中学入試における「計算力」とは?
塾用教材にある「計算テキスト」の1日1ページの効用について極めて懐疑的である。仮に1ページ10分だったとしても負荷として大きい。小学校の計算ドリルにモチベーションが上がらないのと同様で、勉強のやる気を削ぐ原因にもなるかも知れない。
なぜ課題を出す塾側も家庭もこの「計算」の課題にこだわるかと言えば、「計算力」が算数力の礎となるから。この点に関し異論はない。しかし、この教材の与え方が望む計算力の醸成に有効かあやしい。さらに前提として必要な「計算力」の定義もあやしいと考えている。