服で人は変わる。

ぼくは服が好きです。

その理由を一言でいうと、着るだけで少しだけだけど、違う人になれるから。

人が中身でも外見でも、自分を変えることって、そう簡単じゃないです。変わったとしても、それが自分の望んだ変化かどうかも分からない。

その点、服は着るだけで自分を変えることができます。あと、いくらでも試着ができるから、自分がどう変わるか、あらかじめチェックもできます。気に入らなくなったら、その服を脱げばいい。髪型みたいに一度変えると、しばらくはそのままってことにはならない。

こんなふうに、気軽に自分を変えられるところが、服の一番好きなところです。

服で自分を好きなように変えることができるようになると、自分のことも、少しだけ好きになることができるとも、ぼくは思います。

この服が似合うぼく、前よりかっこいい、みたいに思ったりもする。すると背筋が伸びて堂々と街を歩けたり、知らない人が集まるところにも勇気を出して飛び込みやすくなる。

こういう経験を繰り返していくうちに、外見も、中身も、大きく変わることができるはずです。

どんな自分になりたいかをイメージして、新しい服を着る。そして新しい行動をしてみると、人間ってほんとうに変わることができると思いますよ。

おわります。