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静寂の中でみえるもの

 こちらの記事を気に留めていただきありがとうございます!

 8月の個展に出品する作品の紹介です。

 タイトル、作品の情景、作者の作品に対する想いの順で紹介しています。

 作品の価格と作品の大きさなどの情報は最後に記載しています。

冬に増ゆ生命の地 (湛 _a_ 凍てついた世界の暖かさ)

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 冬の渓流に浮遊する少女。その周りに舞う魚。

 かすかな水の流れ以外は時が止まったかのような静かな静かな世界。

 まるで誰もいなくなってしまったかのようであるけど、植物も動物も次の季節の到来をじっと待っている。

 少女も同じように冬の空気に包まれて新たな誕生を待っている。殻を破って新たな生命が咲くための膨大な生命力を蓄えながら。
 
 それが魂の増殖する冬(増ゆ)という季節。

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  冬という季節

 こちらの作品の風景は山奥の滝からすぐそばにある渓流に取材しました。当時は雪も若干降っていてとても寒かった事を覚えています。

 そんな寒い季節だからこそ外と遮断された空間に籠もり自らと向かい合い、そして外の世界ともゆっくりじっくりと向き合うことが出来るのだと思います。そういう中で普段の生活の中では見えないものが見えてくるのでしょう。この世界は決して人間が頭の中で思えがいているような形ばかりではないと。

 冬に建物や室に籠もる神事が多いのもそのためなのでしょう。冬という静寂に覆われた時期だからこそ、普段向かい合うことのできない存在と.向かい合うことが出来るのです。

【作品情報】  

タイトル:冬に増ゆ生命の地 (湛 _a_ 凍てついた世界の暖かさ)
サイズ:500*250mm
技法:パネルに油彩
価格:200,000 円 ( 税別)

作品の購入に関しては私、もしくはGallery MUMONへお問い合わせ下さい。 

GALLERY MUMON
〒104-0061
東京都中央区銀座 4-13-3
TEL:03-6226-2555
web:https://mumon.artcafe.co.jp/

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