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『マチネの終わりに』 × クリエイター

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『マチネの終わりに』とクリエイターがコラボします。9名のクリエイターのみなさんの作品に関するマガジンです。
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2015年5月の記事一覧

「マチネの終わりに」から製作テーマを考える

「マチネの終わりに」から製作テーマを考える

平野啓一郎氏の「マチネの終わりに」を読んで自分の作品につなげる、という面白い企画に参加しています。

しかし私、小説とか読みものを、まさかの高校以来読んでおらず、お恥ずかしい限りなのですが、、、というのも、
一気に読むと世界に入りすぎて、読後1週間くらいは自分の行動にも地の文が(頭の中で)入ってしまうということが多く、妄想大全開になるのがもう自分でも恥ずかしくてやっていられない、といった理由があっ

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作品について

作品について

平野啓一郎氏の小説「マチネの終わりに」から製作につなげるという面白い企画に参加させていただいております。

寺村って誰よ、って感じなので作品の紹介をさせてもらえればと思います。
私は、絞り染めと型染めという、染めの技法をベースとして作品を作っています。まずは型紙、といって切り絵みたいなものを作り、

これを布に捺染します。縞もドットも、全てこの「型紙」でつくります。

この布を縫ったり、引っ張

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「プチ《ヴェニスに死す》症候群」

「プチ《ヴェニスに死す》症候群」

平野啓一郎さんが現在連載中の小説、「マチネの終わりに」の中に出てくる「《ヴェニスに死す》症候群」なるもの。

小説に登場する、洋子の父ソリッチの造語で、定義は『中年になって、突然、現実社会への適応に嫌気が差して、本来の自分へと立ち返るべく、破滅的な行動に出ること』だそうです。

小説を読み進めながらも、この症状、自分にも無関係ではないぞという気がして、ずっと引っかかっていました。「ヴェニスに死す」

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渋谷文化村と「背中」

渋谷文化村と「背中」

こんばんわ。

平野啓一郎さんの小説「マチネの終わりに」とのコラボ企画の制作のため、ぶらり観察してきました。

場所は渋谷文化村周辺。小説の中で、蒔野がマネージャーと言い合いの後に向かおうとした文化村のカフェ・ドゥ・マゴにも行くことにしました。

ここがカフェ・ドゥ・マゴ。
小説だと寒い冬でしたが、この日は5月の晴れの夜ですし、噴水の水の音がチョロチョロしてて、心地よい場所でした。

後日改めて自

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作品紹介①

作品紹介①

hitchです!

更新がかなり開いてしまってまして。

今後はもう少し定期的にポストしていきますのでおつきあい下さい…。

さて、とりあえず今回は自己紹介を兼ねて僕たちの作品紹介をしましょう。

WHOLE9はhitchとsimoが大学生の時に結成したアートユニットです。

具象的なモチーフを描くhitchと、

抽象的なモチーフを描くsimoが合わさって

1枚の絵を描く様になりました。

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「胸キュン」。さらにシュッとしたものを

「胸キュン」。さらにシュッとしたものを

こんにちは。イラストレーターの大嶋奈都子です。
先日、5月1日に毎日新聞本社・毎日ホールにて開催された、平野啓一郎さんと別所哲也さんのトークショー「40代を生きる」に行ってきました。

noteにて更新中の「マチネの終わりに」のコラボ企画の関係でトークショーのご連絡をいただき、これはと思い会社が終わってから直接伺うことにしました。

トークショーは小説「マチネの終わりに」の制作話や、舞台や映画のお

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恋とはどんなものかしら『マチネの終わりに』

恋とはどんなものかしら『マチネの終わりに』

人形を作り、それをつかった写真作品を作っているサイトウタカヒコです。今年30歳になりました。
(Portfolio Website:http://saitotakahiko.strikingly.com

毎日新聞・note上で連載している平野啓一郎さんの新作小説『マチネの終わりに』との連動企画に参加しています。先日、平野啓一郎さんと俳優の別所哲也さんによる『マチネの終わりに』のテーマである

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