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〈まえがき〉学会員から寄せられる「なんで有料なんですか?」への公式な回答

 このマガジンの連載をはじめたら、その日のうちに数名の学会員から「なんで有料にするんですか?」との問い合わせがあった。
 中には「創価学会をネタに金儲けするなんてショックです」とパニック状態で訴えてくる婦人部もいた。
 これらは全て想定していたことだ。想定よりも早く反響があったことに驚きはしたが、無料コンテンツにする気は一切ない。

 そもそも、買うも買わないも自由なのだから、私が値段をいくらつけようが自由だろうと思う。
 有料で買った本やセミナーで勉強してきた知識を、自分の時間を削って書いているのだ。有料で手に入れた知識には、関西創価小学校、中学校、高等学校、創価大学に支払った「授業料」も含まれている。また聖教新聞社や第三文明社から出される本やシナノ企画のビデオソフトなども有料。原価や人的コストがかかるものは、有料になるのが当然。「学会が出す書籍と同じような価値がこの本にあるのか」と思う人は、買わなければいいだけだ。
 何より私は職業作家であり、書き物を換金して口に糊する身だ。片手間の暇つぶしに書いているブログとはわけがちがう。

 学会活動は手弁当でやるものやから、「なんでも無料が当たり前」というのは学会員特有の思い込み。学会員ではない方でこの本を買ってくださった人もいるが、有料であることについての質問など誰ひとりからも出なかった。
 自分の生活を良くするためのハウツー本や、仕事が出来るようになるためのテキストは、一般的に有料。この本は、そういう性格のものだ。
 
 さらに内容が内容だけに無料にすると、心ない人間に無断で転載され、悪用(私の意図しない学会批判など)される恐れがある。
 微々たる金額ではあるが有料設定をすることで、切実にこのコンテンツを求めている人にだけ届く可能性を上げている。
 たかが数百円の価値も感じない人が読んでも仕方のない内容でもある。
 読むべき人が読まなくて済むように、また価値を感じる人がより価値を感じられるようにするための有料設定である。

 ちなみに学会員で、それなりに学会の先行きを案じている人であれば、無料部分をWEBで読むだけでも有益な内容になるよう気は遣っている。

 また反対ではないが、こういった声もある。
 「学会は組織を防衛しようとするとき、排他的になるから気をつけてね」
 「あなたが除名されたら悲しいです。気をつけてください」

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