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福岡市はAppleと同じ?住んでる地域は自己表現である

山口県下関市から福岡市に来てから(大学進学を機に移住)、8年目になります。

福岡市はシビックプライド(=都市に対する市民の誇り)がとても高い街なんですが、

どうも、福岡で生まれ育った人と、スタートアップなどが盛り上がってきたぐらいに移り住んだ僕とでは、

「誇り」や「愛着」は全然違うことがわかってきました。(当然といえば当然なのですが。)

シビックプライドはこちら


今日は、福岡に小さい頃から住んでいる大学生2人と、大学生になってから福岡に移り住んだ僕の3人で色々と話していました。

「福岡は好きか?」と言う質問に「はい」という回答は揃うものの、中身がちょっと違うんですね。

福岡に住んでいる時間が長い2人は、例えばスポーツチームや天神という街(若者の街)自体の面白さなどを感じているみたい。

山笠やどんたくなどの伝統的なイベントに誇りを感じている方も多いだろう。

ただ、移住してきた僕が感じるのは、

人口を150万人も抱えているのに、こんなにチャレンジングで、ご飯は美味しいし、空港も近い、面白い人も多いし、何より夜の街も楽しい。そんなこんなで全国的にも注目されている街に住んでいる "俺"

と言う感じで、伝統的なイベントや、地域に根付いたスポーツチームなどにはそこまで思い入れがないのと、愛着もない。

(※昨日のnoteにも書きましたが、今は福岡の伝統などを知らないだけで、これから勉強していくつもりなのであしからず🙇‍♂️)

この僕の感情は、まさに「スタバでMac」の感覚とちょっと近い気がしてるんですよね。

福岡市の高島市長 = スティーブ・ジョブズ のようなイメージ。

先進的な取り組みをバンバン打ち出すリーダーと、魅力的なコンテンツを提供してくれる企業(=都市)、それがAppleであり、僕の中では福岡市に近いのかもしれない。


だから思った。

これから、「自分が住むと決めた地域は、髪型や服装と同じように、自分表現になっていく。

「あえて、この地を選んで住んでる。」と言うのが自己表現に繋がるのではないかと。


だからこそ、自治体や首長は、どんな自己表現ができる街なのかを掲げる必要があるのでは?と思う。

まさにファンづくりやマーケティングの考え方をどんどん取り入れていかないといけない。


意志あるモノ、意志ある場所に人が集まる。


これからは、機能はそこそこ満たした上で、"意味"が大事になってくる。


その地域に住むのは、一体どんな意味があるのか?


そこを表現できる自治体は、今後も人が集まるんだろうなと、思った1日でした。


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と、ここまで色々と考えていると気付くのは、「それって東京がやってね?」という事実ですね。

はい。そうだと思います。


「先進的で、面白い人もたくさんいて、ハイセンスで、高いビルも多くて、超コンパクトシティ。そんな都市にいる"俺/私"」という感覚を作り出せている。


単純な機能以外の"意味"を作り出せてる。もちろん、首都機能を全部東京に集中させた方が効率が良かった(合理的だった)ので、集積させたと言う背景もありますが、結果として"意味"に繋がった。


東京一極集中や、地方への移住の話題が、よくタイムラインに流れる今日この頃ですが、その街に、その地域に、どんな意味を持たせるのか?と言うのは、東京からも学ぶべきだと思います。

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