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撮影エピソード

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これまで経験してきたたくさんのポートレート撮影の中で記憶に残っているエピソードを紹介します。
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記事一覧

写真の神様との遭遇(撮影で記憶に残っている撮影エピソード16 荒木経惟さん)

 僕は1年中Tシャツ姿で撮影しています。夏だけでなく冬でも撮影に集中すると汗だくになって…

チームワークの大切さ(記憶に残っている撮影エピソード15 「dancyu」編集部)

 僕が仕事で大事にしていることはふたつあります。ひとつは被写体と向き合い、その日のベスト…

謙虚な人(記憶に残っている撮影エピソード    14 鈴木亮平さん)

 鈴木亮平さんに初めて会ったのは2010年に公開された映画「シュアリーサムデイ」のウェブ…

撮影前の大ピンチ!(記憶に残っている撮影エピソード13 チャイニング・テイタムさ…

 2006年の終わりにチャイニング・テイタムさんの撮影をしました。カメラマン1年目の話で…

究極の話を聞く姿勢(記憶に残っている撮影エピソード12 横尾忠則さん)

 仕事柄、インタビューの現場に立ち会うことがたくさんあります。僕はいろんな媒体でポートレ…

あの人は誰ですか?(記憶に残っている撮影エピソード11 黒木華さん)

 2011年に演劇雑誌の仕事で長塚圭史さんの阿佐ヶ谷スパイダースの稽古場(「荒野に立つ」…

自分の時間を持っている人(記憶に残っている撮影エピソード10 緒形拳さん)

 2007年に緒形拳さんを撮影させていただいたことがあります。取材時間は1時間ぐらいで、最初にインタビューがあり、最後の10分で撮影をするという流れでした。撮影の準備が終わり、僕も部屋の隅っこでインタビューを聞いていました。  時計を見ると、あと10分ぐらいで撮影開始の予定でした。緒形拳さんの撮影ということでドキドキする心を落ち着けようと一人静かに深呼吸でもしようかと思っていたら、ニコッと笑った緒形さんがインタビュアーの方に向かって「もう充分話したでしょう。終わりましょうか

間合いの取り方(記憶に残っている撮影エピソード9 宮崎駿さん、中川李枝子さん)

 2014年に福音館書店の編集者さんから宮崎駿さんと中川李枝子さんの対談イベント時の撮影…

僕が撮影の時に心掛けているふたつのこと(記憶に残っている撮影エピソード8 周防正…

 僕が撮影の時に心掛けているのはふたつのことだけです。ひとつは本当に思ったことだけを言う…

僕のスター(記憶に残っている撮影エピソード7 木村拓哉さん)

 LINE NEWSで木村拓哉さんのポートレート撮影をさせていただいたことがあります。この日はLIN…

良い役者の条件(記憶に残っている撮影エピソード6 妻夫木聡さん)

 良い役者の条件ってなんだろう。僕はカメラマンだから、演技のことはわかりません。でもプロ…

写真の神様の試練を受けた話(記憶に残っている撮影エピソード5 蜷川幸雄さんの稽古…

 僕がカメラマンとして独立したのは2006年1月でした。その年の5月に渋谷のシアターコク…

映画のような台詞を言われた話(記憶に残っている撮影エピソード4 ベニチオ・デル・…

 2010年にホテルでベニチオ・デル・トロさんを撮影させていただいたことがあります。「ユ…

シャッター枚数を制限されたのは後にも先にもこの撮影だけという話(記憶に残っている撮影エピソード3 エドワード・ノートンさん)

 2008年に六本木のホテルでエドワード・ノートンさんの撮影がありました。撮影場所であるスイートルームに入ると目の前にエドワード・ノートンさんがいて、既に別の媒体のインタビューを受けていました。彼は我々をチラッと見て、またすぐに話に戻りました。僕らはそこを息を殺して音を立てないように静かに通り過ぎ、奥のベッドルームに行きすぐに撮影の準備をはじめました。  僕はこの撮影をすごく楽しみにしていました。彼が出ている「ファイトクラブ」、「25時」、「真実の行方」、「アメリカン・ヒス