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【全文無料】シティリーグS4で優勝したロストバレットを備忘録的に解説する

こんにちは。
一撃・連撃の頃にポケカを始め、2年ほど前から本格的にプレイヤーとして活動しはじめたジョジョと申します。
娘が一人おり、一時期は一緒にポケカを楽しんでいましたが最近はどうぶつの森に夢中でまったく対戦はしてくれません。悲しい。

先日行われたシティリーグのシーズン4にて幸運にも優勝することができました。やったぜ。

今回この記事では重視した対面や、各カードの採用理由などを備忘録的に書いていきたいと思います。
おじさんの独り言なので無料です。

改めてデッキリストですがこちらになります。

あまり奇をてらったカードは入れてないです

以下は当日のマッチアップです。

【予選】
1. ピジョビーダルリザ ✗
2. ハッサムバレット ◯
3. ロストバレット ◯
4. アルギラ ◯
5. 未来バレット ◯
6. ピジョリザ ◯

【決勝トーナメント】
1. ピジョビーダルリザ ◯
2. ロスバレ ◯
3.  サーナイト ◯

色々なデッキとあたっているなぁ…

1. ロストバレットを選択した理由

現状のロストバレットは以下の理由により決して立ち位置がいいとは言えないと思っています。

1. ハバタクカミによって「はなえらび」「おとぼけスピット」が通りづらい
2. ミストエネルギーで「くるいえぐる」「ロストマイン」が効かない
3. ビワでグッズがトラッシュされる

Tier上位のデッキにはこれらどれかのカードが採用されておりとても辛いです。とても。

ただ、これらの逆風をもってしてもロストがブン回ったときの最大値は現環境の中ではトップレベルだと考えており、プレイング次第でなんとかなる範疇だと判断しました。
また、ロストは好きでずっと使っており練度が高かったことも大きな要因です。なえらびしているときが一番楽しい。

2. 重視した対面

リストを構成するにあたって重視した対面は使用率の高い以下のデッキです。
・リザードン
・サーナイト
・ロストバレット
・ルギア
・未来バレット

それぞれの対面においてのざっくりとした考え方を解説します。

リザードン

基本的にはピジョット型を想定しています。
ポイントとしては多少無理をしてでもライコウで早い段階でピジョットをとって好きに動かれないようにします。
これができないとビワやナンジャモ、ツツジが必ず毎ターン飛んできます。構築上、手札干渉に弱めのロストにとっては正に地獄です。
また、昨今のリストではフトゥー博士のシナリオが複数枚積まれていたりするので大型のポケモンを2パンすることは基本的に目指しません。
なるべく一撃で屠りましょう。
サイドプランとしては1-2-2-1、2-2-2を目指します。

サーナイト

ハバタクカミが複数枚採用されるデッキでキツめの対面です。
ハバタクカミが場に2枚置かれると、テツノツツミでバトル場からどかそうにもベンチのハバタクカミと入れ替えられてしまうため、「はなえらび」「おとぼけスピット」が宣言できません。
また、ACE SPECの枠はほぼアンフェアスタンプなので中途半端に倒してしまうと即座に手札が2枚になります。
手札の潤沢さが強さに直結するロストにとってこれは地獄です。

基本的には安易に前のポケモンを倒さずひたすらロストを7枚貯めるように動きます。
理想的にはテツノツツミのハイパーブロアーを利用しながらハバタクカミをバトル場からどかし、はなえらびをひたすら宣言します。
ハバタクカミが2体準備されている場合はカウンターキャッチャーやボスの司令、プライムキャッチャーなどを使ってなんとかしましょう。
この際、置けるからといってウッウを安易にベンチに置かないようにしましょう。
ウッウのHPは110でハバタクカミの技「たたりとばす」のダメージ合計値も110です。
ウッウが前に出てきて攻撃してきた返しにハバタクカミがウッウを攻撃。
「おとぼけスピット」が宣言できない次のターンにカウンターキャッチャーでキュワワーを呼ばれると簡単にサイド2枚取りが可能です。
また、ウッウがベンチにいただけでも「たたりとばす」のダメカンを置く効果で20のダメージを与えられてしまいます。
いれかえカートで回復する手段もありますが、ウッウに入れ替え札をなるべく使いたくはないです。

目指すプランとしては最速でテツノカイナを動かすことを目標にします。
ごっつあんプリファイを打った次のターンでは大体サーナイトexもしくはおまもり付きフワンテが出てきます。
こちらの手札は十中八九アンフェアスタンプによって2枚になっているのでその後は気合でぶん回しましょう。
ちなみに、テツノカイナを起動するターンではウッウやヤミラミはベンチに置きたいです。

