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くろねこフランツ よもやま話③

挿絵の話。
もんじさんは、たくさんの挿絵を描いてくれました。
もともとは「表紙のみ」をお願いしていたのです。
絵が1枚だけの、文字だけの小説になる予定でした。

でも、すてきな挿絵は1枚だけではありません。

1話、また1話、と原稿を書くたびに、
もんじさんにチェックをお願いしていたのですが、
感想とともに、「これは〇ページくらい」と
もんじさん描きおろしの挿絵が届くのです。

ただ、みなさんも気づいたかもしれませんが、
途中まで、挿絵のフランツは「しろねこ」です。

主人公は、最初から「くろねこ」なので、
読者のみなさんは「変だな」と思うかもしれません。

でも、これは ――

・小さな読者もまねできるように少ない線
・「ぬりえ」としても楽しめるように「着色なし」

という、もんじさんの優しい思いからなのです。

ですので、あれは「しろねこ」でいいのです。

ただ、後半の大きな挿絵は、ぼくのほうから
「どうしても、こんなイラストが欲しいです」と
お願いして描いてもらったものです。

なので、がっつり描き込んでくれて、
フランツも「くろねこ」になっています。

という、挿絵の話でした。

次回更新は、てきとうに。


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