見出し画像

ディズニーランドは現代社会の縮図

先週末、10年ぶりにディズニーランドに行ってきました。
ディズニーランドは人が多く、待ち時間が尋常でなく長いため、家族が行きたそうな雰囲気を感じながらずっと敬遠していました。

しかし、2年前から「ディズニー・プレミアアクセス」というお金を払えば待たずにアトラクションを楽しめるというサービスがスタートし、ずっと気になっていました。『なぜコンビニでお金をおろさない人はお金持ちになれないのか?』(ダイヤモンド社)を出版し、お金で時間を買うことの重要性を謳っているものとして一度試しておくべきかと感じ、実際に行ってみようと思い行ってみました。


実際行ってみて分かったことは、事前に作戦を練ってお金を使えば現在のディズニーランドはほとんど並ばずに楽しめるということです。

事前にWebで現在の仕組みを理解し、YouTubeなどで攻略法を勉強しました。その上で立てた作戦は以下の通りです。
①    「ディズニー・プレミアアクセス」を目一杯使う
②    「プライオリティパス」も出来る限り使う
③    とにかく早く入園する
④    お昼はモバイルオーダーを使って11時に食べる

まずは①「ディズニー・プレミアアクセス」を目一杯使うということですが、前述の通りお金を払うことで待ち時間を無くすサービスです。しかし実際に料金を見ると驚くほど高いです。3つのアトラクションと4つパレードで使用できますが、アトラクションは1種類が2000円/回・人、残り2種類が1500円/回・人となっており、パレードで各回2500円/回・人です。我が家ではそれほどパレードに対する熱はないのでアトラクション優先の時間配分にする予定でしたが一つくらいパレードも見てみようということになったので、3つのアトラクションと1つパレードで使用しました。合計すると、7500円/回×5人=37500円になります。1デーパスポートは近年変動制になっていますが、この日の料金は大人二人、中学生一人、小学生二人で35800円でした。何とディズニー・プレミアアクセスの料金だけで1デーパスポートを超える金額です・・。しかし、その分多くのアトラクションを満喫できるのであればと考え、目一杯使いました。

次に②の「プライオリティパス」も出来る限り使いました。これは以前のファストパスと同じようなサービスで予約することで並ばずにアトラクションを楽しめます。「ディズニー・プレミアアクセス」とは異なる種類のアトラクションが対象となっておりますが、一番の違いは無料であることです。対象のアトラクションはこちらを使用して並ばずに楽しみました。

そして重要なのが実は③のとにかく早く入園することです。①と②があれば別に早く入園する必要はなのでは?と考えていましたが、①と②はどんどん埋まっていき、早くしないと希望の時間はおろか定員が一杯になって使うことができなくなります。そして①も②も入園してからでないと予約ができません。スタートダッシュに遅れると後手後手に回ってしまい、早い時間の①と②が取れず変に時間が空いてしまいます。特に人気のアトラクションはあっという間に埋まってしまうため、いかに早く入園するかが重要です。開園は9時ですが、たまに早く開園することや開園時間に到着すると物凄い行列ができており入園するのが相当遅くなってしまうということでした。そのため当日は開園2時間前の7時過ぎにはディズニーランドに到着していました。

お昼もかなり混みます。確かに以前もポップコーンを買うだけで行列にならんだ記憶があります。本来はレストランを予約するのがベストなのでしょうが、行くことが決まった時点で全て予約が埋まっていたこと、そしてゆっくり食事をするよりも多くのアトラクションを楽しもうと思ったこともあり、ファーストフードで済ませることにしました。しかしファーストフードですら油断していたら購入に長時間を要し、席の確保もままなりません。そこで④にあるようにお昼は11時に食べることにして、オーダーも入園直後にモバイルオーダーで時間指定をしました。この時間であれば席も空いており、受取もスムーズで苦労せずにランチができました。

このように①②を軸にして、スキマ時間に混まない小さめのアトラクションをいくつか楽しみました。その結果ほとんど並ぶこと無く18時半までの間に主要の人気アトラクション+αを満喫することができました。

今回、久しぶりにディズニーランドに行ってみて感じたことは二つあります。
一つ目は仕組みが複雑化しており、情報を上手く収集し活用できる人とそうでない人で満足度に大きな差が生まれること。そしてもう一つはお金に余裕がある人は更に時間を有効に使え、そうでない人は更に無駄な時間を使うことになるということです。
この二つは現代社会の縮図であると思います。現代社会において情報を得られる人が得をして、得られない人(情報弱者)が損をします。金融リテラシやITリテラシの差が所得や資産に大きな差を生みます。またお金持ちが時間を有効に使い、その時間を更にお金持ちになるために投資し格差が広がります。

みんなが憧れる夢の国は現代社会の縮図なのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?