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眠れぬハンスの書き方・1

その8で「フランツの図書館」の話を書くと言いましたが、みなさんがいきなり長い話を書くのは大変だと思います。
そこで、まずは短い話を書いてみましょう。

ぼくが公開した『眠れぬハンス』は短い話なので、これを見本にして、ここまでのマガジンの1~8のことと比べながら、確かめてみようと思います。
まずは、『童話・眠れぬハンス』を読んでみてください。
読み終わったら、この続きを読んでみてください。

『眠れぬハンス』の文字数は1417文字です。
400字つめ原こう用紙なら、3枚と半分くらい。
短いお話です。
改行もあるので、「原こう用紙4枚」のお話と考えていいでしょう。
これくらいのお話なら、みなさんもよゆーで書けますね!

■主人公を決めよう!

ハンスの話を考えたのは、ずいぶん前のこと。真夜中になっても眠くならない晩に「お話でも考えよう」と思ったのです。
そのときのぼくは、次の日、早く起きなくてはならないので「眠れないのは困るなぁ」と思っていました。そこで……

・眠れない人を主人公にしよう
・1日だけ眠れないのはときどきあること
・「ずっと眠れない」のはどうだろう?
・生まれてから一度も眠ったことがない……は面白い?
・主人公の「とくちょう」になるな!

「生まれてから一度も眠ったことのない人」が主人公に決まりました。

■どんな話か決めよう

ぼくは、子どもの頃、童話が大好きでした。イソップ童話、アンデルセン童話、グリム童話、世界の民話、日本の昔話、とよかわの民話……など、とにかくたくさん読みました。

なので「童話みたいな」話がいいな。
「ずっと眠れない人って、すこしふしぎ」だな。
でも、最後は笑えるお話がいいな。
主人公は何がしたいんだろう……「一度でいいから寝てみたい」

すこしふしぎで、楽しい気分になれる童話にしよう!
眠れない男が「眠るためにがんばる話」にしてみよう。

■物語の「いつ」と「どこ」を決めよう

そして、ぼくはサッカーが好きで、ヨーロッパにサッカーを観に行ったりして、ヨーロッパが好きなので、「日本」よりは「外国」を舞台にしたいな、と思いました。
童話も、けっこう外国が舞台の話が多いですよね。

物語の舞台を「外国の小さな町」にしよう。
童話だから「むかしばなし」がいいかな。
主人公の名前は、童話でよく出てきた名前……「ハンス」にしよう。

■5W1Hはできているかな?

・When=いつ………………むかし
・Where=どこで…………外国の小さな町で
・Who=だれが……………ハンスが
・What=なにを……………眠るためにがんばる
・Why=なぜ………………一度も寝たことがないから
・How=どうやって……寝るためにいろいろためしてみる

5W1Hはできていますね!

では次は、プロット(あらすじ)を確かめてみましょう。
(つづく)

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