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物価高が続くアメリカの平均年収

先日久しぶりにアメリカ(ハワイ)に行って、改めて物価の高さを感じました。特に飲食物やサービス関連の物価は高くチップを入れると体感的に3倍程度といったところでしょうか。特に食品の中でも高いと感じたのはタマゴです。スーパーの店頭では1ダース(12個入り)が6.29ドル、1ドル140円で換算すると約880円でした。日本では物価の優等生と言われているタマゴもインフレの影響を大きく受けていますね。

物価が高いということは基本的に賃金も高くなります。ワーキングホリデーでカナダに行っている日本人の手取りが40万円というような報道を見たことがありますが、実際どうなのでしょう?米国労働省統計局が公表している民間非農業部門の平均時給を調べてみました。

直近で見ると平均時給は全産業平均で33.74ドル(≒4720円)となっています。この数字は正規雇用の社員が含まれているため、日本のアルバイトや派遣社員の時給と単純に比較することはできませんが、なかなかの高給ですね。過去の資料を見ると2018年5月の同指標は26.92ドルとなっており、物価上昇に合わせて5年間で約25%平均賃金が上がっていることがわかります。
ちなみに平均時給33.74ドルを一日8時間、年間休日125日で換算した際の年収はというと64781ドル、日本円で約907万円となります。
世界の平均年収を紹介しているsalaryexplorerのデータを見ると更に多くて95100ドル、日本円で約1331万円となっています。ちなみにどうデータでは日本は620万円なので倍以上の開きがありますね。

アメリカでは物価に合わせて年間4~5%賃金が上がることが常態化しています。日本でも物価上昇に合わせて賃金が上がるという流れになってきていますが、これが定着するかどうかが今後のマクロ的な経済の焦点になりますね。


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