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情報共有は手段か?目的か?

7月2日(木)放送のカンブリア宮殿には、グループウェア「サイボウズ Office」シリーズなどを手掛けるサイボウズの青野社長が出演した。

サイボウズさんは、このコロナ禍で従業員のテレワーク率はほぼ100%。働き方改革のパイオニアでもありますが、以前は離職者28%のブラック企業でした。


しかし、今では従業員一人ひとりに合わせた、100人100通りの働き方を、自分で決めることができる仕組みになっています。

詳しくは、カンブリア宮殿をご覧いただくか、サイボウズさんについて検索すると色々と出てくるので、そちらをご覧いただければと思います。


今回触れたい話題は、情報共有は目的か?手段か?という話です。

皆さんはどう思われますか?僕はあくまで手段だと思っています。


会社の情報共有は、目的を達成するためにする必要があるのだと。


しかし、カンブリア宮殿出演者の村上龍さんは、放送後の編集後記でこう語っている。

(中略)ところで情報の共有は、手段だろうか、それとも目的だろうか。わたしは目的だと思う。大げさに言うと誰かと情報を共有するために、わたしたちは生きているのかも知れない。サイボウズは、人を幸福にしている。


村上さんは小説家なので、ビジネス以外での視点も持ち合わせながらこれを書かれたと思う。


僕も最初は、情報共有は手段だと思っていたが、仕事以外の場面で考えると、情報共有は目的な気もしてきた。


友達とのおしゃべりには、何か目的があるだろうか?話すことが目的なのではないだろうか。


自分以外の誰かに、自分の知ってることを共有したり、逆に共有されたりすることに、幸せを感じることも多い。


noteを書いたり、SNSをするのもそれだ。


つまり、人間は本質的には、情報共有は手段ではなく、目的として生きている側面が強いのではないかと思う。


とは言え、会社組織にあると、情報共有が億劫だったり、うまくできない人もいる。


それは単純に、情報共有することが手段になっていて、楽しさや幸せを感じる目的になっていないのではないか?と考えることもできるかもしれない。


では、情報共有を楽しくするにはどうすればいいか?


まずは情報共有の手段を簡単なものにする必要があると思う。

使いやすく、操作が億劫にならないツールを使う必要がある。


となると、人が普段から情報共有に使っている、SNSっぽさを演出するのは理に適ってる。


そういうデザインにするのもそうだし、反応はある点も重要だと思う。


情報共有をしても反応がなく、誰からも気付かれない状態はやはり辛い。

そうすると、情報共有をする意味がなくなり、手段だから!という理由で縛るしかなくなる。情報共有が義務になると、一気にモチベーションが下がる人も多いと思う。


となると、やはり情報共有をした人への反応は大切だ。


まずは、簡単に、「いいね」を押すだけでもいい。

なんなら、「いいですね!」や「ありがとうございます!」とコメントするのもいいだろう。

そこに、感謝の言葉やアドバイスなどが書かれたら、さらに情報共有の楽しさが増すと思う。


実は僕が事務局長を務めるNPO法人学生ネットワークWANと代表のビジップ株式会社では、その方式をとっている。

勤怠投稿のFacebookグループがあるが、そこにはその日の行動だけでなく、自分が日々感じていることなども書くようになっている。

強制はしていない。


そして、その投稿には、僕以外の人も含めて、ほとんどのメンバーは「いいね」を押したり、コメントを残したりしている。


反応があることで、情報共有が単なる手段から目的に変わる。楽しいものに変わる。

これは会社の情報共有で大切なことだと、村上龍さんの言葉で再認識できた。

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