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【じーじのボヤキ】 後編:フライトキャンセルの苦い思い出⁉

(孫)じーじ、この前飛行機がキャンセルされて筆談で頑張った話をしてくれたでしょ。他にも中国で失敗談があると言ってたよね。

(じーじ)約束だからね。話をしましょう。

(孫)やったー😊

(じーじ)それは、中国の北海空港でキャンセルされて筆談で頑張った出張の翌月、今度は、成田から北京に飛んで北京から北海に向かう北京空港での話なんだ。

(孫)へー、今度は北京空港なんだ。

(じーじ)基本的に国際空港と呼ばれるところでは、英語のアナウンスがほしかったよね。

(孫)聞きたい、聞きたい。

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それは、2000年の北京空港でのことです。

じーじは、成田→北京→北海のフライトで夕方に北海空港に到着予定でした。

その時は北海で2泊して帰国する短期出張だったので飛行機内に持ち込むキャリーバック一つの身軽な出張でした。

北京空港でローカル便にチェックインしたもののチェックインラゲージはなく、それがあだとなるとは、その時は思いもしませんでした。

ボーディングパスには6番ゲートと印刷してあり、6番ゲートで「フライト番号と北海と書いてある着地」を確認して、何の疑いもなく安心して本を読んで待っていました。

当然ローカル便ですから中国語のアナウンスはあれど、英語でのアナウンスはなく、ゲート変更があっても気が付かないリスクがあるとは、その時は思ってもいませんでした。

流石に6番ゲート付近の客の集まりが悪く「まさか客が少なくてキャンセルにならないだろうな?」と少し不安にはなりましたが、ゲートのフライト番号も着地の名称の「北海」もボーディングパスのとおりなので「30分前ではこんなこともあるのだろう?」と思って待っていました。

流石に15分前になっても客が少なすぎるので、不安になって少し離れたところの大きな電光掲示板をキャリーバッグを転がして見に行きました。

「えー?うそー!34番ゲートに変わっとるやん。」

時計を見ると出発の10分前、大慌てでキャリーバックを引きずって走った、走った。

これが北京空港が「でかい」のです。

6番ゲートから34番ゲートっていうのが、1kmくらいあるんじゃないかというくらい離れていて「ハー、はー、ゼー、ぜー」とこんなに必死に走ったことって最近あったかというくらいの全力疾走。

よく子供の運動会で保護者が徒競走で足がもつれて転んだり、アキレス腱切ったりって、あるでしょ。

足がもつれて転んだ、転んだ。膝をみると擦り剝けて血が出ている。

でも出発時間が迫っていたので、血を出しながら、ハーハーゼーぜーと呼吸も荒く、必死でゲート34番へ。

「5分前、ギリセーフ。」とボーディングパスを手渡したら「It's gone.」と言われ、見ると飛行機は滑走路の彼方へ。

流石北京空港、ちゃんとゲートには英語ができる係員がいる?

「おかしいだろう。勝手に34番ゲートに変えて、5分前なのに出ていくなんて。」

「お呼び出しいたしましたが、お越しにならないので。」

「6番ゲートの掲示はそのままになっていたぞ。」

「チェックインラゲージもありませんでしたので、お呼び出ししても来られないので出発しました。」

「5分前だぞ。」

「オンタイムでした。明日の同じ時刻のフライトに変更しますので今晩は北京でお過ごしください。」

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(孫)大変だったね、じーじ。でもこれってじーじが悪くない?

(じーじ)だって5分前ですよ。

(孫)キャンセルしたのはじーじってことになったのね。

(じーじ)うまいことをいうね。でも成田で国際通話ができる携帯を借りて出張に出ていたので今回は直ぐに日本のオフィスに連絡できたのは良かった。現地北海の人にも予定が1日延びると直ぐに連絡できたし国際通話できる携帯の威力は抜群だった。

(孫)それでその日はどうしたの?

(じーじ)翌日のフライトのチケットを受け取って、航空会社にとってもらったホテルでじっとしていた。言葉ができないので、出歩こうという気にはならなかったからホテルに缶詰めだよ。テレビつけても中国語が分からないと見ても分からないし、持参した本も直ぐに読めちゃって、物凄く退屈な1日だったよ。

(孫)言葉が通じるって大切だね。

(じーじ)言葉が分からない時は、電光掲示板を頻繁にチェックすることを習慣にしたから、その後も何度か北京でゲート変更にあったけど、全部大丈夫だったよ。

(孫)学習したね、じーじ⁉


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