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雑学連想ゲーム#19

前回はこちら。

八重:
俺らの地元にろくな奴らおらんかったけんな。
その話聞いて一瞬北斗の拳のサウザーを思い出したわ。内臓が左右逆に配置されとるけん、秘孔を突いても効かんっていうトンデモ設定。

ミラーツイン、表面的な特徴だけかと思いきや利き手まで逆のパターンあるんかよ。それは恐れ入るわ。
ってことで利き手の話。世の中には右利きと左利き、はたまた両利きの人がおるよな。それとは別に、クロスドミナンスっていう人も存在するんよ。
例えば、字を書く時は左じゃねえと書けんけど、箸を持つ時は右とか。
両利きの人はどの作業も同じくらいできるんじゃけど、クロスドミナンスの人は行う作業によって利き手がコロコロ変わるっていうことじゃな。
ちなみにRADWIMPSのボーカル野田さんが自伝エッセイでクロスドミナンスっていう事を明かしとったけど、クロスドミナンスってサウスポーより天才っぽいよな。

涼:
クロスドミナンス、かっこよすぎるが。
小学生の頃に右手で箸をもって左手で字を書く練習をしたことがあるんじゃけど(出来たらかっこいいと思って)もう少し頑張れば俺もクロスドミナンサーじゃったかもしれんな。

サウスポーと言えば語源雑学の重鎮よな。
左利きの人って意味で、英語ではsouthpawって書く。
southは当然「南」を指すんじゃけど、pawは「動物の前足」を意味する言葉なんじゃけど転じて手を表現する口語にもなっとるんよ。
サウスポーの語源には有力な説が2つあるけんそれを紹介するわ。
・スタジアムは太陽光がバッターの目に入らないように、西南西にバッターボックスが来るように設定する。その時左利きの投手は南の方角から投げることになるから説。
・昔のメジャーリーグの左腕投手にアメリカ南部出身者が多かった説。
ボクシングとかでもサウスポーって使うけど、元々はベースボール発祥の言葉じゃったわけじゃな。

八重:
うわ全然知らんかったわ。
サウスポーって「そういう単語なんじゃ」って漫然と考えとったけん、自分の言葉への好奇心が足りてねかったと反省せざるをえんが。
左利きって「ぎっちょ」って言葉を昔使っとったけど、あれ差別的用語で近年は使ってねえんじゃな。

方角の話が出たけん、恵方の話をさせてもらうわ。
大阪が発祥って言われとる恵方巻き。別に信仰心とかじゃねえけど、毎年節分になると自動的に「巻き寿司買わんと…」って脳にプログラミングされとるわ。今年は北北西じゃったな。
あの恵方、毎年微妙な方角が恵方になってややこしいなと思うけど、実は4つだけなんよ。漢字が3つ使われとるけん実際覚える労力は3倍かかりそうじゃけど。俺も全部覚えてねえけん調べたけど、
北北西→南南東→東北東→西南西→南南東 と来てまた北北西…
って感じで、4つの方角を5年周期で順繰りしとる。
覚え方を考えようとしたけど、そんな事考えるよりも明日の生活を考えるほうが自分のためになると判断したけんやめとくわ。

涼:
恵方ってそういうサイクルになっとったんかよ。
俺は毎年毎年いつになったら「東!」とか「西!」とかが来るんじゃろうって待ちわびとったのに。

ちょっと方角の話を続けさせてもらおうかな。
北北東って北と北東の間のすごい狭い範囲を指しとるなぁって思うかもしれんけど、実はこの北北東と北の間を指す言葉もあるんよ。
それが北微東じゃな。
北より微妙に東寄りって感じかな。
これに倣って東北東と東の間は東微北
北東と東北東の間なんかは北東微東ってなる。
方角をより正確に把握する為には32分割で考える必要があるということじゃな。
そんなことより「北」がゲシュタルト崩壊してしもうて辛いわ。

八重:
俺らの世代なんてゆとり世代のど真ん中じゃけん、32方角も提示されたら困るが。4方角で勘弁してほしいわ。(いや実際俺らですら円周率はπ=3.14じゃったけど…)

ゲシュタルト崩壊っていうところの「ゲシュタルト」が何を意味するかっていうの、意外と分からんよな。 ドイツ語のGestaltじゃけど、調べてみたら「全体的な概念における形態」っていう訳の分からん意味が出てくる。 俺なりの解釈で咀嚼すると、構成要素の組み合わせを見て全体像を掴む時の全体像…っていうとわかりやすいんかな?

この図って構成要素だけ見たら"<"とかパックマンみたいな図がたまたま特定の方向に揃って並んどるだけじゃけど、輪郭も無いのに逆三角形が見えてくる錯視なんよな。この見えてきた逆三角形がゲシュタルトらしいわ。


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