早い段階でライコウを起動させてハバタクカミをとっていくプランもありますが、ライコウが前に出張っている限りはなえらびが使えないので基本的にはサイドプランです。
相手の盤面がガチガチに揃ってしまった、クレッフィでゲッコウガのかくしふだすら使えなくなってしまった、手札に何も解決する札がないなどの場合に渋々実行に移すプランと考えています。
(なお、この考え方は構築に依存するのであくまでこのリストでならということをご留意ください)

ロストバレット

ツツジ圏内に入らないようにお互いが立ち回り、その後は2枚づつサイドをとったほうが勝ちます。
明確なプランは分岐が多すぎて記載しづらいのですが、サイドを先行した側はツツジを乗り越えるための準備をしっかりしましょう。
ちなみに筆者はロストミラーが使い手と会話できているようでとても好きです。生を感じる。

ルギア

高打点を出してくるポケモンを潰しながら消される前にルギアをとっていくゲームです。
最近のリストではハバタクカミが採用されているので安易にテツノツツミをロスト送りにしないようにしましょう。
また、終盤にはほぼ必ずガチグマ(ミストエネ付き)が飛んでくるのでちゃんと対抗できるように山札を作りましょう。
あと、サバイブギプスの採用も多く、どこかでキーとなるポケモンに貼られるのでロストスイーパーは大切にもっておいてください。
最後に、少ないながらミュウexの採用もあるのでゲッコウガを出す場合には余裕があればマナフィを出したいです。
などなど、決して不利は取らないですが楽な相手ではなく、与えられた情報を元に山を作っていきましょう。

未来バレット

CLでも上位に残っていた記憶があるように、最近シェアを伸ばしているデッキです。
ロストにとっては厳しい相手なのは間違いないですがやりようによっては全然戦えるデッキタイプです。
こちらもサーナイト同様に最速でのテツノカイナを起動させ、2-2-2でのサイドプランを目指します。
未来バレットは構築上、ミライドンが先行して攻撃し、後ろのテツノカイナにエネルギーを加速します。
その返しにミライドンを倒してもその後サイドを1枚とれるポケモンを出してもらえないため1-2-2-2のサイドプランを強要されます。未来バレットの大きな強みですね。
それを回避するためにも、
1. 自分のテツノカイナでミライドンを気絶させる
2. 相手のテツノカイナが自分のテツノカイナをアームプレスで気絶させる
3. ツツジを打ちながらガチグマで相手のテツノカイナを気絶させる(ベンチにミュウexなどいれば優先して取れると尚良し)
4. ガチグマが相手の攻撃に耐える or 倒されても復帰させる
というプランを通したいです。
上記を見越してテツノイワオを採用している未来バレットも存在しますが、そこはもう割り切りで…

ちなみに、予選で一度未来バレットに当たったのですが事故り散らかして上記のプランは取れませんでした。。
相手の最大ダメージ量を計算してHPが高めのポケモンで逃げ回りながらなんとか勝てました。。
死ぬかと思った。

3.各カードの採用理由

ここでは人によって採用が分かれるカードに関しての採用理由を記載していきます。

改めてデッキリストをば

テツノカイナex

書いてあることはとにかく強いのですが、エネルギーの要求が重くミラージュゲート複数枚に頼らざるを得ないケースが多かったり、ビワの干渉で打てなくなってしまうなど最近は抜く人も多いです。
ですが、この1枚で見れる対面やプレイングが広がるため採用しました。
ポケストップの採用で比較的好きなタイミングでミラージュゲートに触りやすくなったことも採用に踏み切った要因です。

マナフィ

輝くゲッコウガ(ロスト・パオジアン・サーフゴー)、ミュウex、ゲッコウガex、マフォクシーv、サケブシッポを見ての採用です。
デッキパワーが落ちる上に、キャンセルコロンを利用してゲッコウガから手裏剣を打たれるとマナフィがバトル場に残って展開がキツくなってしまうため採用を渋っていたのですが、友人の「マナフィを不採用にしたことで他の対面の勝率が確実に上がらなければいけない」という言葉が腑に落ちて採用となりました。
予選のロスバレ戦ではきっちりと仕事をしてくれました。

ポケギア 3.0

序盤のアクロマ、終盤のツツジやボスの司令のサーチを担ってくれます。
なんとか枠をこじ開けてぶち込みました。
ロスバレ・未来バレットと序盤のロストの枚数がめちゃくちゃ重要なケース、サーナイトのハバタクカミをボスの司令でバトル場からどかしたいケースを見越しています。

ともだち手帳

ポケストップを採用しているのでどうしてもサポートが落ちるケースがあり、それらを救ってくれるカードです。
何度も言及しますが、ロストは手札干渉に弱めのデッキです。
そのため山を強く作っておくことは非常に重要で、手札干渉に備えて積極的にアクロマを山に返して残業させましょう。
また、ボスを理論上2回打てることも強く、特にサーナイト戦においては裏を呼べるカードを先に吐いてしまいがちなので複数回ボスを打てることは非常に強みになります。

