【じーじは見た!】 前編:農林水産省のホームページ ~ ガラパゴス食料自給率計算の謎⁉ ~
農林水産省(農水省)って地味な感じですよね。
皆さんは、そんな農水省のホームページを見たことありますか?
ちょっと覗いてみませんか?
✅農林水産省のホームページって見に行かないよね⁉
皆さんは、農林水産大臣が誰か言えますか?
正解は、(2021年8月1日現在:HP確認日)野上浩太郎 農林水産大臣
富山県選出の参議院議員で、河野さんや小泉さんのように有名ではないと思うのですが、若手職員のYouTubeチャンネル「BUZZ MAFF(ばずます)」にも積極的に出演してSNS活用に理解を示されています。
そんな大臣が率いる農林水産省のホームページがこれです。👇
一方、環境省のホームページはこれです。👇
発注先が違うのでしょうねえ?統一感というのか、省庁横串での標準化(使う人がどこにどんな情報があるかを迷わない)は考えないのでしょう。
気のせいか、農林水産省のホームページって地味でしょ。
地味だからいけないということではないのですが、
環境省は、画面中央に「脱炭素ポータル」を目立つように配置して気候変動対応の社会づくりの重要性を国民に訴えています。
重要なお知らせ欄も①「環境省における災害対応について」②「東日本大震災からの環境再生について」③「放射性物質対策」が目立つようになっています。
一方、農林水産省は、鷹が目立っていてどうやら「こよみを知る」ことが表示の目的のようなのですが。。。
何のこっちゃ⁉
✅農林水産省が国民に訴えるべき重要なことって⁉
農林水産省には、「林」が付いています。つまり「林野庁」がくっついているのです。
しかし、私は、食べ物を扱う農業・酪農・水産業の主管官庁であるべきじゃないかと思っています。
林野庁は、環境省の中に組み込んで、農林水産省は「農水省」として食料に集中すべきだと、じーじは勝手行革提案をnoteしています。
農林水産省が国民に訴えるべき最重要なことは、下のグラフです。👇
そうです。食料自給率低下の問題です。
これは、二酸化炭素削減並みに国民に注目されてしかるべき、国民の安全保障の問題だと思うのは私だけではないハズです。
こんなデータもあります。
個人経営体の農家の就業人口は、平成27年(2015年)175.7万人だったのが令和2年(2020年)136.3万人、▲39.4万人減少、減少率は実に▲22%です。
僅か5年でこんなに廃業⁉
もちろん政策的に農業も個人から会社組織へ移行して規模拡大も行われているのでしょう。
しかし、農業への新規就業者数も平成27年(2015年)の65万人から減少傾向が反転する兆しはありません。
耕作放棄地はどんどん増えて、水田の保水力が失われ、災害が激甚化して、政治家は、農家の平均年齢67.8歳をどう考えているのでしょうか?
平均で68歳って?他の産業では考えられません。食料自給大丈夫ですか?
✅目標だけはあるけれど⁉
食料自給率が昭和40年(1965年)から低下し続けているのだから、ずっと問題意識はあったと思うのです。
農業そのもののあり方を変えないことには、昭和40年からの流れを止めることは絶対にできないと思った官僚の方はわんさかいたハズです。
だけど政治が止めてきた。農業改革をやるぞといえない、みんなが変わることを拒絶してきた結果なのでしょうね。
67.8歳が平均年齢の就業者136.3万人。
この平均年齢を下げようにも後継者がいませんよ。どうするのでしょうか?
農業そのものや農地に関するあり方をどう変えて食料の安全保障を担保するのかを議論せずに、農林水産省が優先すべきことって他に何があるのでしょうか?
一応、食料自給率目標数字だけは、見ておきましょう。
法定目標数値に「カロリーベース食料自給率」と「生産額ベース総合食料自給率」の目標があるのって変じゃないですか?
これって何?
明日の後編では、私たちの食料自給率について「2つある食料自給率のどちらを見たらいいの?」といったことをもう少し深堀りしてみましょう⁉
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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