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【じーじは見た!】 後編:新しい資本主義実現会議 Part.2

心はZ世代! 身体は還暦過ぎた昭和人! Z世代応援団のじーじです⁉

岸田首相肝煎りの新しい資本主義実現会議の第2弾です。

3月8日に開催された第4回会合は「科学技術」をテーマにじーじの尊敬する山中伸弥さんを含む3名のゲストスピーカーの発表がされました。

まず前編では3名のゲストスピーカーの資料を中心に「新しい資本主義実現会議」がどこに向かおうとしているのかを見てきました。今回は委員の発表資料を見ていきましょう。

本編は後編です。前編から読んでいただけると話が繋がります。

✅まずは松尾委員の発表資料から⁉


松尾 豊(東京大学大学院工学系研究科教授)委員は、人工知能(AI)がご専門のようで非常に興味深い発表資料でした。

GPT-3だのBERTだのはたまたAlphaCodeだのを政治家が理解できているか?
松尾教授の嘆き😅

国の研究が進んでいないのは日本も米国も変わらないそうなのですが、ディープラーニング(DL)に将来的なビジネス価値を見出して資本力にものを言わせてGAFAが巨額の資金を投入して差がどんどんついているようです。

日本では孫さんのソフトバンクがAIの将来性に投資を行っていますが、これまで政府の援護射撃はなく、松尾教授によれば、もはや日本は明確なフォロワー戦略をとった方がいいから国は大本営発表のような計画を作るなよとまで言っています。

「大本営発表」的なプランをたてない
きちんとキャッチアップし、(GAFAに)ついていく。そのなかから勝ち目が出てくる。

松尾委員の資料から抜粋

✅その他の委員は何を主張されたのか?


その他委員の発表資料から要点を抜粋してみましょう。

「今までの教育のあり方は、量子コンピューターを活用できる必要な人材を育成し、 労働力を構築することに失敗している、という認識が必要。」 「世界を変えるために必要な労働力の供給ペースを、技術進歩が追い越してしま っている。」
言い換えると、日本が今から人材育成に取り組めば、キャッチアップは可能
人類がパンドラの箱を開けたことで国民の命を守る施策・予算化が不可欠

渋澤委員(シブサワ・アンド・カンパニー株式会社代表取締役)

グローバルモードの破壊的イノベーションの生態系は、必然的にグ ローバルなものであり、「日本人の日本人による日本人のための」と言う発想ではまったく勝負にならないことも肝に銘じるべき

冨山委員(株式会社経営共創基盤グループ会長)

グローバル化においては、海外の才能を日本の繁栄 に活かすためにも、海外の未踏人材を日本に招待することが重要である。投資においては、 政府が、より金融ハブとしてスタートアップを盛り上げる必要がある。
参考にシンガポール をみると、金融庁などの政府団体がエンジェル投資をし、イノベーションや新規事業の立ち 上げを促進する規制改革を実施している。

平野委員(株式会社シナモン代表取締役社長CEO)

・国が研究資⾦を投⼊する場合には、総額の議論だけではなく、どこにどのように資⾦を投⼊するかという質の管理が重要になる。
・今回具体的に挙げられている分野は特に、基礎研究開発が急速な実⽤化に結びつきやすい分野であり、産業界を巻き込み、適切な産学官連携を通じて、研究開発をリードしていく 体制が必要。

柳川 範之(東京大学大学院経済学研究科教授)

成果創出につながる新しい PDCA サイクルの構築を!

櫻田委員(経済同友会代表幹事)

昨今、歳出歳入改革を進めている中ではあるが、基礎科学研究分野の国家プロジェクトを省庁横断型政策として、何とかして実現できるよう取り組んでいきたいと思っている。

三村委員(日本商工会議所会頭)

産業構造の変化に対応したリカレント教育など働く者の学び直しや、企業 の職業能力開発に対する支援を大胆に強化すべきです。
AIの実装により「雇用の劣化」や「雇用の二極化」が生じることのないよう、 従来の雇用に加え、新たに創出される雇用においてもディーセントワークが実現でき るよう配慮が必要であり、加えて、特定のAI企業が市場を独占し、他社を排除しな いように公正な競争環境に向けた法整備の検討も必要です。

芳野 友子(日本労働組合総連合会会長)

委員の皆さんそれぞれにごもっともな意見を述べられていますが、その中でも渋澤委員の「今の教育は失敗している」と認識せよの提言や平野委員の法改正(規制改革)に言及された提言が印象的です。

✅萩生田経産大臣のペーパーは?

我が国が取るべきAI戦略

AIに関しては松尾先生の提言を随分官僚さんたちも国の戦略として落とし込んでいてGAFAMのフォロワー戦略に徹しようという概念図になっています。

量子コンピュータに関してはアプリ開発・装置開発に活路あり
これからは勝ち筋に注力するそうです!

AIに関してはGAFAMに追いつけない(何故ソフトバンクを支援してこなかったのでしょうかねえ?)と考えているようですが、量子技術に関しては、まだ戦いようがあると考えているようです。

バイオものづくりの産業構造の未来

経済産業省のペーパーに「これまでは国や企業で勝ち筋を見定めることができなかったけれど、今後は、勝ち筋を特定して他国と差別化を図る」と方向性が書かれていますが、じーじは聞きたいです。

「どうやって?」

国(忖度・斟酌を抜きにした官僚の中には答えを持った人もいるでしょう)や企業(ソフトバンクの孫さんはAIだとずっと言ってきました)、それに大学(iPS細胞を使った再生医療だと山中先生はずっと言ってきたし、ノーベル賞を受賞した有望分野でもある)でも勝ち筋は分かっているが、そこに投資が向かわないのです。

それは何故か?

それを考えなくて「大本営発表的な総論」を述べたところでこれまでの30年と何も変わらないと思うのです。

研究開発支援の予算を国は何倍にするのかも示さずに、iPS細胞による再生医療については何の言及もなく突き放し、AIだと言い続けてきたソフトバンクや戦後の産業を支えてきたトヨタを始めとする自動車産業が世界をリードしてきた燃料電池技術に対しても何の言及もなく突き放して、何が科学技術立国だと思うのはじーじだけなのでしょうか?

官僚のアジェンダ設定に大いに疑問があるものの、じーじなんかよりも頭のいい方々の「新しい資本主義実現会議」ですので、これからを楽しみにしていきましょう。

じーじのボヤキのようになってしまいました。
この会議のアジェンダは確かに日本の稼ぐ道にフォーカスしてくれていますし、何故それができないのかも見えてきています。
この会議のことは、またどこかで確認してみましょうね。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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