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【じーじは見た!】後編:令和5年版 国土交通白書を見てみた⁉️

心はZ世代! 身体は還暦過ぎた昭和人! Z世代応援団のじーじです⁉️

ビッグモーターの不正で国土交通省が話題になったのでホームページにお邪魔したところ「令和5年版 国土交通白書」が目に付いたので、国土交通白書なるものを見ています。

本編は後編です。前編から読んでいただけると嬉しいです。


✅Ⅱ部の目次を見てみましょう!

Ⅱ部は「国土交通行政の動向」です。
第1章 時代の要請にこたえた国土交通行政の展開
第2章 観光立国の実現と美しい国づくり
第3章 地域活性化の推進
第4章 心地よい生活空間の創生
第5章 競争力のある経済社会の構築
第6章 安全・安心社会の構築
第7章 美しく良好な環境の保全と創造

第8章 戦略的国際展開と国際貢献の強化
第9章 DX 及び技術研究開発の推進

第5章のタイトルには「経済社会」とあります、国土交通省ですから「物流」の話ですね。

第5章 第1節交通ネットワークの整備より抜粋

田中角栄さんは偉かったなと思いますよね。全国に張り巡らせた高速道路網、これが無かったら今のインバウンドブームは無かったでしょうからね。

ずっと先を見据えた今日の投資、今年の予算、そんな発想が大切です。

6章と7章も詳しくみてみましょう。

✅安全・安心社会の構築

6章の第2節は「自然災害対策」です。詳しく見てみましょう。

第6章 第2節の(2)土砂災害対策より抜粋
第6章 第2節の(2)土砂災害対策より抜粋

日本の国土での自然災害で大きな被害がでるのは洪水被害か、土砂災害です。

「土砂災害防止法」に基づき、土砂災害が発生するおそれがある土地の区域を明らかにするため、法に基づく基礎調査を行い、土砂災害により住民等の生命又は身体に危害が生ずるおそれのある区域を土砂災害警戒区域に、建築物に損壊が生じ住民等の生命又は身体に著しい危害が生ずるおそれのある区域を土砂災害特別警戒区域に指定している。土砂災害警戒区域にかかる基礎調査は令和元年度末までに一通り完了し、それらの箇所については3年度末までに区域指定を概ね完了している。また、近年の土砂災害の発生状況等を踏まえた社会資本整備審議会からの答申を受け、2年8月に土砂災害対策基本指針を変更し、土砂災害警戒区域等の指定基準を満たす箇所の抽出精度を向上させるため、今後の基礎調査においてより詳細な地形図データを用いることとした。さらに、土砂災害警戒区域等の認知度向上を図るため、標識の設
置等の取組みを推進している。

土砂災害警戒区域においては、市町村地域防災計画に避難場所、避難経路等に関する事項を定める等により警戒避難体制の整備を図るとともに、土砂災害特別警戒区域においては、一定の開発行為の制限、建築物の構造規制等を図るなどのソフト対策を講じている。

第6章 第2節の(2)土砂災害対策より引用

土砂災害防止法に基づいて全国の危険な区域を土砂災害特別警戒区域に指定しているそうです。

線状降水帯による大雨が毎年どこかの地域を襲っています。避難が遅れることがないように土砂災害特別警戒区域にお住いの方には、区域の確認と共に警報での早めの避難をお願いしたいです。

✅美しく良好な環境の保全と創造

前編では、この第7章の節タイトルを見てみましたが、気候変動による様々な影響に備えるための取組みの中でもじーじは「適応策」に注目しています。

緩和策(CO2の排出削減・吸収/固定化)は大切なことですが、自然災害に強い国土づくりはもっと大切になってくるのではないでしょうか?

適応策は、「気候変動適応法」(平成30年法律第50号)に基づき策定された、政府の「気候変動適応計画」(令和3年10 月22 日閣議決定)に基づいて、総合的かつ計画的に推進されているようですが、白書の主役は緩和策の方に寄っていますね。

また、白書の第7章を読んでいてじーじが気になったのは、次の下りです。

豊かな海の再生や生物の多様性の保全に向け、近傍海域の水質環境基準の達成・維持などを前提に、冬期に下水放流水に含まれる栄養塩類の濃度を上げることで不足する窒素やリンを供給する、栄養塩類の能動的運転管理を進めている。

国土交通白書 第7章「水環境改善への取組み」より抜粋

自然というのは人間がコントロールするのが難しいものなのですね。

栄養塩類(窒素、リン等)は、海藻類の成長や魚類や二枚貝の生産を支えるプランクトンの増殖に必要となるので漁獲量に影響するのです。

昭和40年代の公害対策で、閉鎖性海域の中でも瀬戸内海への排水規制を厳しくしてきたのですが、近年の瀬戸内海では流入する栄養塩類の削減が進み過ぎて、栄養塩類の減少がノリの色落ちや魚介類の減少の要因となってしまい魚も減っているようなのですよ。

皆さんもご存知なかったでしょ?

海洋に排水する水をきれいにし過ぎている可能性が示唆されているのですよ。気になって水産庁のホームページを眺めてみると「栄養塩類対策に関する研究」を進めていて、排水規制は厳しくする一辺倒ではまずそうだという研究が進んでいます。

・瀬戸内海東部におけるノリ、ワカメ養殖のための栄養塩管理に向けて(平成27年3月)
・ノリ、ワカメ養殖場における栄養塩供給技術実証試験事例集(平成30年3月)
・栄養塩からみた漁場生産力回復手法の開発 事業成果ダイジェスト(令和5年3月)
・栄養塩の水産資源に及ぼす影響の調査 事業成果ダイジェスト(令和5年3月)

水産庁 栄養塩類対策に関する研究より項目タイトル引用

これは海洋だけの問題でなく、肥料の3要素(窒素・リン酸・カリ)を輸入に9割依存している問題にも関連してきます。

じーじが子供の頃は、肥溜めと言って、人の排泄物を溜めておいて肥料として活用するお百姓さんが当たり前にいました。しかし、今や化学肥料が当り前で排泄物は下水処理です。

これまでは。その下水をきれいに排水処理して海に流してきたのですが、きれい過ぎても駄目なようですよ。

更に下水道にはリン鉱石として輸入されているリンの約4~5割に相当する量が流入しているとの推計があります。つまり宝の宝庫なのです。

平成22年から国交省では下水汚泥からリンを取り出し再利用する研究を進めています。

しかし、どうせしょぼい予算なんですよね。もっと予算を付けて日本の国土を守る行動(アクション)に移しましょう。もう先送りは沢山です。

日本の国土を守るということは自然災害への適応だけでなく、自給自足できる栄養分の確保など、国交省は、農水省や環境省と連携してもっと早く進めないといけないことがあるハズです。

そうしないと運転手の高齢化、運転手不足が露呈して、どうしようもなくなってから対策をしようと思ってもお金を出しても成果なしの状況に陥ります。

異次元の防衛費と少子化対策にばらまくのも大切なのでしょうが、もう少し国民が飢餓で苦しまないように肝心なところへも予算措置をお願いしたいところです。

頑張れ国会議員!
頑張れZ世代!

☆☆☆
(感謝)

▼きしゃこく先生のしゃかせん「Real World Teacher」と「您是老師」でじーじの記事を紹介いただきました。きしゃこく先生ありがとうございます。
国土交通白書に注目いただき嬉しかったです。

【じーじのもろもろ】国土交通省の白書を見てみましょう⁉️

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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