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映画にもならない私たちのこと 追追加物語 2

何度目の別れだろうか。
繋がるのも終わらせるのも、
毎回こっちからだった。
それだけ、こっちの熱量が大きすぎていた。
あっちからは皆無だった。
分かっていた。
1番分かってる、自分がそうしたこと。

だけどもう今回は本当の終わりなんだ。 
それが自分の幸せへの1番の近道。

狐の幸せも願ってる。だけど、今はまだ無理。

性欲満たす為だけで私と会っていたとしても、
数週間後にでも数ヶ月後にでも私に会いたいなぁ…って思え。
違う女の子とSEXした時、その子の身体にタトゥーが無いことに違和感持て。
違う女の子と付き合えたとして、
狐の人間性のボロが出て3ヶ月以内で振られろ。
それか、とんでもない本物の女のわがままに直面して、私のでかすぎた愛に気付け。
愛も身体もおっぱいもでかいんだからな、
こちとら。

こんなこと思ってるけど、結局何日も何ヶ月も、もしかしたら何年も引きずって忘れられないのは、私のほうなんだろうな。
間違いなくそうなんだろうな。
別にそれでいいよ。
忘れないよ、多分死ぬまで忘れられないよ。

他の人で薄まることはあるだろうし、
思い出さない日が増えていくと思うよ。
人生なんてこれからだし、これ以上の辛さもあるんだろうし。

だけど、音楽とか景色とか場所とか、食べ物、飲み物、居酒屋、匂い、似た背格好の他人、使ってたシャンプー、あなたが好きだったもの、けばけばの歯ブラシ、家具家電、口癖、ぶっさいくな寝顔、おでこの上のはげている所、いびきかかずにすやすや寝る所、、

あなたを思い出す材料なんてこの世にあふれてる。
何日も何年も何十年も生きてく中で、
ふと思い出すよ、きっと。
思い出して笑える様になるよ、絶対。

あなたにはそんな感受性も記憶も無いよね^_^
感性は金にならないとか、
言えちゃう人だったもんね。
感受性弱いのにもメリットって結構あるんだね。良い意味でね。羨ましいよ。ずるいよ。

ここ数日、なぜか毎日泣いていた。
就活も生活も手につかなかった。
涙があふれて、苦しくなって、
虚無感で何も出来ない。
鼓動がおかしくなって呼吸が出来なくなって、
このままどうなっちゃうんだろう、って。
これには明らかに、あなたが関わっていた。
関わり続けた自分のせいだった。

もう疲れたんだ、こんな苦しみ。一瞬の幸せと背中合わせにある、でっかい不幸せに。
なんで好きな人に会う度に、
こんなに苦しくならなきゃいけないんだ。

好きな人に会う度に幸せを感じられる幸せを、
あなたから奪ったのも、自分が失ったのも、
自分のせいだった、忘れていた。
忘れたら、駄目だ。自分がしたこと。
これからに生かすんだ。



もう消耗した。

あなたと出会えて、
最上級の幸せも最高の苦しみも味わえたんだ。
もう、それでいいんだ。

あとは、友達と孤独と音楽と家族と、大切にしたい人とものを大切にしながら毎日を生きるんだ。それだけなんだ。

これがハッピーエンドだったって思える日まで、瞳を濡らしながら、友達に救われながら、ぐっちゃぐちゃの心に水をあげて回復させていく。

素直に、誠実に、綺麗に、
たまに人間くさく生きていく。
また追加物語があればいいな、
なんて考えてしまいながら。

忘れないよ。平気になれるように生きていくよ。
忘れないでね、たまに思い出してね。

またいつか会えても、
話しかけないよ、話しかけないでね。

幸せになろうね。
うちらでは作れなかった未来を、
それぞれの道で作っていこうね。

今日までずっと、ありがとう。

さようなら。愛していたよ。

                       2024年6月12日

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