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東京旅行記1日目(品川・北千住)-2024年3月26日の日記

旅先で会う人に渡すおみやげを考えることから旅は始まる。今回は、延岡市の放置竹林を解決するために生まれたという延岡の孟宗竹(モウソウチク)を使用した国産100%メンマ「延岡メンマ」、延岡・北浦の塩「月の塩」を使った「月の塩メレンゲ」、宮崎・日南の塩「沖の潮」、大分・「キッチンウスダ」のスコーンなど。渡す人が喜んでくれるといいなと願いながら一つ一つ選ぶ。

移動の時間はだいたい寝ている。もともと旅と本はセットだったけれど、今回は文庫本すら置いてきた。宮崎空港ゆきのワンマン列車に揺られながらうつらうつらしていて、目覚めるとどうも電車の動きがゆっくり過ぎる。「強風のため停車します」と車掌さんのアナウンスが聞こえる。少し前には航空会社から「機体の到着が遅れているため出発時刻を遅らせます」と通知が来ており、よくあることなのだろうけれど、旅慣れしていないわたしの心は少しざわざわする。

空港でお昼にしようとホームページを見て飲食店を物色する。ラーメンが食べたいなと思ったけれど、お店を見つけることができなくて「おもてなし 夢かぐら」で海鮮丼を食べる。1,680円。あら汁と小鉢もついていたような気がする。もううろ覚え。

宮崎市には暴風警報すら出て、強風のなか揺れながら、結局50分遅れで飛行機は羽田空港に到着。品川で遅めのランチをする約束をNちゃんとしていたから、いそいそと移動する。品川ではもちろん迷った。

Nちゃんと会うのは1年5カ月ぶりだったのだけれど、このNちゃんがさー、かわいいの!瞳がキラキラしていて、まつ毛がくるんとしていて、笑顔がたまらなく愛しい。それでいて電動車いすを自由自在に操る姿はかっこよくもあり、一緒にいるわたしは終始キュンキュンしたり目を見張ったり忙しかった。

一緒にスープパスタを食べて、「二人とも食べ方が下手だね」と笑って、食べ終わってみたらわたしの紙エプロンは見事に食べこぼした汁だらけで、「こんなに紙エプロンして正解な人はじめて見た」とNちゃんは笑っていた。アトレ品川のシャツ屋さんでNちゃんにぴったりの青いシャツを見つけて二人で盛り上がり、「わたしはこっちが一押しだよ」「こっちも気になるなあ」などと言い合った。

ブルーボトルコーヒーへ行ったらほぼ満席で、でも「あの人がもう一つ席を向こうに移動してくれたらわたしたちは座れるのにな……」という西洋人の方がいて、念じて見つめていたらすぐに気づいて気さくに席を移動してくれた。ありがたかった。ブラックティーとミントグリーンティーをそれぞれ飲みながらお喋りしてたらあっという間に時間が来て、Nちゃんに「そろそろ行こうか」と声かけされるまで気づかなかったくらい。楽しかったなあ。熱いブラックティーを両手で持ってふぅふぅしながら飲むNちゃんの姿をなぜかとてもよく覚えている。

北千住へ着いたのは夕方の6時ごろ。雨が降っていて、なんなら強風が吹いていて、またもや駅で迷ったわたしは、右手にアトレ品川で買ったばかりのゴッホのひまわり柄の折りたたみ傘を持ち、左手でスーツケースを引いて、さらに右手でMessenger通話しながら仲間に場所を尋ねていたら、ボンッと音がして傘が裏っ返しになったりして、雨に濡れながらてんやわんやで、倍くらいの時間をかけて我らが「刑務所アート展」の会場へたどり着いた。

展示の方へ行くと、オンラインでは繋がっているけれど会ったことがなかったTくんがいて、一目で「Tくんだ!」と分かった。不思議だよね。Kさんも来てくれていた。大学が一緒だったCも来てくれて、オンラインで話したりはしていたけれど、「対面するのは大学ぶりだよね」なんて話した。

Kさんと遅れて到着したSちゃんと3人で北千住の夜道を歩いた。雨が降っていて風がものすごくて、Kさんと二人で傘で風を防ぎながらきゃあきゃあぎゃあぎゃあ騒いだこと、東京での大切な思い出の1ページになったよ。

1日目書くにも大変だった。3日分、書ききれるのだろうか……。

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