脱皮 1〜4

脱皮2

─過去の自分を見るようで嫌だ、という評価にとどめないといけないという、なんというか、過去の自分のヤバさをなかったことにしてはいけないって、責任みたいなものがあると思っちゃってたな。だせえのでナシ!でいいはずなのに。

という気付きのあとに、でもある程度才能のタイプによるというか、まあ決まってるんだろうと思う。過去に自分がどんなやつだったかってことに一切囚われずに身軽に無責任になれる、そういう才能がある人と、そうでない人──あの、今となっては目も当てられないくらい鈍臭かったやつと今の自分との連続性を切れない人。どうせ根っこのところは変われないんだという繰り返しの経験からくる諦めからなのか、もしくはなんのかの言ってあのイモ野郎(とイモ野郎の状態で過ごした時間)への愛おしさなのか、なんなのか。ほっといたらなくなっていく自分の幼さの要素を愛おしく思うのはまあわかるな。妙に意識的になってこじれるのがおかしいのであって、愛おしく思いながら、離れていくのを特段追わないというのが自然なのかな。
悲しいのは、自分を変えたいと常々思っている人ほど後者、変化するのが苦手な人なんだよねたぶん。

おれ(レペゼン未練)自身の話に引き寄せると、いま全部はいナシ〜捨て〜でやっていけるか?と考えたらまあいけそう。でも急にそういう変化をする奴ってハタから見ると気持ち悪い。プライベートの人間関係はダメさも含めて信頼なので。
変化は自然に少しずつ、脱皮は焦らずゆっくりと、が良いと思う。おれは。ジャイアンが急に優しくなったらなんか嬉しいけど、のび太が調子乗るとそれはフリでしかない。大学デビューは高校の友達にバレないからこそ可能なのであって、妻子持ちのおっさんが似たようなことをやりだすともはやほとんど単なる暴力じゃね。

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