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【噛んで砕こう英単語】空似言葉について(日本語からの借用篇)

どうもこんにちは。
水島ひらいちの八重です。


このシリーズ、3週連載となりましたが一旦こちらで区切ろうと思います。
前々回は『空似言葉とは何か?』という概念を紹介しました。

前回は、日本語で使用されている「本来とは違う意味の英語」について、
私の選ぶ3選を紹介いたしました。
さて、今回は英語で使用されている『日本語の空似言葉』について説明致します。あまり知られていないのが多いと思いますので、もし明日からアメリカに行くことになったら最低限この3つだけ覚えていたら大丈夫!というのを紹介致しますね。

Satsuma

←温州みかん

これは由来が諸説あるようですが、薩摩藩が温州みかんの原産と信じられているようです。明治に薩摩藩からアメリカに蜜柑が渡り、そこから呼ばれるようになったとか。
我々が日本でよく食べている蜜柑は、英語ではSatsumaと言えば通じます。Mandarin orangeという名称もありますが、あくまで日本で消費されている蜜柑の近縁だそうです。
ちなみに、Satsumaと言うとカタツムリの品種の一つにもなるようです。アメリカでSatsuma食べたい!と言うとちょっと危険ですね(まず大丈夫ですが。笑)

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Surimi

←練り物製品

すり身です。
かまぼこ、はんぺん、きくらげ天…などなど、おでんで大活躍する食材たちですが、アメリカではまとめてSurimiと呼称します。
すり身のことは英語で、Grinded fish meatくらいに留めといたらいいんじゃないでしょうか?
…と思って調べてみると、grindの過去形はgroundにもなるようです。grindedでもどちらでも良いみたいですが、groundだと土地を表すグラウンドにもなりそうで私はgrindedを使うことにします。
他にもminced fish(ミンチ状にした魚)、fish paste(魚肉ペースト)なんかも使われるみたいですね。

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Toyota

←日本車

ソースを探しても特に発見することができなかったのですが、映画で登場人物が言ったりすることがある単語です。
日本ではトヨタ自動車のことを指すか、愛知県の自動車産業が盛んな都市を指すでしょう。海外には、ネームバリューの強さでトヨタが圧巻してしまったがゆえ、ホンダもスバルもToyotaと呼ばれます。
日産なんて「日本産」みたいなニュアンスなのに。でもToyotaなんですね。
ちなみに発音は[tYOUda]:トォヨウダァみたいな言い方をします。

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まとめ

空似言葉というのは、こういった借用語で取り上げられるのは珍しいです。
例えば、スペイン語とポルトガル語であったり、オランダ語とドイツ語だったりという「由来が同じ語族」を比較して空似言葉に仕立て上げることが多いです。しかし、今や文化があらゆるところで行き交うようになり、日本語もまた空似言葉の俎上に載せられることもあるようですね。

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(私が個人的に大好きな図です。出典下記:)

さて、3週に亘ってお付き合いいただきありがとうございました。
また来週からは通常の噛んで砕こう英単語をお楽しみ下さいね~✋


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