中小企業におけるメンタルヘルス対策と従業者のストレス変化

中小企業におけるメンタルヘルス対策と従業者のストレス変化

足立 泰美1),木下 祐輔1)2)
*1) 甲南大学経済学部
*2) 神戸大学大学院経済学研究科博士後期課程/一般財団法人アジア太平洋研究所

https://ipss.repo.nii.ac.jp/record/256/files/sh21090107.pdf

<対象>
2016年と2017年の全国健康保険協会に加入する事業所および従業者

<方法>
・アンケート調査(従業者の調査データに,所属する事業所の調査データを突合したマッチングデータを利用)
・全国健康保険協会兵庫支部に加入する約7万事業所を母集団。産業・企業規模別に層化無作為抽出を実施し,6,800事業所を対象に郵送にて調査票を配布し,2,797事業所(有効回答率41.1%)より回答を得た。
・主な調査内容は,業種・経営組織・従業者数などの企業の属性情報,メンタルヘルスを理由 とする休職者・退職者・労災申請の有無,メンタルヘルス対策の位置づけと今後の方向性,メンタルヘルス不調者の出現要因ならび休職者・退職者の現況

<属性>
・従業者の基本属性は,性別では男性:49.0%,平均年齢:47.3歳。職種は専門職:27.6%,事務職:29.8%,販売:7.2%,サービス:11.0%,輸送:5.0%,製造:14.6%,その他(分類不能):4.9%。
・勤務先の事業所規模は50人未満:31.8%, 50〜299人:43.6%,300人以上:24.6%
・勤務先の業種は医療・福祉:30.4%,その他サービス:19.7%,製造業:8.6%,建設業:5.7%など

<結果>
【物理的補償に関する要因】【業務裁量に関する要因】【業務責任に関する要因】【業務評価に関する要因】【職場の雰囲気】といった職場環境の変化は従業者のストレスに影響を与える。
事業所が行うメンタルヘルス対策は,取組数,内容ともに従業者のストレス改善に有意な結果はなかった。

<限界点>
アウトカムであるストレスの変化は3年前の状況からの比較である。
回答率は50%未満

<感想・学び>
職場環境、評価制度、などシステムを見直すことの重要性を感じた。
職場環境を鑑みずに、様々な外的な補償など組み合わせるより、まずは現状の職員の声も聞き、作業手順・作業環境をみていくことも大事と思った。
自身の未熟さから、分析手法に関して理解ができなかったが、対象と結果を見る限り、現在の組織にも還元できることはあるのではないかと感じた。


今日も最高の一日に。

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