8月にオープンする「11-1スタジオ」に行ってきました
8月から少しずつ運営が始まる予定の、板橋区南町「11-1スタジオ」で今後について打ち合わせしました。
11-1スタジオとは、建築家の砂越陽介さんが運営していく地域のコミュニティスペース。基本は砂越さんの建築事務所なんですが、開放的な広い入口から小規模なカフェ(シェアキッチン)、黒板やプロジェクターがある多目的スペース、砂越さんの祖父が仕事につかっていた各種工具などを使える工房スペースが広がっています。地域のひとがワイワイやっているスペースのすぐ奥で建築家さんがせっせと仕事をしている。そんな風景になると思います。
まだ部屋の中身はできていませんが、8月に向けて、改装は最終段階。地域応援とものづくりというテーマ性でも「ひらめきドア」に重なっているわけです。というか、少し前から砂越さんも「ひらめきドア」メンバーに入ってもらっているので、内部打ち合わせなのですが。どう力を合わせるかという部分で何も決まっていなかったので、その点を深める形になりました。
3時間ほどで、さまざまな話題が出ましたが、大きなところでは2つのことを少しずつ進めていこうと思います。
1つ目は、オープン後の11-1スタジオでの地域イベントの定期開催。まだ世の中的には新型コロナウイルスの猛威が吹き荒れているところなので、3~4人程度を対象とした小規模なイベントを、無理のない範囲でやっていこうということに。ひとまず、レーザーカッターの簡易講座をやって、参加者には調理用ステンシルみたいなものを作ってもらうのが楽しいかなと。
2つ目は、町工場ネットワークづくりに挑戦。具体的な地域ネットワークづくりに僕らもノウハウはないので、スムーズにはいかないかもしれませんけど。町工場の人に11-1スタジオでときどき講座をやってもらったり、個人がものづくり相談できる工場については情報発信をサポートしたり、できることからやってみようかと。
町工場ネットワークは、イメージを深めるために、簡単にアプリも制作してみました。アプリの機能としては、ネットワーク拠点と関わりある町工場にアクセスでき、個別の製造相談などができる窓口となる感じですが。まだしっくりこない。
僕らは、ものづくりしたい人を町工場に接続することが中心的な目的ではなく、どちらかというと、もっと自然に、町工場の存在が生活者になじんでいくような工夫をしたい。
実際のところ、製造を相談したいものがあったとして、個人が町工場に相談に行くのって、心のハードルがけっこう高いですよね。値段が折り合わないかもしれないし、「あーウチじゃ無理だ」で終わってしまうかもしれないし、専門的なツッコミを返されても困りそうだし。町工場にとっても、BtoC業務が負担ばかりで儲けにならないなら維持が難しい。
そこにはサービスの設計とか、そういう課題解決も必要なわけですが。それはそれとして、地域で講座をやってもらったり、散策イベントなどで存在を知ることを通じて、「ここにこういう工場があったんだ」と身近に感じてられること。そういう機会を増やしていくことで心の距離が縮むことも、大切かなと。
町工場じゃなく商店の場合だと、通行人にアピールしてなんぼなので、地域の店構えはまちの特徴としても感じられるほど、みんな知っていますよね。町工場はBtoBがメインなので一般向きにアピールしていないのは仕方ないけれど、そこの工夫をサポートする形で、町工場と地域との関与を深めたい。商店みたいに町工場だって「探さなくても感じられる存在」となるよう工夫を考えていくというのが、町工場ネットワークの狙いになっています。だから、実はネットワークを活用してものづくりを促進することが目的ではなく、そのネットワーク拠点があることによって、地域の人と町工場がいろんな興味関心で結びつくことが目的なんです。
うーん。まだ昨日話し合ったばっかりだから、言葉がふわっふわっで散漫だし、弱いですね。とりあえず、そんな感じでできることから少しずつやってみます。
板橋区内に、レーザーカッターや3Dプリンターを使って何かを作ったり届けたりしています。また、そうした道具を使える人を増やしたいという思いで、講座などもちょいちょい開催しています。サポートいただけた場合は、こうした機材費や会場費などに利用させていただきます。