見出し画像

整理の意味知っていますか?

コンサル先のお客さまで5Sの推進に取り組むことがあります。5Sというのは整理・整頓・清掃・清潔・躾をローマ字で書いた際に全てSから始まるので、5つのSで5Sと言われています。

5Sをする際に、まず最初にすべきことは整理です。
整理とは、一言で言うといらないものを捨てることです。見た目だけキレイにならべる整列をどれだけ進めても、要るものも要らないものも玉石混交な状態では生産性があがりません。不要なものをキレイにする時間も無駄です。

断捨離という言葉が流行りましたが、捨てるということが本当に重要です。普通に生活していると物はドンドン増えていきます。いつか使うかも・・と思うと勿体なくてなかなか捨てられません。特に日本人は昔から「物を大切に」という教育をされてきているので、捨てることに抵抗を持つ人が多いです。
しかし、不要なものを持つことでスペースが無駄になり、物が見つからず探すための無駄な時間も掛かり、ミスも増えます。そして精神衛生的にも不要なものが多い環境というのは好ましくありません。そのようなデメリットを全てコストと考えた時に、不要なものを持つことは非経済的です。
時には捨てなければ良かったと思うこともありますが、あらゆる不要なものを持つことで発生するコストを考えた際には、必要な時に購入した方が逆にコストが低いことが多いです。

私は仕事でもプライベートでも容赦なくものを捨てるタイプです。元々物を探す能力や収納する能力がとても低いです。物が見つけられず、約束の時間に遅れそうになったことも何度もありますし、冷凍庫から物を取り出すと量が減っているのに閉められなくなるタイプです。そのような自分の弱みを知っているからこそ、思い切って捨てて物の量を増やさないように努力しています。
周りから見ると勿体ないと思われることも結果的に物が多くて狭くなり、物が見つけられずトラブルに繋がるようであれば躊躇なく捨てるようにしています。実際問題、捨てて後悔したことはそれほどありません。追加購入費用が発生することもありますが、前述のようなデメリットを考えたら安いものです。
名刺など捨てにくいものについても同様です。昔はファイルを使い時間を掛けてあいうえお順に収納していましたが、この作業がとても時間が掛かり、しかもいただく名刺の量も多いのでファイルのスペースが膨大になりました。これまでの経験からいただいた名刺が必要になるのは、出会ってから一年以内です。一年程度は順番などは気にせずケースにまとめて入れ、ある程度のタイミングで全て処分します。
かつて電子化もせずに名刺を処分していたところ、同僚から「本当に大丈夫ですか?」と心配されましたが、現在のようにどこの会社でもHPがある状況において連絡が取れなくて困るということもあまりなく、誰かしら連絡先を知っていたりするものです。
ちなみに名刺の管理をしなくなって10年以上経ちますが、これまで困ったことは一度もありません。むしろかつてのように名刺をファイルに入れて収納する時間がなくなった分、効率的になりました。

無駄なスペース、無駄な時間を使わず、ミスを減らすためにも要らないものを捨てて整理するようにしましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?