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ヒラマサが2022年1月に読んだ本

ご挨拶


2月も中旬に差し掛かろうとしていますが、2022年最初の投稿ということもあり、あけましておめでとうございますと言わざるを得ません。みなさんあけましておめでとう。いかがお過ごしでしょうか。なんとなく問いかけてみましたが、いかようにお過ごしいただいていても構いません。

さて、一昨年、昨年と1年の読書を振り返るnoteを書きました。

どちらも年末に振り返って、選んで、書いているんですが、年末の自分の気持ちによってのみ選ばれたり書かれたりしていて、こぼれてるものが多い気がしました。選んでいない本の中にも、感動したものがあったり、時間が経ってしまうと「よかった気がするけど何が書いてあったっけ?」という本もあり、その時その時の感動を残しておきたくなりました。

明日になったら忘れちゃう気持ちを、僕たちはいくつも積み重ねて大人になります。憤っていた何か、嬉しかった何か、違和感を感じた何か、苦しかった何か。。。
僕は2021年が非常に苦しい1年だったのですが、「今のこの苦しみを忘れて、ケロッとしている自分が未来にいるなら許せない」と思っていました。何をそんな…と落ち着いている今は思えるのですが、その時は本気だったし、やはりその時の気持ちを残すこと、未来の自分がそれを読んで振り返るであろうことはその時の自分を救うと思います。端的に言えば、忘れちゃうって、寂しいじゃん。

というわけで、本とのインタラクションを記録するのも重要ですが、なぜその本を手に取ったのか?自分が何を求めていたのか?その読書体験によって何が変わったのか?を記録しておくことにしました。


1月に読んだ本


1月は9冊の本を読んだようです。時系列に振り返ろうと思います。

護られなかった者たちへ

KindleUnlimitedで読了したのですが、今見たらUnlimited対象から外れていました。
映画化されていて、ポスターに大好きな阿部寛さんが載っていたのでなんとなくタイトルが頭に入っていました。正月休みは、何か小説を読みたいと思っていたところ、KindleUnlimitedのページでレコメンドされていたので読んでみました。

舞台は震災後の仙台。ミステリーの側面もあるので詳細に迫ることはしませんが、生活保護を巡るお話です。「不景気の時ならば余計に機能しなけりゃならない」社会貢献なり社会保障について、どうしても線引きがあり、護られなかった者が発生します。昨年読んだ「この国の不寛容の果てに」とリンクして、護られなかった者と、不寛容を助長する自身の加害性に想いを馳せることになりました。

努力によってあらゆる壁も克服できるという努力至上論と、メリトクラシーが相まった結果、偶然、努力と言われているものによって得た何かによって、「努力不足」が罰され、護られない状況はこの国の不寛容の果てだと思います。偶然にも健康に働くことができた僕が納めた税金が、僕の意思と無関係に福祉を向上することを祈ります。

むらさきのスカートの女

書店で表紙とタイトルが気に入ってました。読みたいなあ~と思って待っていたら、Kindleでポイント50%還元セールの対象になったのでやったぁ~と思いながら買い、読みました。文学に明るくないので評論することはできませんが、期待通り楽しく読むことができました。主題云々かんぬんを抜きにして、読むことが楽しい、という原体験が気持ちよかったです。無理やりに何かを読み取るとしたら、誰かに憧れを投影し、偏執することをクローズアップした小説なのかな?と思っています。知りませんが。

イノベーション概念の現代史

課題図書として、12月から少しずつ読んでいました。読んでいるときは何らかを考えていたんですが、今はほとんど覚えておらず、このための読書記録だよなとか思っています。読書メーターに読了後の感想的なものを残していたので転載しますが、この記録を書いた時も、長い時間をかけて読んでいたので「新鮮じゃないなぁ」とか思っていました。週末、ある山奥の旅館で、1冊読み切る体力がないという事実に打ちひしがれながら、本を開いては閉じたのをよく覚えています。

とりあえず通読。政府や社会がイノベーションにどのような目を向けてきたかに着目し、変遷を辿ります。基礎研究の軽視は日本だけの問題ではなく、ただ、大学や研究所を含めたシステムとしてイノベーションを捉えているか、というところに日本の弱さがある気がしました。日本が政府としてどのようにイノベーションを捉え、どのようなビジョンで立法しているのかを知った上で、教育の観点などを眺めると面白いかもとか思いました。いや、面白くない感想ですみません。 包摂的な概念であるからこそ、あらゆるアプローチが可能でおもしろい用語だとも。
あと論点になるのは、大学をイノベーションシステムの一部と見ることで、科学技術の市場への応用をシームレスにしようという試みは、ある意味で有効かもしれません。宇宙開発などのビッグサイエンスも、スピンオフの可能性が常に考えられています。このとき、一見して経済的な応用可能性がないと思われるもの、筆頭として挙げられがちな人文系の学問を社会がどう運用していくかというところ(それを考えるのも人文系の学問なのかもしれませんが)とか思いました。
本書では、イノベーション概念が実務家視点よりであることも指摘されています。繰り返しになりますが、包摂的な概念であるからこそ、文理問わず様々な方面からアプローチ可能であり、むしろ学際領域として様々な知見が総合されていなければならないとも思いました。ほんとつまらない感想ですみません。

