サッカーから学んだ、組織人として大切な5つのこと
これまでの経験を急に思い出し、「あぁあの時のあの言葉はこういう意味だったのか」などと、今になって学びになることが時々あります。
9年近く続けたサッカーも例外ではなく、最近は組織マネジメントを考えることが多く、チームスポーツを参考にすることがあります。
そこで、僕が9年間のサッカー経験で学んだことを書き出してみました。
・言われたことだけやっててはダメ
・自分の仕事に責任を持つ
・苦しい時こそ頑張れる選手が必要とされる
・チャンスと見ればポジションは関係ない。逆も然り
・点を決めなければ勝てない
【プラス】
・コミュニケーションが大切
言われたことをやっててはダメ
昔、サッカー日本代表監督を務めていたオシム監督の本を読んだことがあります。
オシム監督がJリーグのジェフ千葉の監督もやっていた頃、選手たちに1対1の練習をさせた時の話です。
選手たちは言われた通り1対1を始めたが、ボールを持っている選手が追い込まれたときに、オシムが選手全体に向かって怒ったといいます。
「なんで誰も助けに行かないんだ!」
監督に1対1の練習と言われたまま、仲間が苦しんでるのをじっと見てる。
日本人は、言われたことに対して質の良い返しをキチンとすることができるが、自分の頭で考えて、行動するのが弱い。とオシム監督。
実際、本当の1対1になる場面ほほとんどありません。サッカーは11対11でやるスポーツなので、1対1と呼ばれる場面であっても実際は、仲間のフォローがあるから2対1だったり、2対2だったりします。
だから、本番を意識したトレーニングであるならば、仲間が追い込まれている時に助けに行かないといけない。
自分たちの頭で考えて、助けに行かないといけない。
それまで弱小チームと呼ばれていたジェフの大きな躍進を支えたオシム監督の指導は間違ってないと思います。
もちろん、はたから見ればただの理不尽な要求にも思えます。でも、僕は社会人と同じように働きだしてからは、オシム監督の言ってることも分かるようになりました。
チームの目標は、勝つことであり、そのために必要な練習を、監督の言われた通りにやる。普通のことです。
でもピッチに監督はいないし、そもそもプレーをするのは選手自身です。
言われたことをそのままこなすだけでは、想定外の事態が発生したときに、一気に思考停止するのではないでしょうか。
自分の仕事に責任をもつ
当たり前のことではあるけど、僕はこれをサッカーで学んだように思います。
チームスポーツの場合は、大抵ポジションがあり、それぞれ役割があります。
それぞれが自分の役割を放棄すれば、チームは一気に崩壊するでしょう。
それぞれが自分の役割に責任をもって、本気でプレーするからこそ、最大の成果(勝利)を得ることができます。
会社も同じだと思います。自分に与えられた仕事(ポジション)を責任を持って遂行することで、チーム(会社)の勝ち(目標達成)が見えてくる。
苦しい時こそ頑張れる選手が必要とされる
チームが苦しんでるときに、頑張れる選手は重宝されます。
特に、サッカーは後半がきついです。90分近く、頭を使いながら走り続けるのでとにかくきついんです。(地球上で最もきついスポーツはバスケだと言われてるみたいですが!)
そんな時、自分のポジション(役割)を超えて、他人のポジションまでカバーできる選手がどれだけありがたいことでしょうか。
チームが苦しい場面でも、必死に走る選手、必死に声を出してチームを鼓舞する選手。
もちろんキャプテンがその役割を担うことも多いが、そういう選手が多いチームは強いし、負けないんだと思います。
苦しい時こそ頑張れる人が多く集まる組織は強いと思いませんか。
チャンスと見ればポジションは関係ない。逆も然り
チャンスと見れば、自分のポジションに関係なく攻撃に参加することも求められることがあります。
特に、相手のコーナーキックの後のカウンターによく見られます。
弾かれたボールを見るやいなや、ディフェンスの選手でも敵陣に走り込んでいく。
カウンターで、ディフェンスの選手が点を決めることも少なくありません。
もちろん戦術的に、カウンター時はどう動くと決まっているとも思いますが、全てが全て予定通りにことが運ぶわけではありません。
状況に応じて、自分がどう動けばいいのか、どういう働きをすればいいのかを常に求められます。
フォワードの選手が決めようが、ゴールキーパーが決めようが、1点は1点だからです。
チャンスの逆、ピンチも然りです。
点を決める役割のフォワードの選手だからといって、ディフェンスをしちゃいけないわけでもありません。
状況によっては、自陣の奥深くまで戻って、ディフェンスする必要もあるでしょう。
点を決めなければ勝てない
これもまた当たり前のことを言っているのだが、サッカーは点を決めなければ勝てません。
ずっと守り続けても、0-0では引き分けなのです。
逆に、7-6でも、8-5でも、点を取られたとしても、相手より多くの点を取れば勝ちなのです。
そういうスポーツなんです。
だから、リスクを負ってでも点を取りに行かないといけません。攻めなければ勝てないんです。
どれだけ傷を負っても、最後に相手チームより点を決めていれば勝つんです。
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以上が、僕がサッカーというものを通じて学んだことの一部です。
こうやって見ると、全体的に、やはり「言われてことだけやってもダメ」というのを、サッカーを通して学んだように思います。
生きていると、世の中想定外のことばかりなので、それに対応するには、やはり言われたこと以上のことができないといけないと思います。
そのためには、
①目標を明確にする。
②そのためにすべきことを、自分なりに考える。
③実行すべきタイミングで実行する。
④すべきことをアップデートしていく。
ここら辺が大切なのではないかなぁと思います。
長くなりましたが、皆さんも、ご自身が経験したスポーツで学んだことがあれば、よかったら教えてください!
ツイッター;@hira_ken777
最後に、おまけです。
コミュニケーションが大切
本当にコミュニケーションが大切なんです。
言わなくても分かるだろう。なんてことはほとんどありません。
試合中の選手の口元を見るとよく分かります。めっちゃ喋ってます。
練習中も、絶えず話をしています。
自分はこうやりたい、だから、こう動いて欲しい。
自分はこれが得意だから、ここにこのタイミングでボールが欲しい。
などなど。
コミュニケーションをとらないと、自分たちが思い描いているサッカーができないということをみんなが理解しているからだと思います。
仕事もプライベートも全て、コミュニケーションが大切だと思います。
自分はどう考えているのか、どうして欲しいのか、何をして欲しくないのか、何をして欲しいのか、言葉にして伝えないと分かりません。
察してもらうのを待つより、自分で発信しなければ、分かってもらえません。
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