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純度の高い関係性

平井貴大です。
山口大学医学部医学科3年生で、株式会社Lognite代表取締役並びに株式会社UBE COL代表取締役を務めています。

医療や地域経済・振興、若者や学生などをテーマに情報発信するのを目的にnoteでの投稿を続けています。

ここでの投稿活動をきっかけに、思いを共有できる皆様と事業や活動をともにできるようになりましたら幸いです。どうぞ宜しくお願い致します。

純度100%のおかえり

昨夜、父方の親戚と東京で会いました。ことし3月、都内で開催されたイベントの会場で、偶然、約10年ぶりに再会したのがきっかけです。私たちの家族はともに広島県江田島市の出身です。

先月(6月)末時点で、人口2万1000人余りの江田島市。いまから約50年前の1975年、合併前の4町を合計した人口は4万3000人余りだったということです。父の実家があり、幼少期は夏休みなどで帰省していました。同年代の親戚は、全員が市外で生活しています。豊かな自然が残る島。一方、商業施設や飲食店、働き口などは多くなく、若い世代の流出に歯止めがかからないのは、全国の「田舎」と呼ばれる自治体が抱える現状と変わりありません。

7月22日記事より

親戚の家族は現在、島外へと移住しています。高校生まで島に帰省するのに消極的だったといいます。閉鎖的な地域特有の決まりや固定観念が、親戚の足を遠ざけていました。

しかし数年ぶりに帰省した時、かけられたある言葉で島への印象が変わったといいます。「おかえり」。シンプルな一言に「自分のルーツはこの島にあるんだ」と感じました。それから親戚は島の振興などに関心を寄せるようになりました。

東京での生活と比べて、田舎や地方の生活の中で構築される関係は「純度が高い」と感じているといいます。たとえば馴染みの店でかけられる言葉は日々を支えてくれる温かみをもつ一方で、どこか商売っ気を感じさせ、寂しくもさせると話していました。

地方の魅力とは

ただ地方の良さは「人の温かさ」だという自治体などの訴えに、記者だった私はいささか懐疑的でした。親戚が指摘するように、都会での交流のあり方と比べて距離感が近いのは事実でしょう。しかし地方都市ごとに比べれば、そのあり方はさまざまで、それぞれの地域の人が持つ「温かさ」や魅力があるはずです。

この「温かさ」を視覚化したり定量化したりできれば、論理性や科学性により説得力が増すのではないでしょうか。ただ留意しなければならないのは、可視化により「温かみ」を生もうとする行為が商業的に先鋭化する可能性があることです。

こうした取り組みなどについて、アドバイスいただける方、コメントなどお待ちしております。

次回以降も、医療や地域経済・振興、若者や学生などをテーマに投稿を続けていきます。あすもどうぞ宜しくお願いします。

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