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【じーじのボヤキ】 前編:フライトキャンセルの苦い思い出⁉

(じーじ)ねえ、飛行機乗ったことある?

(孫)あるよ。福岡まで飛行機に乗っていったことがある。

(じーじ)じーじはね、2000年前後、今から20年くらい前に中国への出張でよく飛行機に乗ったんだよ。飛行機がキャンセルになって英語が通じずに、筆談で頑張ったことがあるんだ。その話、聞きたい?

(孫)聞きた~い!

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2000年前後、仕事で何度も広東省や広西チワン族自治区(以下「広西自治区」)という中国でも南の省へ出かけていました。

まだその頃の中国は、新興国(発展途上国)と呼ぶのがふさわしい今とは大分違う中国でした。

ただ、今日の発展を予感させる勢いがありました。

そんな中国に中国語もできないのに単身乗り込んでビジネスの話を進めていました。(現地に入れば、現地パートナーが通訳を手配してくれていました。)

「えー?もうこんなに高速道路が開通したの?」と、出張の都度驚くほど高速道路は延長されていて、どんどん交通の便がよくなっていました。

その発展速度には毎回驚かされていました。

広西自治区の主要空港と言えば、自治区首府の南寧市の南寧空港。しかし、北海空港もよく利用していました。

日本からのアクセスはダイレクト便がなかったので、どこか他の空港からのトランジットで南寧か北海に入るというのが出張のパターンでした。

ある時、北海での仕事が終わって、ビジネスパートナーに北海空港まで送ってもらいました。

「もうここで大丈夫だから」とビジネスパートナーとさよならして、一人でチェックインカウンターに行きました。

中国語で言われたことは理解できなかったものの、電光掲示板を指さされて「北海→広州」のフライトがなくなっていることに気が付きました。

(えー、何それ?)

「英語が分かる人はいないの?」と英語で話しかけても首を傾げられてしまいました。

ペンを取り出して紙に「你話英話?」と無手勝流の筆談でコミュニケーション。

「ノー」(ノーって英語喋れるやん?)

「你話日話?」と筆談コミュニケーション。

これも「ノー」の冷たい反応。

(あーあ、機内食当てにして朝食抜いてきたので、腹減ったな~!#あーおむすび食べたい)<心の声>

前の日にリコンファームまでしたのに何故キャンセルなのと腹は立ったけれど、このままだとバンコクに入れない(北海→広州→バンコク)し、連絡の方法がない。(何とかしなくちゃ)<心の声>

中国は、ありがたいことに無手勝流でも漢字を並べれば、筆談で結構なんとかなるものです。

「飛行場」は「机場」と書くといったことも筆談をやっていると相手が書く文字を見て理解できるようになります。

「北海→上海?」と書いて見せる。

上海に行けば、必ず英語ができる人がいるしバンコク便もあるハズ。

(駄目か)

「北海→北京?」

(これも駄目か?)

「北海→香港?これはどうだ?」と筆談にも熱が入ります。

(え、ウソ、あるの?)

香港便があったのです。

ただし、現金じゃないと駄目でクレジットカードでは買えません。

移動するのでホテルで中国元を日本円に変えてしまっていました。
中国元は持ち合わせがありません。

「日円可?」(ノー)「美円可?」(オーケー)

(さすが米ドル!どこでも通用するな😊)

持っていた米ドルで支払ってとにかく香港までの便を確保。

香港は1国2制度で中国国内の移動と同じという訳には行かないハズで少し不安でした。

トランジットでしか利用できないハズだから香港空港に着いてからが勝負だと思っていました。

香港空港に着いて、最初に声を掛けた係員が英語で応対してくれた時のどんなにホッとしたことか。

いなかの北海空港と違ってさすが香港。

ちゃんと英語ができる人がいてくれました。

ラゲージをピックアップしてバンコク便にチェックインしないと荷物がなくなっちゃうぞと心配していましたが、係員が英語でコミュニケーションしてやり方を教えてくれて助かりました。

係員の案内でラゲージをピックアップさせてもらい、タイ航空のデスクでバンコク行きのチケットもゲット。

めちゃくちゃホッとしました。(あー腹減った #あーおむすび食べたい

電話専用のプリペイドカード(日本のテレフォンカードとは違って、パスワードを入力するタイプでカードにパスワードが記載してある)を買って公衆電話から国際通話で日本のオフィスにようやく連絡できました。

日本のオフィスからバンコク到着時間が変更になる旨を現地に連絡してもらいました。

個人携帯はもっていましたが国際通話はできず、会社支給携帯はなく、国際通話は公衆電話かホテルの電話からという時代でした。

だけど、この経験から成田空港で国際通話のできる携帯電話を借りて出張するようになりました。今では考えられない不便な時代でした。

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(孫)じーじ頑張ったね。

(じーじ)筆談ができたから良かったんだよ。コミュニケーションが取れないっていうのは、すごく怖いことだから漢字が通用してよかった。だから漢字のドリルは大事なんだよ。

(孫)今日は漢字やらな~い。でも、どうして飛行機キャンセルになったんだろうね?

(じーじ)後からビジネスパートナーに聞いてもらったらその日の北海→広州便は、お客さんが少なかったらしいんだよ。その頃の中国はそんな理由でキャンセルもあったんだね。

(孫)ふーん。

(じーじ)これで懲りたハズなのに次の出張では北京空港でひどい目にあったんだ。それは、また来週にしようね。

後編を読む

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※さて、この話は、ちゃっかりハスつかさんの👇企画に参加させてもらっています。ハスつかさん、ナイス企画をありがとうございます。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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