ポケストップ

宗教上このカードを使うことは禁忌としている人も多いカードです。
わかります。筆者もその宗派でした。
ロストにおいて真っ先に候補となるスタジアムとしては「ボウルタウン」が挙げられます。
ロストにおいて非常に都合の良いカードでデッキの安定性を上げるにはもってこいのカードです。
筆者もCL前までこのカードを使っていたのですが、このカードは自分に恩恵をもたらしてくれる反面、相手にも有利に働きます。
このカードによって相手に次のアタッカーやマナフィ、ジラーチ、ハバタクカミを置かれてしまいこちらの要求が上がる場面が増えた結果、受けるメリットよりデメリットの方が高くなっていると感じました。
実際に回していく中でロストスイーパやトドロクツキのカラミティストームを利用する前提でしか場に出せなくなっていました。

そこで、シティーで優勝されていたりゅうじんさんのリストを参考にしてポケストップを採用することとしました。

ポケストップを利用する際に専用構築でないと裏目に出ることが多く、貼られた側にとっては使いづらい上に、スタジアムの採用が1枚のデッキからすると張り替えることが難しく、継続してこちらの有利に働きます。

終盤にミラージュゲートか釣り竿があと一枚必要!という場面はかなり多いのですがそれらの要求を叶えてくれる非常に良い採用でした。
実際に当日はこのカードに何度も助けられました。

基本エネルギー

本当は悪エネを4枚採用したかったのですが、ギリギリプレイングでなんとかなると思い3枚に。
超エネルギーも1枚採用を稀に見ますがサイド落ちや、はなえらびでどうしても切れない2択を迫られた際にヤミラミが起動しないのはマズいので2枚採用としました。

4. 不採用となったカード

キャンセルコロン

最後まで迷ったカード。
現環境において強いのは間違いないんですが、1枚で完結するのがハバタクカミ・とおせんぼのカビゴンくらいでマナフィ・ジラーチを無効化するにはベンチを呼ぶ手段とセットでないとならず、なかなか都合よく再現しなかったため不採用に。

シンオウ神殿

ミストエネルギーを無効化できるカード。
ルギアに対しては言わずもがな、最近のリザードンに採用されていることが多く、最終盤面で貼られると倒すことが難しくなってしまいます。
ただ、対面によっては有効に働かず、プレイングでなんとかできると判断して不採用にしました。

かじばのいっぱつ

各種Vstar、ピジョット、ガチグマに対して最後のリーサルになりうるカード。
Vstarはトドロクツキやガチグマ、ピジョットにはライコウ、ガチグマにはガチグマをぶつけることで回避できると判断しました。
また、ポケモンのどうぐを確定でサーチできる手段が現リストにはないことから再現性を鑑みて見送りました。
なお、ピジョットはこのカードでとれますが起動する頃には手札干渉でぐちゃぐちゃになっているのでほぼ打てる気はしないです。。

森の封印石

なんでも1枚好きなカードを持ってこれる素敵なカードです。
事故ってしまった場合や、あと1枚何かが必要なときに起動させるとすべてを解決できるカードではあるものの、前述した通りポケモンのどうぐを確定でサーチできる手段が現リストにはないこと、必ずライコウを場に出さないといけないため負け筋を作ってしまうことを鑑みて採用を見送りました。
構築や立ち回り方によっては入れてもいいカードだとは思います。普通に強いもん。

ミュウex

主にギラティナ、ゲッコウガex、リザードンの技をコピーして使います。
特にリザードン対面では終盤の手札干渉をされ続けていることを前提とすると、
・リスタートでの手札回復
・エネルギーの色が無色3つゆえの要求の低さ
・ミストエネルギーのついたリザードンを倒せる
上記の理由から採用したかったカードです。シンオウ神殿を不採用としたならなおさら。
ですが、HPが低いことでこのカードでスタートしてしまうと負けに近い状態になってしまうことを考えて不採用としました。

ミカルゲ

主にロトムv、ネオラントvの特性を止めてくれます。
対面の中で最も重要視するのはカビゴンLOです。
シティのS3ではカビゴンLOに2敗してしまって敗退しており、デッキの構築上クラッシュハンマー採用型のカビゴンへの勝率は著しく低いと思っています。
ただ、直近のシティのデッキシェアやサーナイトおよびルギアの台頭で数を減らしていると考えて採用を見送りました。
ですが、今回のシティの決勝トーナメントにお一人いたようで当たらなくて幸運でした…

5. 終わりに

こんなおじさんの備忘録を最後まで読んでいただきありがとうございます。
改めてですが、運営・ジャッジ・対戦いただいた皆様ありがとうございました。いい方ばかりでとても気持ちよく対戦ができました。

もうすぐ新環境となりゲームが大きく変わってしまいますがどこかのロスト使いの参考になれば幸いです!
JCS頑張ります!でわでわ!

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