ああ、理解していないんだなというのが端々から匂う文章ですね。そのうち再読します。科学史、サイエンスコミュニケーションとかと絡めて読むと面白いかもしれないですね。信じていただけるかはわかりませんが核融合発電に興味があって、エネルギー政策の観点から眺めても面白いかもしれません。いずれにせよ語る言葉が少ないのが残念です。

僕の人生には事件が起きない

気づきたくなかったことですが、僕は人が人を嫌っているとき、嫌悪感や拒否感を言語化したものが好きなのかもしれないです。細かいことに嫌悪感や辻褄の合わなさを見出す能力を「ひねくれ」と呼ぶのかもしれませんが、要するに彼はよく見てよく感じているだけで、悪気がない(悪気を見出しているだけで)と思うんですよね。相方の澤部さんについてのパートはとてもよかったです。

「変わりたい!」人の逆転メソッド TOEICテストは「30秒」を続けなさい!

ここからはTOEICゾーンです。この本は図書館で読みました。
30秒というのはキャッチーですが、あまり意味はなさそうです。要するにTOEICは瞬発力の試験なので、公式問題集をやりこみましょうという本です。自分にもできそうな気がしてやる気がでました。この本を参考にスケジュールを組み、3月の受験に向けて遂行中です。
ちなみにTOEIC受験にあたってはバイブルが必要だと思っていて、僕の場合は「王道」です。どうしても古くなっていますが、やはりパッション部分はこれです。

前者は文法も単語もやるな。公式問題集だけやってればいける!という立場ですが、後者は基本的な文法と単語が入ってないと何の意味もないという立場です。TOEICは頑張ってスコアを取って、僕なりに記録にまとめようと思っています。

世界一わかりやすい英語の勉強法

KUで読了。スタサプでおなじみの関先生ですが、注意を引きつけるのが上手いですよね。英語の勉強法的な本はたくさんあり、それぞれ好き嫌いがあるでしょうが、僕は関先生のがイチバン好きです。多分ですが、初学者に一番寄り添っているんだと思います。英語の指導って境界条件や例外にフォーカスが当たりすぎているので、一旦厳密さを捨てて、メインストリームをしっかり押さえましょうというスタンスがあるからでしょうね。僕は割と信者なので彼の教材や著書を他にも読んでいて、読書メータ―で登録できなかったたった5分で英語のやる気を上げる66の方法を読了し、世界一わかりやすい TOEICテストの英単語を使用して勉強中です。訳が1個しか載っておらず、覚えられそうなやつだけ語源情報が載っているという親切設計です。

語源とマンガで英単語が面白いほど覚えられる本

語源で単語を覚える的な本はたくさんあり、僕も読んだことはあるのですが、実際問題、語源で単語を理解してくのはなかなかハードルが高いです。本書は、単語数がかなり絞られており、読みやすいように順番も工夫されていて、語源系の中でもかなりおススメです。部首で漢字の意味と読みが推測できるんだから英単語も語源で行けるだろうという原理主義者的な方の入門書としてだけではなく、中学卒業程度の単語力がある方は一読しておくと吸収スピードがグッと変わるはずです。オススメ!

人間失格

「本当はみんなこういう面があるけど、誤魔化して見ないようにしている」という感想はかなり平和で、僕はみんなこうやって欺瞞を抱えながら表面だけ取り繕っている恐怖に震えます。僕もネガティブなことを言ったり、自分の気持ちを割と詳細に語ろうとすることはありますが、この解像度で自分の心を覗くことはできない。いや、どんな感想を言ってもこの本の前では白々しいですね。エレカシが聴きたくなります。

33歳で手取り22万円の僕が1億円を貯められた理由

話題書です。2000万までは世界株式インデックスへの投資で、そこから1億までは不動産投資です。最近、FIRE系の本とかこういう系の本が多いですが、アベノミクスに乗れた人たちが顕在化してきたっていう印象があります。この本は世界株式ですが。。。
要するに世界株式に毎月積み立てして、上昇局面では20%ごとに利確して、利益を10年に分散して積み立て、下落局面では積み立てを続けて、反発して+100%になったら利確というルールを続けることで、大学生の時から2000万までは増やしたということ。僕は優待とか配当が好きなので個別もやりたいですが、こうして割り切って安定運用していくのも悪くないと思います。投資方針がまだ固まっていないので、しばらくはインデックス以外お預けしています。

おわりに

感想とレビューが混ざって読みにくくなってしまった感がありますが、書き終わったのでこのまま公開します。どうすればいいんでしょうね。年末に整理すれば、何か見えてくるかもしれないですね。そんな1月でした。


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