見出し画像

非ライターにも役立つ(と思う)「インタビュー」をたのしく行うための6ヶ条

ある日、インターネットの知人AからこんなLINEがとんできた。

「知人の運営するウェブメディアで、好きなアーティストのインタビュー取材をまかせてもらえることになったんだけど、当然インタビュー経験がないので、その道のプロにインタビューしぐさを教えてもらいたいのですが……」

自分や周囲にライター業をやっている人間が多いため、インタビューのノウハウみたいなものはみんな当たり前に持っていて、語るにしても私のようなペーペーではなくて、「プロ中のプロ!」というような人が語るもの……というイメージでいた。しかしたしかに、ライターではない人がふとインタビューの機会を得るということもあるわけなんですよね。

Aのように、「もしあのアーティストが好きなら、知識をいかしてやってみない?」と声をかけられることもごくまれにあるだろうし、全然別の話をすると、初対面の人とのコミュニケーションや、会社の採用活動で面接官を担当するなんていうのも、インタビューの一種なのである。

わたし自身がインタビュー取材するようになったのは、大学新聞に入ったから。今は記事にするためのインタビューもするし、会社の採用の面接官としてのインタビューもするわけなんだけれど、振り返ってみても、いわゆるインタビュー取材における基本知識を身に着けたことによって、副業でおこなっているインタビュー取材も、初対面の人とのコミュニケーションも、会社での面接も、ずいぶん肩の力を抜いてやれるようになったなと思う。

ちょうどインタビュー取材がたてこんで、この1週間で5件こなしたのですが(冷静に考えてマジで多い、フルタイムで働きながらこれやってるの気が狂っているな……)(そして当然原稿を書かねばならない……)、頭と身体と両方使ってマジで疲れた〜〜〜と感じる反面、「やっぱりインタビューってすっごく楽しいな〜〜〜〜」という気持ちも爆裂に高まってきました。

狭義のインタビュー取材、楽しいからみんなやればいいのにと思うし、逆に、インタビュー取材を行う機会のない人にとっても、インタビューのいろはを知っておくことは絶対に有益なのでは?と思ったので、私が普段心がけていることを、思いつく限り書き出してみました。ちょっとでも取材に関わったことがある人なら、「もう知ってんよ!」ということが多いと思いますが、インタビューしたことない人向けなので、許してください(笑)。

なお今回は、あくまで「インタビュー取材をする」パートについての話で、取材内容をまとめるときの心がけは入れてないです。

ではスタート。

ここから先は

3,212字
この記事のみ ¥ 500

いつもありがとうございます。より良い浪費に使います。