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20240512 音楽は歓びだから

完全に自業自得なのだけれども公演が近くなると頭がずっと煮えているような感覚になる。公演のための制作業務、日々のリハーサルやありとあらゆる連絡、情報共有、タスクの数々に追われまくるようになり、ずっとうっすらテンパっている状態が続き、起きている間はずっと集中していなければもうぜんぜん公演に間に合わないような錯覚を覚えたりする。

▼公演がない時はかなりゆるゆるとした日常を送っているので、こういう時に本気を出さなければ生きている意味がない、というくらい張り詰めた気持ちで毎日過ごしているけれども同時に「まあ、そうは言ってもどうにかなるだろ」という楽観みたいなものもあって、デッドオアアライブの間をゆらゆらと行きつ戻りつしながら公演が日一日と近づいてくるのは結構おもしろい感覚ではある(きちんと計画を立てて制作業務を進めるのは次の公演に向けた大きな宿題である)。

▼そんな日々を過ごしながらものすごく救われているのは歌や音楽だなぁ、としみじみ思う。今回劇中で歌う曲があって、しっかり歌わなくてはいけないから覚えるために繰り返し聴いているのだけれど、それがきれいな曲だから、単純にその歌を歌っている間はタスクに追いまくられていることを忘れることができる。

▼劇中歌の一曲は、大学の時の同期がつくってくれた。同期の間でうまく馴染めず完全に浮いていた私をなんでだかおもしろがってくれて、絶対に普通に生きていたら交わらなかったはずの人なのに(圧倒的に向こうのほうがイケている)、こうして頼んだら曲をつくってくれる、本当にありがたい同期である。前回の公演でもラップのシーンのためのめちゃくちゃかっこいいトラックをつくってくれた。

▼向こうは普通に社会人として働いて、クソ忙しい中で朝イチで叩き起こして、無理くりピアノに向かわせて「さあ!!!歌ってくれ!頼む!!!!今回の野外劇には◯◯君の歌が絶対に必要なんだ!!さあ歌って!!!!お願いだから!!!!!!!」みたいな感じでつくってもらったのが信じられないくらい、きれいな曲である。持つべきものは息を吸うように音楽を奏でてくれる同期だと、心から思う。

▼もう一つの曲はまた別の、とある曲で、その曲がどうしても好きで好きで矢も盾もたまらず、その歌を教えてもらいに先生のもとへと飛んで行って、教えてもらったのだった。「音楽は歓びだから」というのは、『若き日の詩人たちの肖像』を読みながらなんとなくずっと頭の中に浮かんでいた言葉である。もしかしたらこれから先、私たちの演劇にとってものすごく大切な要素になるのかもしれない。

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【平泳ぎ本店 クラウドファンディングについて】
「一枚の舞台の床が、才能のゆりかごに。
野外で自由に演劇を上演できるようにするための所作台をつくりたい。」
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平泳ぎ本店/Hiraoyogi Co. 第8回公演
戸山公園野外演劇祭参加作品
『若き日の詩人たちの肖像』
2024年 5月17日(金)ー19日(日)
各日18時30分開演(17時45分受付開始・開場)
※雨天決行
於:戸山公園(箱根山地区)陸軍戸山学校軍楽隊 野外演奏場跡
https://g.co/kgs/Ksc4VNJ
【チケット】
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/02czx9t72zj31.html
【公演詳細】
https://hiraoyogihonten.com/2024/02/24/hiraoyogi8th_info/

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