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僕の好きな映画の話

 今回は僕の好きな映画の話。

 映画に関しては普段沢山観ていそう、マニアックな作品色々知ってそう、なんなら撮ってそうなどと日頃よく言われるのだが、実際どの程度観ているのかと言ったら、


 普通(THE☆USUALLY)である。


 全く、人ってやつはいつの時代も見た目でイメージを固めやがる。誰が深い哲学のあるメッセージ性を含んだ映画撮ってそうだ。そんなもん撮れるかばか。

 ということで今回は日頃映画を普通くらいの本数観ている僕が、これまでに観た中で最も面白かった作品を3本ご紹介しようと思う。普通くらいしか観てないからそこまで迷いもしなかったぜ。



『ターミネーター2』(1991年)

 好きな映画はと聞かれまずこれを挙げたら上記のイメージのせいでよく幻滅される。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』と並ぶベタすぎる名作。
 しかし結局「いいもんはいい」。これに勝る説得力のある理由などない。
 映画界では珍しくパート1を上回る名作と言われているが、パート1で凄まじいインパクトを与えた強力な敵がここでは味方として登場するという展開が熱い。そしてそれをさらに上回る敵(T-1000)の絶望的なまでの強さ。息をのむ派手なアクション。静と動のバランス。そして映画史に残るあのラストシーン。
 冒頭から終わりまで1秒たりとも無駄な時間のない完璧すぎる映画であり、さらにこれら全ての評価が色々なところで言われ尽くされているところまで含めて完全無欠の名作である。
 ガキンチョの頃にテレビのロードショーを録画してひたすらに観まくっていたので、自分が観た回数で言えばダントツで一位の映画でもある。また大人になって観ると大きなメッセージ性もある映画であることに気づく。
 主題歌はガンズ・アンド・ローゼズの強力なロックンロールナンバー『You Could Be Mine』。



『ミッドナイト・ラン』(1988年)

 ロバート・デ・ニーロ主演。粗暴な元警官の賞金稼ぎとマフィアの金を横領して寄付した紳士な会計士による珍妙なロードムービー。
 適度なコミカルさと適度なアクション、適度な泣きの要素と全てが適度でちょうどいい。
 二人の噛み合っているような噛み合っていないようなやり取りが見ていて楽しく、アメリカの広大な景色や陽気でブルージーなBGMも相まって本当にカラっとした気持ちのいい映画である。見終わった後の後味の良さがまたたまらない。
 出会ったのは実は結構最近で、ここ1、2年くらいの間なのだが、この年齢になって何度でも観たいと思った映画はずいぶん久しぶりである。
 こういう気持ちのいい映画もっとないもんかね。



『銀河鉄道の夜』(1985年)

 宮沢賢治の小説をアニメ映画としてリメイクした作品。
 なぜか登場人物が全員猫と化している(原作は人間)という独特のアレンジは見られるが、基本的には原作のシュールな世界観を上手く再現しており、静かで、綺麗で、やや陰鬱な何とも形容しがたい雰囲気を幻想的な映像美と共に味わえる。細野晴臣の手によるBGM及びテーマ曲も映画の雰囲気とこの上ないほどにマッチしており、その素晴らしさに僕はサントラまで買ってしまったくらいだ。
 そもそもの出会いは小学生の時、学校の道徳の授業か何かでこれを観させられたのが始まり。正直内容は理解できなかったもののその独特の空気感が印象に残っており、以降長らく記憶の片隅に置いていたものが大人になったある時、特にこれといったきっかけもなく唐突によみがえり、薄ぼんやりと覚えているあの独特の感覚をもう一度呼び覚ましたいという衝動にかられ、DVDを購入し観てみたらまさに当時感じた奇妙な感覚がそのままよみがえり、初見から時を経た今改めて人生で3本指に入るほど大好きな映画になったというわけだ。
 ちょっと他では味わえない唯一無二の空気感を持つ隠れた名作である。



 とりあえずこれまでの人生でベスト3を挙げろと言われたら現状上記3作品ということになる。その中での順位となるとまたちょっと難しいが。
 まあ我ながら三者三様なチョイスになったなーと思うが、『ターミネーター2』は幻滅されるが『銀河鉄道の夜』はぽいねーと言われる。勿論やりにいってるわけではないよ?

 その他好きな作品でいうと『羊たちの沈黙』や『魔界転生』(千葉真一さんの)なんかも好きだ。ホラー映画は基本あまり観ない。怖いからではなく怖くないから。人生でトラウマになるほど怖いと思ったのは『13日の金曜日』と『リング』くらい。
 ファンタジーならダントツで『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ。また数少ないDVDを持っている映画としてはロック映画の『パイレーツ・ロック』がある。クラシックロック好きにはお勧め。またジャッキー・チェンの映画は基本好きだ。
 好きなジャンルはと聞かれらた『西部劇』と答える。ただ西部劇の中で最高に面白いのはどれかと言われたらあまり出てこない。なぜなら好きな理由が風景の美しさや登場するアイテム及び人物がかっこいい奴が多いからで、内容的に面白いものが多いとはあまり思わないから。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズは西部が舞台のパート3が一番好きである。


 こんな感じで今回は好きな映画の話でした。まあ今は動画配信サイトなんかで気軽に映画も観れる時代なので、今後上の3作品を超えるものに出会えることを願ってこれからも色々観ていこうと思う。あくまで普通くらいのレベルで。


 ではまた次回。


 I'll be back👍


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