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【じーじは見た!】前編:企業内IT部門に光が当たり始めたのか⁉

心はZ世代! 身体は還暦過ぎた昭和人! Z世代応援団のじーじです。

みなさんの家庭にも職場にもパソコンがあるのが当たり前の時代になりました。じーじが会社に入った頃の職場にはパソコンはまだ高価でごく一部の導入でした。

信じられないでしょうが、ハードディスクなしの8インチフロッピーディスク2基で256Kのメモリのパソコンが職場にありました。20メガバイトのハードディスクが付けば一台200万円もした時代でしたので、今のように一人一台という訳にはいきませんでした。

あなたの職場ではどんなシステムをお使いでしょうか?

ある程度の企業規模になれば社内にIT部門があってシステムの開発や保守・運用を行っていることでしょう。

でも、これまでは、日本企業におけるIT部門は日陰者でした。

決して経営の表舞台に出てくることはなく、場合によってはSIer(システムインテグレーションを行う事業者)やベンダーに丸投げという会社も多かったハズです。

しかし、時代は動き始めています。

✅企業内IT部門の役割は変わり続けている⁉

各企業には「人事部」「総務部」「経理部」「財務部」といったスタッフ部門が存在しますが、昔からその機能は大きくは変わっていないので、今もその名称に変化はありません。

30年前から人事部は人事部、総務部は総務部であり、経理部も経理部であるのに対して、IT部門はその役割の変化とともに名称が変化してきました。

じーじの会社では「経理部電算課」が歴史のスタートでした。経理部の中の1ユニットとしてITの部署が誕生しました。

それがじーじが会社に入った頃には「電算室」となって経理部から独立していました。それでもその存在は「部」の下の「室」扱いでした。

電算という言葉には、「算盤に変わって電子計算機を使って計算する」という意味合いが見て取れます。

それがやがて電算室は、「情報システム部」という横文字が入った「部」へ昇格しました。

この情報システム部の時代が長く続きました。
あくまでも情報システム部は、情報を処理して省力化・省人化のためにシステムを作る業務合理化推進部署という位置づけだったと思います。

じーじは入社後に配属された情報システム部を6年間で卒業して異動しました。その後はITとは縁のない部署で四半世紀経験を積みました。

本人はまさかITに戻ってくるとは思っていませんでしたが、2016年に情報システム部長として戻ってくることになりました。

じーじは、部署名を「情報システム部」から「IT企画部」に変えました。

IT企画部のITはInformation Technologyだと思われたでしょうが、実はIntelligence Technologyなのです。

「Intelligence」は、米国CIAのIがIntelligenceであるように「諜報」の意味があり「情報を使い倒すことを企画する部署」の意味合いの部署名に変化しました。

✅情報をデジタルで使い倒す競争時代⁉

2016年と言えば、あの人が大統領選挙でケンブリッジアナリティカの「データマイニング」「サイコグラフィック」「マイクロターゲティング」技術を使って人々の投票行動をコントロールした選挙戦術が注目されました。

テクノロジーを使って情報(ビッグデータ)を使い倒すことを企画し、実行していく部署、そんな意味合いのIT企画部の誕生でした。

そしてIT企画部からIT企画本部に格上げとなり、じーじは初代の本部長にしてもらいました。

経理部電算課→電算室→情報システム部→IT企画部→IT企画本部

時代はDX(デジタルトランスフォーション)、デジタル改革の時代に突入していました。

そんな時代のIT企画本部長には、ある意味で「目利き力」が求められると同時に※PMBOKを使い倒したことのある大型のプロジェクトマネジメントの経験やアジャイルと言われるシステム開発手法への目利きが求められます。
※PMBOK(ピンボック:Project Management Body of Knowledge)は、プロジェクト管理に関するノウハウや手法を体系的にまとめた米国発の世界標準です。<こういった点が米国はいつも凄い>

何故ならば、ベンダーは200万円でできることを2億円掛かるように提案してくるからです。

✅IT部門から役員が出るのが当り前の時代⁉

じーじは、会社に入って最初の6年はIT部門を経験したとは言え、そこからの四半世紀は全く別のキャリアを積んできました。

IT企画本部が出来たからと言っても社外にIT人材との接点はなく、高度IT人材のスカウトやIT人材の新卒採用の必要性を訴えても社内理解が急に進むハズもなく、日本企業が企業内IT部門を軽んじてきた体質をがらっと変えることは簡単なことではありません。

一般的に企業の役員クラスのITリテラシーは低く、社内に新システムを導入すると言っても、自分たちが望むように外注に安く作らせれば誰が指揮しても簡単にできるくらいに軽く考えている雰囲気がありませんか?

今までの業務のやり方を変えて業務をグローバル標準に合わせる必要性を口では理解しているように言うものの、それは建て前であり、本音のところでは自分の部下たちが嫌がるのなら彼らを代表して抵抗勢力になる傾向があるのではないでしょうか?

そうなるとIT投資増強や自社IT要員増強に対する役員らのフォローも尻すぼみとなり、執行役員すらいないIT部門の訴えは通用しないのが日本の実態ではないでしょうか?

打開策としては外の血が必要だと思います。

少なくとも役員の中にIT部門担当の執行役員クラスが必要であり、取締役のスキルの中にもITやDXが必要な時代になってきたと思います。リスキリングはまず役員からです。

DX(デジタルトランスフォーメーション)がバズワードとなり、30年無成長の日本でもIT部門だけは米国並みにジョブ型雇用をせざるを得ない兆しが出てきました。

要員確保のためにIT関連の企業では、春闘など待たず政府に頼まれるまでもなく給料が上がり始めています。

じーじは、役員にはなれませんでしたが、自らの発案でスカウトしてきた方が初代のIT執行役員となり頑張ってくれています。

じーじは他の企業のIT部門の方にも沢山お会いして色々と教えていただいたことにも感謝しています。

ITで成功している企業のIT部門長さんは皆さん同じこと「トップのコミットメントと強力なサポートがグローバル標準に合わせた業務標準化や業務改革(労働生産性向上)成功の鍵だ」を言っておられました。

いろいろと会ってきたIT関係者の中でも特に印象に残っている方を後編で紹介することにしましょう。

つづきを読む

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(感謝)

▼池辰彦さんの記事からネタを拝借して記事にした【じーじのもろもろ】ジャパニティを知りませんでした⁉を池さんに紹介していただきました。
池さんありがとうございます。

▼きしゃこく先生のしゃかせん「毎昼12時」「Real World Teacher」「您是老師」でじーじの記事を紹介いただきました。きしゃこく先生、ありがとうございます。Z世代の持っている利他的・包摂的な良さが活きる時代が間もなくやってきます。ジャパニティの反撃です!

【じーじのもろもろ】ジャパニティを知りませんでした⁉


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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