、
また難しく成り立たせようとしてる。

息子さんはじめ、
今を生きる僕らみんなが
「大丈夫」と肚に決めて 生きていけたら
「大丈夫」な世の中が 創れると想います。

「でも、 悪い人もいるし、 難しいよね〜」
と、よく言うよね(笑)。

これも
「退屈しないために 望んで創った僕らの世界」
と想えれば、 いつでも僕らは
「大丈夫」を 創れる生き物なんだと
想います。

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