【日記18】土曜日にやっちゃダメ〜長い夏が終わった

2023年11月16日 21:04

11.11 SUN

文フリは、土曜日にやっちゃダメ！笑
土曜日に準備するんだから！笑
ということで、当日は朝からばたばた。手提げに歌集とお預かりしたフリーペーパーとチラシ、小さなイーゼル、名刺、小銭を入れて出発。
モノレールは天王洲アイルから。

11時前に着き、設営しながらインコさんと合流。
続いて星野さんと斌さんとも合流。
『パチパチの会』と『ちゅるきら』、フリーペーパー、僕のポストカードと栞、歌集でブースはパンパンになった。

10分早く開場したアーリーオープンに、こちらも熱が上がって、通りかかる人たち全員に声をかける勢いで、初っ端から無料配布のものを配りまくった。
おとなりの胎動短歌さんに負けじと、立ちっぱなしでずっと声をかけ、配りまくった。（ちなみに胎動のikomaさんはおとなり同士ということでとても丁寧にご挨拶をしてくださった）
今回は新刊がなかったので、歌集はそれほど売れないだろうと思っていた。だからこそ、配れるものは全部配り切ろうと一生懸命、ブースのみんなとで声をかけていた。

途中、詩人の和合亮一さんが隣でサイン会を始めた。人が途切れたタイミングで話しかけると、気さくに喋ってくださった。
嬉しくて新刊の歌集を買わせていただいた。仕事をしながら短歌を続けていることを褒めてくださった。生活と創作の両立を志しながらもずっとできなかった20代の日々が浮かばれたようで嬉しかった。

東直子さんもいらっしゃったので、サインの列が途切れた時にご挨拶させていただいた。クローズアップ現代、NHKスペシャルと、東さんのご出演された番組に自分も出させていただき、VTRを観ていただいた。そのお礼を伝えることができた。

クローズアップ現代で僕を観て、その時にすぐに通販で歌集を買ってくださり、今回、わざわざ文フリに来て、2冊目の歌集を買ってくださった方がいた。
そのことに随分と励まされたし、優しい気持ちをいただいた。
出てよかったと思った。
常々、人を励ます人間でありたいと思っているが、励まされることの方がはるかに多い。

知り合いもたくさんブースに来てくれた。
自分からはなかなか回り切れなくてすみません。
遠方から来たのに、わざわざ僕のところで時間使ってもらってすみません。ありがとう。
新刊ないのに、ありがとう。

３冊目の歌集は、来年の春を予定しています。

さて、委託で大事な歌集を僕のブースに置いてくれた2人は途中で離脱、インコさんもスタンダッぷコメディーのライブステージへというハードスケジュールで、僕は最後の1時間ほどはひとりになった。
ひとりで長机一個は広い。

いい日だった。
来年の東京文フリは入場が有料になり、秋にはビッグサイトでの開催になる。いろんな意見が出ているけれど、自分の歌集が誰かに届く機会があるならば、行かない手はない。
来年も出る。
そして、香川での文フリ出店も狙っている。
それまでは仕事やめるわけにはいかないなぁ。また修行の日々だ。

夜は一人で小さな打ち上げをして、帰った。

11.12 SUN

文フリ翌日。「翌日歌会」当日。
参加者から預かった短歌の他に、その日のテーマ「東京」を読んだ歌を8首ほど、様々な歌人から引いたレジュメも作った。
興味深く読んだまひる野の都市詠についての特集記事もQRコードをつけて載せた。

歌会は、本当に、僕は驚くほどに楽しかった。面白かった。話が尽きない、と思った。
選は行わず、一首ずつ順番に鑑賞していく。ひとりずつ評を述べ、作者が明かされ、全員で歌に関して会話をする。おしゃべりのように横へ横へと話は広がりつつも、歌に対して、「東京」や「都市」、そして自分の住む場所や来歴などに話が及び、気づけば自分と向き合う時間となってもいた。

告知が直前だったのと、文フリ翌日だったのと、日曜日だったのとで、なかなか人数が集まらなくて直前まで悩んでいたのですが、今日集まってくれた人たちを本当に大事にしたいと思った。
なかなかまた次の機会に予定が合うかは分からないけれど、また一緒にやりたいなと思った。

次回はテーマ「職業詠」で一首。
僕の職業詠といえば、