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20240413 はじめての野外劇を目指して、百景社アトリエ合宿

(見出し画像は百景社アトリエの本棚より。劇場の本棚が好き。)

来月の公演に向けて合宿のために土浦の百景社さんのアトリエにお邪魔している。劇団の人たちみんなで合宿を張るというのは初めてのことで、一部屋に布団を敷いて七人で寝て起きて、稽古場へ行って稽古をして、みんなでお風呂に入りにいき、みんなでご飯を食べたりしている。

百景社アトリエ。広い!
百景社のロゴ。
右から百景社の志賀さん、筆者(松本)、丸山。

▼もともと百景社の志賀さんのことは一方的に存じ上げていて、近年とある場所を通じて出会うことができ、昨年11月に俳優としてtheater apartment complex libido:の岩澤さんに連れて行ってもらった三重県のMPADという企画ではプログラムディレクターを勤められている。ある時は山の中で自分の劇団の相談(というかほぼもう愚痴だったけれども)を聞いてもらったりしていた、いわば演劇の先輩の方である。

▼一度伺ってみたいと思っていた百景社さんのアトリエは真っ黒な空間で天井も高く、最近新しくなったというリノリウムの床面もピカピカで、一日中思いきり稽古をしても大丈夫で最高である。東京だと「うるさい!」と施設や他の団体から注意されてしまうようなトレーニングや稽古も思う存分できる。利用料などの負担もそんなにかからない。やりたい稽古を思う存分できるというのは本当に贅沢なことだと、一日中稽古をしまくった後にしみじみと思う。

ピカピカのリノリウム。黒で統一された締まった空間。

▼百景社アトリエのほど近くの「まなや」さんというお店で最高に美味しい洋食を食べながら志賀さんにいろいろと聞いてみたところ、もともと志賀さん自身もつくばにあるつくばゆかりの森という場所で10年ほど野外劇を上演されていたということで、「それはまさに私がこれからやりたいことなんです!」と思ってびっくりした。というかむしろ野外劇も、場所を持つことも、そして海外に演劇の公演へ行くという私のこれから10年の目標をすでに叶えているのが志賀さんなのであって、こうして直接お会いできて話を聞き、アトリエで稽古ができるというのも思えばものすごく贅沢なことなのなのだった。

まなやさんのコルドンブルー。絶品。

▼「ある時期までは安定して稽古(創作)できる場所がないとお話にならないと思っていた」という志賀さんの言葉に首がとれるくらいうなずきながら、これから自分たちはどういう道を進んでいったらいいのだろうと考えていた。願わくは今度公演を行う新宿区の戸山公園がそんな場所になってくれたらいいと思うし、それは自分たちだけではなくて他の同世代や、若い世代のカンパニーにとってもそうなってくれたら本当に素敵なことなのだけれども、そのために何ができるだろうかと思って最近一つ考えていることがあって、近日中にお知らせできるように鋭意準備中です。

▼「日没や、ひぐらしの鳴き声や雨といった自然の環境の中でいかに偶然が必然に見える関係をつくることができるか。どのシチュエーションでどの言葉を聴きたいか。そうしていかにそこに立ち会う人の人生観を変えるような瞬間をつくれるか、じゃないかな」と、10年間野外劇を上演しまくっていた志賀さんから、野外劇の魅力についてたくさん伺うことができたのも幸いだった。野外劇という、世間的にはなかなかニッチな領域ではあるけれどもそこに先達がいてくれるというのは本当にありがたいことだと思う。
合宿最終日、思う存分稽古をしようと思う。

こふく劇場、永山さんの色紙。
初日の夜ご飯、喜代志さんの刺身定食。
二日目の朝ごはんとなったサンドイッチの名店、つじやさん

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