刑事がホテルマンに扮する映画
とある映画を見たら、ものすごくひどすぎて、思わず書いてしまいます。俳優も演技も映像もなかなかいいんですが、原作に脈々と流れる価値観が最低、と思いました。クレーマーのお客様にサービスマンが徹底的に奴隷となり対応することが美談として描かれていました。エンターテイメントだし、フィクションなんですが、この価値観はひどすぎる。どう見ても「威力業務妨害」になるであろうクレーマーに、誠心誠意対応するサービスマン。そして最後は心に地獄を持ったクレーマーが対応に涙で感謝するということの繰り返し、ひどすぎる。お客様のわがままを聞くのがサービスではない。映画なんだから、、とも思いますが、こういう病的なクレーマーは実際にいるし、経営者でなければ対応せざる得ない場合が多いでしょう。ただ、献身的なサービスくらいで成仏するほど、クレーマーの心の闇は浅くない、深く濃い闇を持っているし、こんなわがままなお客様の対応につきっきりになっているサービスマンのサービスを、おかげで受けられなくなっている「フツーのお客様」がたくさんたくさんいることを忘れている、つまり想像力がない。自分以外にもお客様はいる、という想像力が全くない描き方をしている。この映画を見て、真に受ける幼稚な人が、サービスに変な夢を持ってクレーマー化していくと思うと、怖いねー、、、ちょっと考えすぎか、、、貧しくてもほとんど餓死しない庇護社会に育った僕たち日本人。根底にお客ならなんでも許される、、、とか、役所、ソーシャルサービスには何を言っても構わない、、という間違った考えは捨てなきゃね、、、少子高齢化、不景気、資本主義社会の老年時代に入った今、もう誰もそんな余裕はないと思いますね、
長文、、、ここまで読んでくれた人はいい人ですね、
ちなみに映画のタイトルは悪口なので秘密。「これ?」と聞いても秘密です!!! 笑