見出し画像

「消費」を仕事にするAI

「AIに仕事が奪われる」と言われ始めて久しいです。
肌感としては、まだ劇的な変化を感じることはありませんが、帽子を目深にかぶったAIやロボットたちが、こっそりとハローワークに通い始めているのでしょうか。

もし、ロボットたちが人間に代わって仕事をこなしてくれる時代が来たら、どんな未来が来るのか?
暗い未来を想像するのは気が滅入るので、前向きに明るい未来を空想してみます。※かなり偏ってます。

予言的ではなく、パラレル的なものと捉えて下さい。

🦆__
仮に労働時間が減り、煩わしいこともロボットが肩代わりしてくれて、経済的な問題が解消されるような、無邪気でポジティブな未来がくるとすれば、活動時間の大半が「消費」になるのではないでしょうか。

美味しいものを食べ、ゲームをしたり、アクティブな活動をしたり、本当にメタバース空間で暮らすなんてことも。これらの活動はすべて、いわゆる「消費」です。
朝から晩まで消費する未来。

もう少し想像を進め、健康寿命が数倍に伸びるようになれば、もう消費することに飽きる人たちの割合が、徐々に増えてくるかもしれません。
つまり、「生産」をしたい人が増える。しかし、その頃には、人間の「生産」の技術は人間を超えたものには追い抜かれている。
人間の生産物は相対的に残念なものに...。

単純な生産物だけでなく、クリエイティブな活動も、人間が踏み込む余地はなくなっているのかもしれません(もしくは誰が作っても同水準でクオリティが高くなる)。
メタバースや深層学習など、技術の進歩は高速で発展していますよね。
このまま指数関数的に進歩するのかは分からないですが、「高い技術力」が、現実と非現実を見抜けない「人間の不完全さ」に作用すれば、人の心を揺さぶるAIが誕生してもおかしくはない。

ネット上には動画、画像、音声、テキスト大量のデータが積み上げられている。
さらに、大量の人間の記憶をデータベースに保存して、高速で解析し(どのような状況で感情が動くかを把握する)、膨大なデータをセンスよく組み合わせるようになれば、AIがそのうち「名作」を紡ぎ出すかもしれません。
そうなると、いよいよ人間の出る幕がないので、必然的に受動的な立場に追いやられてしまう...

そんな世界では、人間の作った生産物を「消費」するのもまたAIの仕事です。
有効的な人工知能(friendly AI)みたいなイメージです。
僕が作った塩辛いおにぎりを、おいしいと言ってくれたり、退屈なコンテンツにも心から熱狂してくれる(ように見える)、いわゆる「サクラ」の様なAIが必要な未来。
世の中を便利にしすぎるものは、生産する人間の嫉妬の対象にもなるので、同時にこう言ったものも作った方が、世間に浸透しやすくなる気がします。

それとも、どこまで行っても心優しい人間が、人間が生産したものを、素直に喜んでくれるのでしょうか。
現実にはAIを学習をする(良い悪いの基準を決める)背後には人間がいるので、どこかでブレーキがかかると思いますが。

ささやかなこと、稚拙なことに喜びを感じることができる能力。暇を潰すことができる能力。
それらの「遊ぶ力が備わっている人間」と「外側に広すぎる世界」、よくできてるなーと思ったりもします。

消費してくれるAIが誕生すれば、人間の大きすぎる承認欲も少しは解消されるかも🦆

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
「好き」「フォロー」していただければ、嬉しいです。
では、また。


サポートして頂いたお金は、本を購入したり、閃くための活動に使わせていただきます。 よろしくお願いします。