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お母さんと私を繋ぐ週に一度の読書会。

お題のとおり、私とお母さんは週に一度近況報告のついでに読書会をする。日本とオーストラリアを繋ぐ大切な時間。この読書会、いつから始まったのかハッキリは覚えていないのだけれど、たしかお母さんが仕事を退職した去年くらいだったかな、自然と。退職して時間のある彼女の本を読むスピードはとても早く、電話する度に新しい本の話をしてくれる。彼女が手にとる本は世代の差もあってか私の知らない作家さんばかりで、最近だと伊集院静に宮本輝。

紙の本が恋しいけれど。

本に限らず私的ポリシーである”ヒトノススメハタメシテミル”に従って先月、宮本輝のオレンジの壺を早速読んでみることに。この物語はお母さんの輝コレクションの中のひとつ。上下巻ってことで、まずは上巻をKindleで試し読みって思ったらそのままグイグイ進んで週間程で読み終えてしまった。主人公のお爺さんが第一次世界大戦後の欧州で過ごした日の日記をもとにストーリーが進んでいくのだけれど、きっとその時に生きた人しか書けないであろう情景にひたすら引き込まれ続けた一冊。勿論、私がどれだけハマって読んだかをお母さんに鼻息荒めに伝え切って大満足。

ってな訳で、輝さんの作品をまたもや購入。お母さんが読んだ彼の本を写メールしてもらい、どれも面白いの太鼓判を押されているのだけれど、今回は彼女の本棚に無かったものを選んでみた。森のなかの海という、阪神淡路大震災が舞台でこちらも上下巻とちょっぴり長め。日曜日の今日はやりたいこともあったから一章分だけのつもりがつい止められなくなってしまって早くも上巻も終盤。

今週の推しの一冊に間違いなくって、早く読み切ってお母さんとの読書会に備えないところ。

ハッピー母の日の今日は、日本とオーストラリアを繋ぐお母さんとの読書会についてでした。


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